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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年09月04日

魚になれない




昨日、コメントに返事をせずにスルーしてしまった人達が
思いのほか多かったことにショック・・。
申告しなかった人達のことを考えると、
かなり被害者の輪は広がっていたと思われ、
自責の念にかられる、
そんな白いキリンさんです。
(こんなパクリをして、どこが自責なのやら)

さて、人のブログから自分の記憶の糸がたぐられる、
そんなことありませんか?
私はpia masaさんの、お魚になりそこねた話から、
自分の忌まわしい記憶を思い出してしまいました。
コメントのとこでちょこっと書いたけどね。

それは小学校3年生の夏のことでした。

うちの近所には同級生が住んでなかったので、
(家そのものがあまりなかったが)
いつも二人の年上の友達と遊んでいました。

それはある日、3人でプールに行った時の出来事です。

私はとにかく水泳が苦手で、全く泳げませんでした。
でも、年上の二人はそれこそお魚のように泳ぎが得意。

最初は私に合わせて、浅い方でバチャバチャ遊んでいたのですが、
彼女らは、それでは飽き足らなくなってきまして、

「つかさちゃん、私ら、ちょっと深い方に行ってくるけん、待っとってね。」
「すぐ、帰ってくるけん、絶対にここにおってね。」
「浮き輪を放したら、いけんよ。」

と言い残し、飛び込みの出来る深い方に行ってしまったのです。

最初は一人で遊んでいましたが、だんだん飽きてきました。
なかなか戻って来ない二人を目で追ってみると、
飛び込みを繰り返し、とても楽しそうな様子です。

いいなあ・・飛び込めて・・お魚みたい・・・。

そこで、パッとひらめいたのです。
浮き輪を持って飛び込めば、いいんじゃない?
アタマの中には浮き輪をつけてさっそうと飛び込み、
スイスイと泳ぐお魚になった私のイメージが・・・。

プールサイドに立った私は、浮き輪をにぎりしめながら、
アタマから飛び込んだんです。
イメージでは、一瞬水をくぐり、浮上してさっそうと・・でしたが、

幼い私は、浮き輪の浮力と水に対する抵抗が、
あんなに強いとは、知るよしもありませんでした。

アタマから飛び込んだ私は、上半身は水の中、
下半身は水の上、という状態で、ぴったりストップしてしまったのです。

そうです。犬神家の一族のスケキヨ状態。

最初は何が起こったかさっぱりわかりませんでしたが、
あまりの驚きに、水中で目だけはしっかり開けておりました。

目にうつるのは、いろんな人の下半身がゆらゆらゆれているさま。
もしかして、これはヤバイのでは?
そこで浮き輪を放して沈んでしまえばいいものを、
友達に言われた
「浮き輪を放すな」
という言い付けを守ったわたしは、
溺れるモノはワラをも掴むという格言そのままに、
しっかりにぎりしめて硬直。

もしかして、このまま溺れてしまうのでは?
とぼんやり考えながら
そろそろ息が続かないかも・・・という時、

誰かが足を持って、ザバッと引っくり返してくれたのです。
誰が助けてくれたのか???
あわてて周りを見回しても、誰もこっちを見てない。

かなりケッタイな様子でめだったはずなんだけどなあ。
逆に「目を合わせちゃイカン」ってなかんじで、
みんな見ないふりをしてたのかなあ。

未だに、誰が助けてくれたのかは謎のままなんです。

ただ、このことは子どもながらに恥ずかしすぎて、
かなり大人になるまで誰にも言えませんでした。

これをきっかけに、水泳に開眼・・・するわけもなく、
今になっても泳げない私なのでした。  

Posted by キリンさん at 10:52Comments(27)王様の耳はロバの耳