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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年09月30日

私のヒーロー




今朝の体重は、55,5kgでした。0,1㎏減りました。

ブログを始めた頃、一度紹介したことがあります。
私のヒーローは、古代中国の伝説上の帝王、

「神農(しんのう)」さまです。

神農さまは、頭は牛で身体は人間なの。かっこいいでしょう?
衣服には、木の葉をまとっておられたそうですよ。

これを娘に言うと
「件(くだん)?」
と聞かれましたが、違いますから!!!!!
件とは、顏が人間で身体が牛。悪いお告げを持ってくるという
伝説の妖怪ですから、一緒にしないでね。

おっと話がそれたわ。

この人は、漢方薬のもとになる薬草を見極めて
医術のもとを築いた方と言われております。

司馬遷の『史記』によると、
「一日に、百種類の植物を味見して、70回の中毒を起こす。」
と書いてあります。身体、はってるんです。

神農さまは、この他にも、人に土地を耕して植物を育てるという、
農耕をも教えているんです。
ですから、植物の味見も、最初は食べられるものと食べられないもの、
農耕に適するもの適しないものを、
見極めるために行っており、
その中から薬として使えるものを選別していったのでしょう。

また、お互いに色んなものをやりとりする、つまり商業の基礎も教えています。
農耕、医療、商業の神様なんです。

神農さまは、300年くらい生きて、
最後には身体に毒が溜まって亡くなったんですって。ああ、惜しい人を・・・。

『史記』をはじめとした古文書の記述すべてからうかがえるのは、
神農さまの人間愛に裏打ちされた、人々への献身です。

そんな人、いるわけないじゃ~ん、って思う?

たしかに、今考えられる説としては、
神農というのは一人の人間ではなくて、
一族の話ではないかと言われています。
ある優れた一族が、人々を導いて行ったのではないかと。

それはそれで、すごい話だと私は思います。
ある一族が、何百年もかけて人間の生活の基礎を築いていくとは、
素晴らしい使命感です。

以前ちょっと紹介した森道伯(もりどうはく)先生、明治から昭和に活躍した
伝説の漢方家をおぼえておられますか?
震災やインフルエンザの時には、自分をかえりみず、
人助けに奔走した人です。

実は森道伯は、今から1000年ほど前から
土地を治める武家の出身でした。

その家の方針が変わっていて、
土地を治めるからには、人々の健康にも気遣わなければならない、
ってことで、息子の誰かが必ず医術を修め、
土地の人の病気の世話をする家系だったのです。

やはりここも、人間愛です。
そして、道伯先生は、その志を忘れずに持ち続けていたんですね~。

こんなふうに、一族が何百年も同じ意志を持ち続けるとは、
素晴らしいと感動せずにはいられません。

今の世の中に、そんな人がいるのかなあと思うと、
なんか、ちょっと寒々した気分です。  

Posted by キリンさん at 10:44Comments(15)漢方