2009年09月07日
まさかの漢方 (下痢)

脱線気味なので、たまには漢方薬のお話を・・・。
お盆に実家に帰るのは、とても楽しみなのですが、
一つだけ、とても恐怖なことがあるのです。
それは、ご馳走責め。
実家の母は悪気はないのですが、
とにかく食べ物や飲み物を出すことを、最高のもてなしと考えています。
朝からして、パン、おにぎり、味噌汁、サラダ、夕べの残り、果物、
紅茶(私はコーヒーより紅茶)、ジュース、ヤクルトが並びます。
「こんなに食べられるか~~!!!!」
と、残して(それでも普段より食べてしまう)、
「ごちそうさま」を言うと、
「美味しいものがなくて、ごめんね。」
などと、こちらに不合理な罪悪感を押し付けます。
しかしそこで負けてはいけません。
「そんなことないよ」
などと言おうものなら
「じゃあ、アイス食べる?ケーキは?水羊羹もあるよ」
昼、夜については、書くのもイヤなのでパス。
若い頃は胃腸もすこぶる丈夫で、なんとか耐えておりましたが、
去年はとうとうアウト。
ひどい下痢をしてしまいました。
もともと下痢する方ではないので、薬を用意していません。
ど、ど、どうしょう~~~~?????
お盆には色んな行事があるので、とても困りました。
そこで思い出したのが、友達のこと。
以前から色々と健康相談を受けているのですが、
彼女が下痢の漢方薬を持っているはず。
電話したら、すぐに持ってきてくれました。
持つべきものは、友達です。
それが「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」です。
下痢の漢方薬にも色々あるのですが、
一番一般的でよく効くのがこの薬です。
吐き気、下痢があって、胃のあたりが重い。
そんな時には深く考えないでとりあえず飲みます。
去年の私は、夜も眠れないくらいトイレに通いましたが、
翌日この薬を飲んだら、一日で回復しました。
よく下痢のときに正露丸を飲む人がいます。
正露丸の主成分は、日局クレオソート。
これは強力な殺菌防腐剤です。
注意書きには
「皮膚に付着したら、せっけんおよび湯を使って、
よく洗い流してください。」
と書いてあります。
あまり、おススメしたくないし、自分や家族は飲みません。
(だったら売るなって?そこが辛いのよ。)
とにかく、それ以来、県外に出るときには
必ずこの「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」を持参します。
熱はガマンすることも出来ますが、下痢はね~~~。
そうそう、精神的にデリケートでお腹にくる人は、
これに
「甘麥大棗湯(かんばくたいそうとう)」などの
気持ちを落ち着ける薬を併用すると、効果的ですよ。
漢方薬はじっくり飲む場合もおおいけど、
こんなふうに即効性があるものも多いってこと、知っておいて下さいね。