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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年09月30日

私のヒーロー




今朝の体重は、55,5kgでした。0,1㎏減りました。

ブログを始めた頃、一度紹介したことがあります。
私のヒーローは、古代中国の伝説上の帝王、

「神農(しんのう)」さまです。

神農さまは、頭は牛で身体は人間なの。かっこいいでしょう?
衣服には、木の葉をまとっておられたそうですよ。

これを娘に言うと
「件(くだん)?」
と聞かれましたが、違いますから!!!!!
件とは、顏が人間で身体が牛。悪いお告げを持ってくるという
伝説の妖怪ですから、一緒にしないでね。

おっと話がそれたわ。

この人は、漢方薬のもとになる薬草を見極めて
医術のもとを築いた方と言われております。

司馬遷の『史記』によると、
「一日に、百種類の植物を味見して、70回の中毒を起こす。」
と書いてあります。身体、はってるんです。

神農さまは、この他にも、人に土地を耕して植物を育てるという、
農耕をも教えているんです。
ですから、植物の味見も、最初は食べられるものと食べられないもの、
農耕に適するもの適しないものを、
見極めるために行っており、
その中から薬として使えるものを選別していったのでしょう。

また、お互いに色んなものをやりとりする、つまり商業の基礎も教えています。
農耕、医療、商業の神様なんです。

神農さまは、300年くらい生きて、
最後には身体に毒が溜まって亡くなったんですって。ああ、惜しい人を・・・。

『史記』をはじめとした古文書の記述すべてからうかがえるのは、
神農さまの人間愛に裏打ちされた、人々への献身です。

そんな人、いるわけないじゃ~ん、って思う?

たしかに、今考えられる説としては、
神農というのは一人の人間ではなくて、
一族の話ではないかと言われています。
ある優れた一族が、人々を導いて行ったのではないかと。

それはそれで、すごい話だと私は思います。
ある一族が、何百年もかけて人間の生活の基礎を築いていくとは、
素晴らしい使命感です。

以前ちょっと紹介した森道伯(もりどうはく)先生、明治から昭和に活躍した
伝説の漢方家をおぼえておられますか?
震災やインフルエンザの時には、自分をかえりみず、
人助けに奔走した人です。

実は森道伯は、今から1000年ほど前から
土地を治める武家の出身でした。

その家の方針が変わっていて、
土地を治めるからには、人々の健康にも気遣わなければならない、
ってことで、息子の誰かが必ず医術を修め、
土地の人の病気の世話をする家系だったのです。

やはりここも、人間愛です。
そして、道伯先生は、その志を忘れずに持ち続けていたんですね~。

こんなふうに、一族が何百年も同じ意志を持ち続けるとは、
素晴らしいと感動せずにはいられません。

今の世の中に、そんな人がいるのかなあと思うと、
なんか、ちょっと寒々した気分です。  

Posted by キリンさん at 10:44Comments(15)漢方

2009年09月29日

自分のいいところ



今朝の体重は55,6㎏。昨日から変化なしでした。

さて、以前「白い私 黒い私」という記事を書いてから、
黒麒麟という名前を欲しいままにしている私です。

黒い自分が、実はキライではありません。

白=正義、黒=悪行
そう理解されてる人も多いようですが、実はそうではありません。

白=無心、黒=色んな欲が入ってる心
そういう意味で書きました。

たとえば、お年寄りが重そうな荷物を持っている。
お気の毒だなと思って持ってあげる、その一瞬は、白い私です。

でも、それを持ってあげてからの自分は、
「いや~、いいことしっちゃったよ~。
 親切な人と思われたかなあ、うふふふふ。
 お礼なんかもらったら、どうしよう、えへへへへ。
 荷物の中身は柿みたい。何個くれるかなあ。いししししし。
 誰か知り合いが、こんな親切な私を見てないかしら。きょろきょろ。」

真っ黒ですね・・・・。
たいていこんな時は知り合いにも誰にも会うことなく、
一言のお礼を言われてアッサリ終わるもんなんですが・・・。

ばかみた~い!!と、アホな妄想していた自分が恥ずかしくなりますが、
そんな自分がおかしくて、けっこう好きです。
すぐに舞い上がって調子に乗り、失敗を繰り返すところは、
いいところだと思っています。

自分のいいところ、しつこいところも入れたいかなあ。

欠点では?と思われるかもしれないのですが、
しつこいって、あきらめないってことなんですよ。
執念燃やすほど熱くはないのだけど、細く長く続けることが出来る。
(好きなことに限るってとこがダメなのだが)

キリンさんの価値観って、ヘン!!と思われるかもしれませんが、
そんなこといいんです。
自分のいいところは、自分に決めさせて下さい。
私は私でいいのです。

皆さんも、自分のいいところ、探してみてください。
一般的な価値観ではなく、自分の心を物差しにしてみてください。

そして、自分をもっともっと好きになってあげて下さい。  

Posted by キリンさん at 11:29Comments(17)王様の耳はロバの耳

2009年09月28日

ダイエットの不思議




9月24日にダイエットスタートした時の体重は

57,4㎏でした。それが今朝は、
55,6㎏です。

4日で-1,8kgという結果です。

スゴイ!!と思う人もいれば、
三日断食したわりには、大した事無い、と思う人もいるでしょう。

断食の初日は-1,2㎏でしたが、そのあとは
-0,2㎏、-0,1㎏という進行状況でした。

昨日は、朝はナスとエノキのお味噌汁を食べ、リナを飲み、
お昼は残った酵素を飲んで、とらさんからもらった柿を食べ、
おやつにpia masaさんからもらったクリームドーナツを食べ、
夜はケンタッキーフライドチキンを食べましたが、

-0、3㎏と、断食の二日、三日目よりも減っていました。

人間の身体って、とても不思議です。
食べたものと減量の状況は、必ずしも一致しないのです。

一人でこっそりダイエットをする時に挫折しやすいのも、
これが原因です。

たとえば今回、私が一人でダイエットしたとしましょう。
初日は大喜びです。スゴイ!!三日で-5㎏も夢じゃないかも!!

でも、二日目はがっくり・・・。なんでやと・・・??
そして三日目は、もっとがっくり・・・。ダメじゃん・・・・。
これで大丈夫なのかしら。私の身体、やっぱりやせにくいんだ・・。

不安が大きくなると、不味い酵素はますます不味く感じ、
結果が出にくいんなら、無駄な努力せずに、さっさとやめたい・・。

最初の大喜びはどこへやら。ここで挫折する人は多いと思いますね。

もう一度言いますが、人間の身体は機械ではない、不思議なものです。
算数のグラフのようにはいかないのです。

先日テレビで、食事をして1kg太ろうという企画がありました。
ある芸人さんが、腹いっぱい食べて体重計に乗ってみたら、
なんと、もとの体重より減っていたのです。
不思議ですね~。

また、うちのお客様で、マイクロダイエットをされたのですが、
二箱(二週間)しても、ちっとも減らない方がいらっしゃいました。
どうしようかと思ってたら、
それ以降はスルスルと体重が落ちて、
結果的に8kgの減量に成功されたのです。

だからダイエットする時も、毎日一喜一憂しないで、
長い目で目標に向かっていくことが、必要なのです。

そのためには、協力者がいた方が、不安解消できて
成功率が高くなるんですよ。

自力でするのは大変難しいけれど、家族の支えがあれば、
不可能ではないと思います。

でも、出来ればうちでも他のお店でも、
相談しながらのチャレンジがおススメです。


さて話はかわります。

土曜、日曜と、断食中の私のところに
ブロガーさんたちが訪ねてきてくれました。

とらさんは柿をいっぱい持って。(催促したんだけどね)
渋柿を焼酎であわせて甘くしたもの。
とても美味しかったです。何人かにおすそわけも出来ました。

pia masaご夫妻は、クリームの入ったドーナツを持って。
ちょっとこれは、アウトだろうと思いながら、
断食はあけてたので一個食べちまったぜ。

たなまちさんも、お菓子をくれたけど、
さすがにこれは、pia masaご夫妻にあげました。
本当はすっごく食べたかったのだが、
ダイエット結果をブログにのせる身としては、
泣く泣く断念。(揚げパンは食べたくせに)

裕さん、setu先生、彩楽さん、まきんちゃん、
来てくれて、有り難うございます。

さて、名前があがったうち、何人が柿を持って帰ったでしょうか?
ふふふのふ。  

Posted by キリンさん at 10:51Comments(18)健康一般

2009年09月25日

まさかの漢方 めまい



まずは今朝の体重をご報告。

56,2㎏でした。-1、2㎏です。

夕べはスポーツに行ったからねえ。
久しぶりだったので、ケガしないように休みながらでしたが。
出足好調。

さて、本題に入って「めまい」の話。

脳血管障害、脳腫瘍などの特殊な場合は除きます。

一般的な回転性のめまい、浮動性めまいについて、
たしかな原因はわかっていません。

漢方ではそのほとんどが、水毒から来ると考えています。
水毒というと「むくみ」ですよね。
なんでむくむと眩暈が??と考えられるかもしれません。

ここでいう「むくみ」とは、手足や顏ではなくて、
頭の中のむくみのことを言います。

人間の身体の6割は水分といわれますが、
頭の中にも水分がいっぱい詰まっています。

三半規管って、知ってますか?
平衡感覚をつかさどるところですね。
ここは三本の半規管という管で出来ています。

そして、この管の中はリンパ液で満たされています。
そう、このあたりのムクミなんですよ。

リンパ液は当然ながら、流れています。
これが何かの原因で少し滞りぎみになると、
平衡感覚がうまく取れなくなってしまうのです。

その原因として考えられるのは、
当然ながら水の取りすぎ、寝不足、そしてストレスです。

これによく使われる漢方薬が、

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)です。

よく「宵っ張りの朝寝坊の薬」と言われるのですが、
めまいを起こしやすい人に多い体質と言えるのではないでしょうか。

低血圧、起立性調節障害、良性発作性頭位眩量症、メニエル症候群など、
幅広く応用できて、よく効きます。
乗り物酔いにも応用されます。

この連休中にも、高校二年生の男の子の相談がありました。
とにかく目が回って吐き気がして(実際、吐いた)苦しんでるというお話。

お休みということもあって、明け方近くまでゲームをし、
ジュースをがぶ飲みし、お昼過ぎまで寝てたらしい。

一日で、回復しました。

このケースは、急性で早く対処できたので、早く効いたと思います。
慢性となると、こうはいきません。

でも、症状は改善されます。
めまいに悩んでる人がいたら、一度試してみる価値はありますよ。

さて、身体もちょっと軽くなったし、お仕事頑張りますか。
  

Posted by キリンさん at 10:54Comments(19)漢方

2009年09月24日

今日からダイエット:その理由



今朝の体重を報告しますれば、153cmの私が、なんと、
・・・何キロだと思いますか?(ちょっと気をもたせてみる)

57,4㎏もありました。

夏の間に5kgは太ってます。恐ろしいですね。
そんなに見えないって?

そう、私は顏は太らないタチ。
でも白衣の下は・・・恐怖劇場です・・・。

原因はもちろん食べすぎです。
体重が増加した原因をよく
「いや~、運動してないから・・・。」
と言い訳する人がいますが、
それは二次的な要素にすぎなくて、
絶対原因は「食べすぎ」なのです。

この「食べすぎ」から目をそらしては、ダイエット出来ないんですよ。

夏の間、色々とストレスを感じることが多くて、
それも自分のことではなく他人のことなので、
「食べ」に走ってしまいました。

自分のことなら解決に動くことも出来るけど、
他人の問題は思うようになりませんから、
結構キツイものです。

てな言い訳をしながら、ストレスためるよりは、、、と、
自分を甘やかしておりました。

そんな私でしたが、連休中にブロガーさんの一人である
彩楽さんの「塗り絵セラピー」を受けに行った時、
ちょっとドキッとすることを言われたのです。

実は春にも一度受けており、その時には
「好奇心旺盛な変人」と言われたのですが、今回は
「著しく意欲が低下している」との診断を受けてしまいました。

そうなんです。
自分を甘やかすのも、時には必要なことなのですが、
必要以上にそれが続くと
意欲がどんどん低下して行くんですよ~~~~。
こわいですね~~~~~。

たしかに最近は、
仕事もダラダラ、ズータラな生活、
アイスクリームばかり食べている・・・。(好きなの)

この悪しき習慣を断ち切るために、
まずは3日間の酵素断食をして、
それからマイクロダイエットをしようと考えています。

挫折予防のために、毎日ちょっとずつ経過報告させてください。
一人で孤独に戦うダイエットは辛いんで、
うまく行ったら褒めてくださいね。

てなわけで、連休明けの今日は、
私のダイエット宣言なのでした。

仕事もするぞ~~!!!!  

Posted by キリンさん at 10:32Comments(27)健康一般

2009年09月23日

美味しいおやつも今日限り




幸せうさぎさんから、おやつを頂きました。
ほの甘い小さなパンに入っているのは、山葡萄だそうです。

幸せうさぎさんの作るおやつは
本当に優しい甘さで、とても美味しいのです。

作り方ですか?
知りません!!!!(きっぱり)

ちょうど彩楽さんが楽しいお母様と一緒に来てたので、
味見に一個ずつ食べてもらいました。
一生懸命作り方を聞いてたところをみると(主にお母様が)
家で再現しようとのコンタンか?美味しかったんですね。

おやつと、蓮根をもらいました。
好物だと言ったのを忘れないでいてくれたらしい。
う、嬉しいっす。

うさぎさんは、例のダンナさんと一緒でした。
今回も照れるダンナさんと、堂々たるうさぎさんでしたね。

メイド衣装でのダンスと、ひょっとこ踊りの映像を、
こっそり見せてもらい、大爆笑してしまってごめんなさい。
彩楽さんとお母様も一緒に見たのですが、
お母様が、ちょっと自分も着てみたそうな雰囲気。
そのうえ
「私もセーラー服を着た。」
という爆弾発言にたまげましたが、
それはイニシエの女子高校生の頃の話とわかり一安心。
(実は私とトシは変わらないはず)

お店にご家族同伴で来られると、
なんだかちょっと、嬉しい気分になります。

もちろん深刻な相談なんかだと、一人で来てほしいのだけど、
そうでなければ家族と一緒に来て、
それぞれのやりとりを見せてもらえるのは、
一人だけの時とは違う一面が見えたりして、
ほほえましいものです。

さて、今回のブログは私としてはイレギュラーです。
でも今日しかこの話題をアップ出来るタイミングがないので。

なぜかというと、明日からダイエットするからです。
美味しいおやつを素直に食べられるのも今日限りなのだ~~。

では。  

Posted by キリンさん at 15:54Comments(20)王様の耳はロバの耳

2009年09月18日

親の背中




30代の終わりに、
同級生の友達が未婚の母になろうかどうしようか、相談してきました。
ちょっと手に余った私は、
東北地方で薬局をしている年上の女性に相談したのです。

「参考になるかどうかわからないけど、私の話をするね。」
と言われて聞いたのが次の話です。

実は一人娘が2歳のとき、主人が亡くなったので、
女手一つで育ててきたのよ。

日曜祭日も休みのない店だから、
参観日はおろか、運動会や入学式、卒業式にも行ったことないわ。
食事も満足にしてやったとは言えない。

今でも忘れないんだけど、
娘が4年生の時のことなの。

その日はとにかく忙しくて、
買い物にも行けず食事も出来ず、夜の9時をまわって店を閉めたの。
何か作ろうにも材料はないし、レストランも開いてないから、
娘と二人でラーメン屋さんに行こうってことになった。

二人で坂道をのぼっている途中に大きなお家があって、
灯りがついてたわ。
そしたら娘が
「お母さん、〇〇ちゃんの家だよ。」
って言ったの。

その灯りがいかにも温かく、幸せそうに見えたので、
ああ、きっと娘はお友達が羨ましいんだろうなあと思うと、
自分達がみじめで、娘が不憫で、急に涙が出てきたの。
泣きながら娘に

「ごめんねごめんね。
 お友達はきっと美味しい夕食を食べて、家族で団欒してるだろうに、
 あなたはこんな時間にお腹を空かせてラーメン屋さんに
 とぼとぼ歩いて行かなきゃならないなんて、
 こんなお母さんで許してね。」

そう謝ったら、娘は頭をふって
「ちがうよ、お母さん。〇〇ちゃんの家は大きいけど、
 今お兄ちゃんがぐれてて、お父さんは帰りが遅くて、
 いつも夫婦喧嘩してるって。そんなの私、ちっとも羨ましくない。

 私はお母さんが私を大好きなこと、よくわかってるから。
 とっても幸せだよ。」

私は思わず娘を抱きしめて、そこで大泣きしてしまったわ。

小さい娘が自分の運命をしっかり受け止めて
ひがみもせずに一生懸命生きてるんだなあと思うと、
親の方もしっかりしなきゃあと頑張ってきたのよ。

というのが、私が聞いた話です。
そのお嬢さんはその後、薬大に進み、
今はお母さんの薬局を手伝われています。

私もお店をしてるので、子どもにしてやれないことで悩むことも多かったけど、
この話を聞いてたので、ずいぶん助かりました。

またこれが誰かの助けになればと思って紹介します。

あ、余談ですが、友達は未婚の母となり、
息子を有名中学に通わせながら頑張ってます。  

Posted by キリンさん at 10:56Comments(18)王様の耳はロバの耳

2009年09月17日

更年期は秋ではありません


「思春期が人生の春ならば、更年期は人生の秋」

この言葉が嫌いです。

「今が秋?ってことは、今から冬に向かって枯れる一方なのか?」

こんな風に考えて悲しくなってしまうのが、
更年期なのです。

桜の花吹雪を見ても、
「フケが散ってるみたいで気持ち悪い」
と言って寝込んでしまう人があるくらいなのですから。

この頃すこし涼しくなって、ほっとします。
ああ秋だなあ、と思うのは悪い気分ではありません。

でもそれは、また春が訪れ、一年が巡ってくるという安心があればこそ。
人生の秋と言われて、再び春が来ると思える人がいるでしょうか?

「そんなつもりじゃなくて、
豊穣の秋、実りの季節という意味だから、邪推しないで。」
そう言われるかもしれませんが、

更年期は個人差はあるけど、
やっぱりキツイんです。
身体がキツくてイライラしながら
「ああ、これが実りの秋なのね。」
と思える人がいたら、お目にかかりたい。

では、更年期はどういうシーズンなのか?
私は思春期とほとんど同じではないかと考えます。

心と身体のアンバランスをどうしようもなく悩む季節。
でも、それをうまく乗り越えると、
花開く季節が訪れるのです。

身体の衰えはいたしかたありませんが、
その分、心が自由になり精神的には春がやってくる、
そんなイメージです。

その為には、更年期をどう過ごすかが大きな課題です。
更年期は誰にでもあるシーズンですが、
そのシーズン中に障害が出るか否かは、また別のお話。
寝込むほどの人もいれば、まったく感じない人もいます。

不安な方は、一人で悩まずにご相談ください。
こういう時こそ漢方薬の出番でもあります。

専門家の中にも
「人生の秋とは言いえて妙」
なんて言う人もいるけど、
「シルバーウイーク」
というネーミングと同じ意味不明なデリカシーのなさを感じます。

更年期真っ最中のキリンさんでした。
(障害は幸いほとんどない。自己中だからか?)  

Posted by キリンさん at 10:54Comments(17)健康一般

2009年09月16日

穴があったら入りたい Ⅵ




夕べは、お客さん達との飲み会でした。

二次会での話。時間は10時をはるかに周っておりました。
一人のオジサンが、友達のオジサンを呼び出そうと、携帯を・・。
遅いからやめとけと止める声も聞かず、
「いや、アイツなら大丈夫。」
と、自信満々にかけたのはいいのですが、
相手が出たとたんに目が点に・・・・。

「あの、〇〇さんの携帯では????」

オジサンの声が、若い女性の声だったらしい。
番号の登録を、間違えていたのです。

私は番号の登録間違いはないけれど・・・・・。

携帯のメールを覚えたての頃、
主人が友達と釣り旅行に出かけました。

メールのチャンス!!!!

普通のメールしても面白くないと思い、
ウケねらいで

「離れていても、愛してる」

すぐに返事がきました。

「あなたは、誰ですか?」

??????????????

そうです。アドレスの登録を間違えていたのでした。

それ以来、慎重に慎重を重ねているのに、
恥は上塗りされるばかり。
それについては、また別の機会に。

というわけで(どんなわけ?)
皆さん、電話番号、メールアドレスの登録にはご注意を~。  

Posted by キリンさん at 11:24Comments(17)王様の耳はロバの耳

2009年09月15日

お手紙のススメ




最近だれかに手紙を書いたこと、ありますか?

手紙っていうか、文字そのものを書く機会が減っていますよね。
ちょっと淋しいなあと思っています。

一番よく手紙を書いていたのは、
大学生の頃でした。
当時はパソコンも携帯もないし、
下宿の身で自分専用の電話を持ってるのは、
よほど裕福な人だけでしたから。

小学校2年生のとき、隣町の幼馴染にハガキを出しました。
(前に書いた、初恋の彼なのだが)

「おげんきですか?わたしはげんきです。
 にちようびに、あそびにきてください。
 にちようびがだめなら、どようびでもいいです。
 どようびがだめなら、げつようびでもいいです。
 げつようびがだめなら、いつでもいいです。
              さようなら。」

なんで古い文面をしつこく覚えているのか?(内容もしつこいが)
いや、こんなハガキを出したこと自体、私は忘れていたのですよ。

それが高校生になって、ひさしぶりに彼の家に遊びに行ったら、
家族全員がこのハガキを覚えていて、
声をそろえて暗唱して聞かせてくれたからです。
「あんまりユニークなんで、忘れられん。」
のだそうで。

今にして思えば、生まれて初めて書いたラブレターだったかもね。

もらって嬉しい手紙は、私も何度も何度も読み返します。
それこそ覚えるほどです。
どんなの覚えてるのかって?教えないよ~~ん。

よく「字が下手だから・・・」と言う人いますが、
上手下手は関係ないですね。
肉筆には、それぞれの個性と味があり、
封筒の宛名書きを見ただけで、
「ああ、これは〇〇さんだな。」
と、そこからもう文面が始まっているような気がします。

有名な作家の肉筆も、いろんな個性あふれていて素敵だし。
悪筆だからといって、内容があせることはありません。
そういう私も字は上手ではありません。でも、書いてます。

そろそろ秋の気配が濃くなってきました。
この機会に、誰かにお手紙を書いてみてはいかが?

お誕生日や記念日でなくても、
書きたくなった日が、記念日ってことで。
  

Posted by キリンさん at 11:23Comments(21)王様の耳はロバの耳

2009年09月14日

インフルエンザと漢方薬


昨日は福岡で、漢方薬の勉強会でした。
加味逍遙散(かみしょうようさん)という婦人薬と
衆方規矩(しゅうほうきく)という、古典の話。

それはさておき、インフルエンザの話も出ました。

「麻黄湯(まおうとう)」って、聞いたことありますか?
どうやら最近、インフルエンザに効くと宣伝されているとか。

でも、本格的な漢方専門薬局で、
「麻黄湯」を使うことはほとんどありません。

インフルエンザに効かないというのではなく、
とても効果的な側面もあるのですが、
飲むタイミングが非常に難しいからです。

体力のある健康な大人で
発熱がひどいのに布団を何枚かぶってもガタガタふるえ、
汗は全く出てなくて、
身体が激しく痛むとき、

それが麻黄湯のタイミングです。

『中医処方解説』という本の中にも
「適切に使用すれば顕著な効果がある。(通常2~3剤で)」
としながらも、

「適応を誤ると、発汗過多によるさまざまな弊害が生じ、
 甚だしければ悪化をまねくので注意が必要である。
 一般的な感冒などで軽々しく使うべきではない。」
と、注意をうながしており、使用上の注意としても、

「老人・子ども・虚弱者には用いてはならない」
「化膿性の疾患には禁忌」
とされています。

もしタイミング良く飲むことが出来ても、
汗が出始めたらもう飲んではダメで、他の処方に変えなければならず、
まだ残ってるし・・・なんて飲んでると、激しい動悸がしたり、
体力をひどく消耗して予後が悪くなり回復が遅れます。

では、インフルエンザに漢方薬はダメなのか?

そんなことはありません。
昨日の先生からは、
予防として飲む漢方薬の組み合わせや、
治療に使うものを教えていただきました。

森道伯という有名な漢方家は、
大正時代にインフルエンザが大流行したときには
「胃腸型」
「肺炎型」
「脳炎型」
の三つのタイプに分けて漢方薬をバンバン処方し
(貧困層には無料で施したらしい)
多くの人を助けたと言われています。
(なんでそんな話を誰も知らないのか?よくわかりませんが、
 この人が無免許だったからではないでようか。
 ブラックジャックみたいに。
 漢方の世界では超有名な人で、弟子に有名な医師も大勢いたんだけど。)

それらをふまえた上で、
もしも高熱が出て、ガタガタふるえるようなことがあれば、
病院に行くことを私は勧めます。

それがインフルエンザがどうかという診断は、
病院にしか出来ないからです。

学校に行ってたり、お勤めしてたり、社会に参加してる以上、
きちんと診断してもらうことで、迷惑を避けなければなりません。

ただ、ちょっと鼻が出たとか、熱っぽいとか、
軽いうちに行くのは賛成できません。
重症の人の迷惑になるし、自分も重症のウイルスに感染するかもしれないので。

何度も言いますが、
どんな症状が出たらどうするか、
よく考えておくことが大切だと思います。

それには正しい知識を探して
自分自身で判断することです。

病院にもかかって漢方薬も飲む。
それも当然、大アリだと考えています。

今日は真面目なキリンさんなので、オチはありません。

では、今週も元気出して参ろうではありませぬか!!
(真面目になると、時代劇風な口調になるクセが・・)  

Posted by キリンさん at 11:03Comments(20)漢方

2009年09月11日

カルネアデスの板




まず基礎知識として、キリンさんの尻はデカイとご記憶ください。

「カルネアデスの板」って、知ってますか?
「緊急避難」は?

どちらも法律の言葉です。

乗っていた船が遭難して、大海原に投げ出されたとします。
運よく、一枚の板にしがみつくことが出来たアナタ。

ところが、別の人がそれを目当てに寄って来ました。
その板は小さくて、一人の重みなら耐えられるのだけど、
二人がつかまると沈んでしまいます。

そう、映画のタイタニック状態ですね。

アナタは、もう一人の人も助けたいのはやまやまだけど、
自分の命を守るために、泣く泣くその人を沈めます。

一般的に考えると、殺人罪です。
でも、こんなふうに自分の命がかかっていて、
それを守るためにいたしかたない、そんな時には、
その罪を問わない、つまり無罪。

それが「緊急避難」です。

究極の正当防衛とも言えるでしょうか。

で、この理論の板のことを「カルネアデスの板」と呼ぶのです。

結婚前に、この板の話をして、主人に聞いたことがありました。
「アナタと私が海に投げ出されたら、どうする?」
答えも用意しました。

1・自分だけ助かるために、私を沈める。
2・私を助けて、自分は沈む。
3・交代で板につかまり、沈むときは一緒。

答えは、4番・・・・・・・。

「4番なんて、ないけど。どうするわけ?」
と聞くと
「まず、キミを板につかまらせる。」
それなら2番じゃん、と言ったら、
「いや、キミの巨大な尻が沈むとは思えん。
 きっとぷっかり浮いてるはずだから、
 ぼくはその巨大な尻につかまっていれば、二人とも助かる。」

いや~、つまらん話を聞かせてごめんね。

さて、週末ですが、土曜日はお店でいつものようにお仕事。
そして日曜日は、福岡で漢方勉強会です。

みなさま楽しい週末を~~~~。  

Posted by キリンさん at 10:56Comments(19)王様の耳はロバの耳

2009年09月10日

「キリンさんヨガ体験す」の巻




夕べはmotyママさんと、裸の付き合いをしてきました。

以前、motyママさんが自分のブログで紹介してくれてた、
イオンにくっついてるスポーツ施設の体験教室に行ってきたのです。
プールやエアロビやジムなどいろんな体験を自由にしていいの。
サウナ付きのでっかいお風呂や、マッサージ機もあるの。

私が体験したのは、以前から興味アリアリのヨガ教室でした。

ヨガとはサンスクリット語で
「馬と馬車を結びつける」という意味だそうです。
ですから、心と身体を結びつけるのが、ヨガというわけなんです。

漢方にも「心身一如」という言葉があるくらい、
心と身体の結びつきは大切なものなんですよね。

さて、私は優しいmotyママさんちのパパさん運転する車に乗り、
お姫様気分で(反論禁止)連れていってもらいました。

motyママさんとゆっくりお風呂に入って身体を清め、
それからスタジオ入りです。

インストラクターの先生に導かれるまま、
呼吸をしながら身体を動かします。
気持ちよく時間が過ぎて、
終わるまであっという間でした。

再び汗を流して、家まで送ってもらいました。

いや~~、これでグッスリ眠れるわい、
と思ったのですが・・・・・・。
身体が痛くて何回も目が覚めたよ~~ん!!!!

先生が
「身体の声を聞いて、けして無理はいけません。」
と何度も言われたのですが、
かなり無理しちゃったんだよ~~~!!!!
ゆっくりとポーズを決めて顏は笑ってたけど、
全身がヒクヒク痙攣してたのでした。

だって、motyママさんや、白髪のオジサンたちが
余裕のポーズを決めてるのに、
負けるわけにはイカンと頑張ったのだ。

「身体の声を聞く」

大切なことだったんですね~。トホホ。

おかげで寝不足ですが、気分はいいんです。
そこが不思議。
秋の空みたいです。

ヨガって、いいみたいですよ。  

Posted by キリンさん at 11:20Comments(19)健康一般

2009年09月09日

無人島に持っていく本




写真のイラストは、
ベルギーの漫画家エルジェという人の代表作
タンタン君です。

ずっとフランスだと思い込んでいたら、ベルギーでした。
エルキュール・ポアロが、いつもフランス人と言われると
「ベルギー人です。」
と訂正していたのを思い出しました。

白い缶はドロップで、hinakoroさんから頂きました。
販売者はサクマ製菓でした。

このタンタン君は少年レポーターで、世界を股にかけて活躍します。
当然ながら、遭難も経験します。(写真の絵葉書参照)

遭難といえば、無人島。
むかし、無人島に持っていく本は?なんて特集がありましたね。

私は「若草物語」と「赤毛のアン」と「飛ぶ教室」と「秘密の花園」
この4冊は欠かせない。

いずれも子どもの頃に読んだ本で、何度も読み返し、
ストーリーも熟知しているのですが、それでも飽きないのです。
同じところでドキドキし、同じところで涙がこぼれます。

大人になって読むと、子どもの頃とは違う感想を持つこともあります。
こうして書いてると、また読みたくなってきました。

みなさんは、どんな本がお好き?  

Posted by キリンさん at 10:39Comments(18)王様の耳はロバの耳

2009年09月08日

黒麒麟




子どもは天使だ、なんて言いますが、違うと思います。

この写真は3歳のころですが、しっかり黒い私でした。
幸か不幸か、子どもの頃のことをしっかり覚えています。

この写真の頃に、弟が生まれました。
病院で初めて弟を見た時のことも、鮮明に覚えています。

母のベッドの横に小さなベッドがあり、
小さな弟が寝かされていました。(4000あったから小さくなかったが)

私は弟をそこから落として、自分がそこに寝たい!!と、
強く思ったのを忘れません。

私のひいおばあちゃんは、3歳のときに亡くなりましたが、
とても私を可愛がってくれました。
でも、母とよく私のことでケンカしてました。

ある日のケンカの原因は、砂糖でした。
私が砂糖ツボに指をつっこんでなめていたのを、
母に叱られた時です。
「この子は食が細いんだから、食べたいものを食べさせればいい」
と言うひいおばあちゃんと
「身体にも悪いし、行儀も悪い」
と言う母と。

私は母が大好きでしたが、
この時ばかりはひいばあちゃんの後ろにまわり、
着物の腰にしがみついていたのを覚えています。
その夜、母はお風呂で私の身体を洗いながら、
何も言わずに泣いていました。
私はとても困ったけれど、知らん顏してました。

てなわけで、私は生まれながらに黒いのです。

20代のころは、そんな自分が恥ずかしくてイヤでした。
辛かったですね。

でも、いろんな本を読んだり、人と話をするうちに、
黒いのは自分だけじゃないと気づいてきたのです。

たとえば手塚治虫氏ですが、
若い才能に嫉妬するあまり、
石森章太郎氏に対する批判記事を書いたり、
藤子不二夫氏たちを宴席の招待客からわざと外したり、
あからさまな嫌がらせをしたこともあったとか。

でも、手塚氏の可愛いところは、
そんな自分を恥じて謝りに行ってるところです。
石森氏が玄関のドアを開けると
真っ青になった手塚氏が立っていて
「すまない!!嫉妬だった。」
と告白されたのだそうです。

人間は、誰でも黒いのです。
いや、黒というと誤解されるかな。

人間は誰でも、聖書の言葉を借りれば、
迷える子羊なのです。(私はキリスト教の信者ではありません)

迷いながらも、良い方向へ向いて行きたいと、
そう願うことが大切なのかなあと思う、52歳黒麒麟なのでした。  

Posted by キリンさん at 10:45Comments(20)王様の耳はロバの耳

2009年09月07日

まさかの漢方 (下痢)




脱線気味なので、たまには漢方薬のお話を・・・。

お盆に実家に帰るのは、とても楽しみなのですが、
一つだけ、とても恐怖なことがあるのです。

それは、ご馳走責め。

実家の母は悪気はないのですが、
とにかく食べ物や飲み物を出すことを、最高のもてなしと考えています。

朝からして、パン、おにぎり、味噌汁、サラダ、夕べの残り、果物、
紅茶(私はコーヒーより紅茶)、ジュース、ヤクルトが並びます。

「こんなに食べられるか~~!!!!」
と、残して(それでも普段より食べてしまう)、
「ごちそうさま」を言うと、
「美味しいものがなくて、ごめんね。」
などと、こちらに不合理な罪悪感を押し付けます。
しかしそこで負けてはいけません。
「そんなことないよ」
などと言おうものなら
「じゃあ、アイス食べる?ケーキは?水羊羹もあるよ」

昼、夜については、書くのもイヤなのでパス。

若い頃は胃腸もすこぶる丈夫で、なんとか耐えておりましたが、
去年はとうとうアウト。

ひどい下痢をしてしまいました。

もともと下痢する方ではないので、薬を用意していません。
ど、ど、どうしょう~~~~?????
お盆には色んな行事があるので、とても困りました。

そこで思い出したのが、友達のこと。
以前から色々と健康相談を受けているのですが、
彼女が下痢の漢方薬を持っているはず。

電話したら、すぐに持ってきてくれました。
持つべきものは、友達です。

それが「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」です。

下痢の漢方薬にも色々あるのですが、
一番一般的でよく効くのがこの薬です。

吐き気、下痢があって、胃のあたりが重い。
そんな時には深く考えないでとりあえず飲みます。

去年の私は、夜も眠れないくらいトイレに通いましたが、
翌日この薬を飲んだら、一日で回復しました。

よく下痢のときに正露丸を飲む人がいます。

正露丸の主成分は、日局クレオソート。
これは強力な殺菌防腐剤です。
注意書きには
「皮膚に付着したら、せっけんおよび湯を使って、
 よく洗い流してください。」
と書いてあります。

あまり、おススメしたくないし、自分や家族は飲みません。
(だったら売るなって?そこが辛いのよ。)

とにかく、それ以来、県外に出るときには
必ずこの「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」を持参します。
熱はガマンすることも出来ますが、下痢はね~~~。

そうそう、精神的にデリケートでお腹にくる人は、
これに
「甘麥大棗湯(かんばくたいそうとう)」などの
気持ちを落ち着ける薬を併用すると、効果的ですよ。

漢方薬はじっくり飲む場合もおおいけど、
こんなふうに即効性があるものも多いってこと、知っておいて下さいね。
  

Posted by キリンさん at 11:54Comments(17)漢方

2009年09月04日

魚になれない




昨日、コメントに返事をせずにスルーしてしまった人達が
思いのほか多かったことにショック・・。
申告しなかった人達のことを考えると、
かなり被害者の輪は広がっていたと思われ、
自責の念にかられる、
そんな白いキリンさんです。
(こんなパクリをして、どこが自責なのやら)

さて、人のブログから自分の記憶の糸がたぐられる、
そんなことありませんか?
私はpia masaさんの、お魚になりそこねた話から、
自分の忌まわしい記憶を思い出してしまいました。
コメントのとこでちょこっと書いたけどね。

それは小学校3年生の夏のことでした。

うちの近所には同級生が住んでなかったので、
(家そのものがあまりなかったが)
いつも二人の年上の友達と遊んでいました。

それはある日、3人でプールに行った時の出来事です。

私はとにかく水泳が苦手で、全く泳げませんでした。
でも、年上の二人はそれこそお魚のように泳ぎが得意。

最初は私に合わせて、浅い方でバチャバチャ遊んでいたのですが、
彼女らは、それでは飽き足らなくなってきまして、

「つかさちゃん、私ら、ちょっと深い方に行ってくるけん、待っとってね。」
「すぐ、帰ってくるけん、絶対にここにおってね。」
「浮き輪を放したら、いけんよ。」

と言い残し、飛び込みの出来る深い方に行ってしまったのです。

最初は一人で遊んでいましたが、だんだん飽きてきました。
なかなか戻って来ない二人を目で追ってみると、
飛び込みを繰り返し、とても楽しそうな様子です。

いいなあ・・飛び込めて・・お魚みたい・・・。

そこで、パッとひらめいたのです。
浮き輪を持って飛び込めば、いいんじゃない?
アタマの中には浮き輪をつけてさっそうと飛び込み、
スイスイと泳ぐお魚になった私のイメージが・・・。

プールサイドに立った私は、浮き輪をにぎりしめながら、
アタマから飛び込んだんです。
イメージでは、一瞬水をくぐり、浮上してさっそうと・・でしたが、

幼い私は、浮き輪の浮力と水に対する抵抗が、
あんなに強いとは、知るよしもありませんでした。

アタマから飛び込んだ私は、上半身は水の中、
下半身は水の上、という状態で、ぴったりストップしてしまったのです。

そうです。犬神家の一族のスケキヨ状態。

最初は何が起こったかさっぱりわかりませんでしたが、
あまりの驚きに、水中で目だけはしっかり開けておりました。

目にうつるのは、いろんな人の下半身がゆらゆらゆれているさま。
もしかして、これはヤバイのでは?
そこで浮き輪を放して沈んでしまえばいいものを、
友達に言われた
「浮き輪を放すな」
という言い付けを守ったわたしは、
溺れるモノはワラをも掴むという格言そのままに、
しっかりにぎりしめて硬直。

もしかして、このまま溺れてしまうのでは?
とぼんやり考えながら
そろそろ息が続かないかも・・・という時、

誰かが足を持って、ザバッと引っくり返してくれたのです。
誰が助けてくれたのか???
あわてて周りを見回しても、誰もこっちを見てない。

かなりケッタイな様子でめだったはずなんだけどなあ。
逆に「目を合わせちゃイカン」ってなかんじで、
みんな見ないふりをしてたのかなあ。

未だに、誰が助けてくれたのかは謎のままなんです。

ただ、このことは子どもながらに恥ずかしすぎて、
かなり大人になるまで誰にも言えませんでした。

これをきっかけに、水泳に開眼・・・するわけもなく、
今になっても泳げない私なのでした。  

Posted by キリンさん at 10:52Comments(27)王様の耳はロバの耳

2009年09月03日

懺悔の値打ちもない




画像と内容は無関係です。(載せたかっただけ)

ブログを始めて、はや九ヶ月。
お陰様でたくさんのコメントを頂き、
それを読むのが楽しみな毎日を送っております。

そこでちょっと、お尋ね申しますが、

私のブログにコメントを入れたのに、返事がなかった、
つまり私に無視されてしまった経験のある方・・・・

手を上げて!!!!

だ、だ、誰もいない?わけないか・・・。
ネタはあがってますね。はい。

コメントは、もちろん全部読んでいます。
読みながら、アタマの中で一度返事を考えています。

その時点で入っているコメントを全部読み終えると、
それぞれの返事を書きます。

一度、アタマの中でお返事してるせいか、
ここですっとばすことがあるらしい。ま、言い訳ですけどね。

どうも、気安い人ほどトバす傾向があるらしい・・。
ごめんね~~~。お許し下さい。
今後は絶対・・・・いや、自信がないので、もし飛ばしたら、
怒ってね。素直にごめんなさいと言いますんで。

「キリンさんも、ボケる年なのね・・・。」
なんて、見捨てないで頂きたく、よろしくお願いします。

キリンさんは、皆さまの励ましで成り立っております。

話は変わりますが、
インフルエンザに備えて、しっかり食べる、という方がまだ多いみたい。

腹八分目を心がけ、消化の悪いものや冷たいものは避けましょう。
ただでさえ夏の食生活にお腹はバテ気味です。
ここで胃腸を元気にしておくことが、
秋冬の養生にもつながります。

リナマックスを飲んでる人は、ちょっと大目にね。

と、宣伝したところで今日はオシマイ。  

Posted by キリンさん at 10:33Comments(24)王様の耳はロバの耳

2009年09月02日

「キリンさん先生す」の巻




日曜日は、東京で20人弱の薬屋さんの集まりがあり、
そこに講師として招かれました。

最初は4~5人の小さな集まりだということで
お気楽に構えていたのに、
聞いてないよ~~!!!!

有名な先生なんかだと、
何百人、何千人を前に話されるわけですが、
数の苦手なキリンさんは両手の指の数を超えるとパニックになります。

話をするには「話」と「講」とあって、
「話」だと、ただ口をあけてモノを言うことなのだけど
「講」だと、相手にわかるように道理・技術などを説く、となるのです。
(辞書に書いてあった)

ただ話すだけでも本来は苦手です。(うそじゃないよ)
しかも相手にわかってもらえるかどうか・・・。
それも相手は東京の人達!!!!!

そうです。田舎モノの私には、そこが大プレッシャー。

でも、事前に東京の友達から言われたのが、
「東京にいる人は、ほとんどが地方出身の田舎モノなんだから。」
という慰めの言葉。

なるほど~~~。

会場について、聞きましたね。
「あの、お生まれはどちら?」

「私は銀座です。」

ガビーン!!思いっきり江戸っ子じゃん!!!!
他の人達も、みんな関東人でやんの。
老舗の漢方薬局だったり・・・ううう・・・。

プッツン。

と、そこで何かが切れたB型のキリンさんは開き直り、
2時間しっかりしゃべり終えたのでした。
「講」だったか「話」だったかって?

そんなの知らん。終わってしまえばこっちのものさ。

お土産も頂いて、ほくほく。





東京バナナはわかるけど、キビ団子は何ぞや?

実は、前日に岡山に行かれた方がいて、
私の為にわざわざ買い求めて来られたんだそうです。

東京の人達は優しかった。
私の拙い話を、熱心に聞いて下さいました。

銀座生まれの方は、久保田万太郎に俳句の手ほどきを受けた方で、
次に来た時には、あの店やこの店に連れていってあげる、なんて
美味しい約束まで・・。嬉しいっす。

人の前で話すということは、
とても勉強になります。
もし、そういう機会があったら、
職場でも、PTAでも、積極的に受けることをすすめます。  

Posted by キリンさん at 10:59Comments(19)健康一般

2009年09月01日

秋の大運動会




子どもの頃、運動会は年に二回ありました。
春の小運動会と、秋の大運動会。

もちろん秋の方が規模も大きく、
地区をあげてのお祭りだったので、とても楽しみでした。
大人たちはゴザを広げて宴会を繰り広げ、
屋台も来てました。

そして季節はまさに秋。
清々しい風と、キンモクセイの香りのイメージがあります。

でも、今は違うんですね。
特に高校なんてまだ夏では?って時季にあるのね。

息子が高校3年生のときです。
一生で最後の運動会なのだなあと思い、
さすがの私も
「お母さん、見に行っていい?」
と聞きました。
「来んでいい。プログラムも見せん。」
とアッサリ断られました。
それでも午後の競技に出ることは聞き出しました。

しかし、その日はいわゆる猛暑。
ものすごく暑かったのです。

どうしようかなあ、と考えていたら、
息子が帰って来たのです。

「どしたの?」
と聞くと
「熱中症注意報が出て、途中で中止になった。」
というのです。
「アンタ、人生最後の運動会に出番無し?」
「いや、いっこだけ出たよ。」
「何に?」

「フォークダンス。しかも女子が少なくて、女役。」

ああ、あわれ息子は人生最後の運動会を、
フォークダンスの女役で飾ったのでありました。

もっと涼しくなってからだったら、まともな競技で終えたであろうに。
不憫なヤツです。
でも、私の口から出た言葉は
「美味しいじゃん。ネタが出来て。一生使えるよ。」

それはそれとして、
もうちょっと涼しい時季に出来ないのかなあ。
マジで熱中症は怖いですよ。
ねえ、うさぎさん?  

Posted by キリンさん at 12:32Comments(18)王様の耳はロバの耳