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Posted by みやchan運営事務局 at

2016年02月22日

まさかの漢方:捻挫


「ちだぼくいっぽう」と読みます。

金曜日の夕方、うちのスタッフが負傷いたしました。
すっころんで手首を捻挫したのです。

我慢強い彼女が、しばらく立てずの状態。
ころぶ時に体をかばってついた右の手首を捻挫してしまったのです。

「い、痛い・・・・。」

すぐにサメの油を塗り、湿布をしたのですが、
みるみるうちに腫れてくるのがわかるほど。

レジをうつのも厳しい状態でした。

そこで飲んでもらったのが、
「治打撲一方(ちだぼくいっぽう)」
という漢方薬です。

この薬、「香川修庵」という日本の漢方医による、
経験方であります。

漢方では 弁証といって、
その患者さんの状態を詳しく観察するということが欠かせない、
そう言われています。

まったくその通りなのですが、
この治打撲一方に関しては、あれこれ考えず、とにかく早く飲ませることが大切。
そんな使いやすくて効果てきめんな妙薬なのでありますよ。

論より証拠。

うちのスタッフ、捻挫したのが金曜日の夕方。
土曜日は曲げると痛い程度に回復。
日曜日はウソのように痛みがなく、ほぼ完治とあいなりました。

本人いわく「もう、笑っちゃいます。」

もちろん、さっき言ったように、
漢方薬を飲むときには、体質、環境、原因などを、
慎重に考えていくべきことも多く、こんな簡単にいかない場合も多いのですが。

それでも処方がピッタリ合えば、
やはり笑っちゃうように効いたりするんです。

いや~、漢方薬って本当にスゴイですね。
  

Posted by キリンさん at 12:13Comments(0)漢方

2015年06月24日

水毒には温灸を


今朝のテレビで「水毒」が取り上げられていました。

梅雨でじめじめうっとおしい今日この頃、
身体が重い、だるい、冷える、やる気が出ない・・・・。

それは「水毒」のせいなのだ!
と、エライ先生が言ってました。

「水毒」というのは、もともと漢方用語なのですが、
そんなこと知らなくても、
なるほど~~って思いますよね。

人間は水分がなくては生きていけません。
でも、過剰な水分は不健康のモト。

不要な水分のことを、やはり漢方用語で、
「湿邪」といいます。

湿邪には二通りがあって、
身体の外の湿邪を「外湿」、
中の湿邪を「内湿」と言います。

梅雨のじめじめは、まさに「外湿」。
外から体をジワジワと蝕んできます。

どんなに健康な人であっても、外湿はうっとおしいものです。

でも、身体の中に「湿邪」のある人、
つまり「内湿」を抱えている人は、もっともっとこたえます。

頭痛、めまい、むくみ、腰痛・関節痛、胃腸障害、アレルギーなど、
もう「だるいわ~」どころの騒ぎではありません。

テレビでは、水毒に対処する一番の方法は、
身体を温める、冷やさないことだと言ってました。

その通りなんです。

冷たい飲食物を避ける、服装に気を付ける、などは、
生活面での効果的な養生です。

それに加えてキリン堂の一押しは、
「温灸」。

実際に、春先には忘れていたけど、
ここ最近また始めましたという方、大勢いらっしゃいます。

特に先ほどの「内湿」を抱えている人は特に、
是非是非おススメいたします。

内湿?わかんないよ~。
そう思われるでしょうが、考えてみてください。

もともとムクミやすかったり、頭痛持ちだったり、
汗かきだったり、胃腸が弱かったり、
腰痛があったり、冷え性だったり、
首や肩が凝り易かったり、
一つでも思い当るならば、内湿のある可能性アリです。

五蔵でいうと、脾、肺、腎のどこかに原因があることが多いので、
そこを温めるツボに温灸すると、
症状が改善されていきます。


これは三陰交というツボを温めているところ。

全身のあらゆる所にツボはあります。
温灸は、火傷の危険もなく安心して使うことができます。

興味のある方は、有料で体験もできますので、
どうぞお問合せくださいね。  

Posted by キリンさん at 13:45Comments(0)漢方

2014年12月25日

甲骨文字と竜の骨


竜の画像がなかったので、カマキリを載せてみました。
関係ないけど。

さて、みなさんは甲骨文字をご存じですか?
バカにするなって?あっそう。

では、甲骨文字と漢方薬に深い関係があるの、ご存じ?
知らない?そうでしょうそうでしょう。

漢方薬に使われる薬の中に「竜骨」というものがあります。
実は、これが文字通り、竜の骨なんです!!!

と言うのは嘘。
嘘に決まってるじゃん、と今の人たちは思うけど、
ちょっと昔には、そう信じられていたのであります。

竜骨には安神効果という、精神安定効果があります。
またその他にも痙攣や止血などに使われる場合もあるという優れもの。

漢方薬に、なくてはならないモノなんです。

竜の骨って、すごい!!そうみんな信じていました。

ところがそれは、実は竜の骨ではなかった!!!
と、バレタのが19世紀も終わる頃。
ほぼ20世紀になろうという時代だったのです。

ある学者が、たまたま竜骨を手にしたところ、
骨に何やら文字のようなモノが書いてあるに気付いたのですよ。

なんで竜の骨に文字が???

それが、甲骨文字の発見の瞬間でありました。

その後の研究で、
それは竜の骨なのではなく、亀の甲蘿や牛の肩甲骨の化石であり、
紀元前2000年頃の殷王朝で使われた文字であるとわかったのだから、スゴイですね。

ホントのこと言うと、
業者はずっと前から、竜の骨じゃないって知ってたんだって。
だって、竜の骨にそんなモノが書いてあるわけがないし。

それじゃマズイってことで、それを削って売ってたんだそうです。

ところが学者先生のおかげで、
それは古代の文字なのだとわかり、
字が書いてある竜骨が高値で売れるようになったもんだから、
今度は逆に、
何も書いてないのに文字っぽいモノを刻んで売ったりしてたそうです。

さすがの商魂ですなあ。

漢方秘話。面白かったですか?

ちなみに、画像のカマキリも漢方薬に使われてるんですよ。
もっとも虫そのものではなく、
卵の殻なんですけどね。

さて、今年もあとわずか。
体調を壊さないようにお気を付け下さい。

もしもヤバい!と思ったら、キリン堂を思い出してね。
漢方薬でお助け致しますよ~。  

Posted by キリンさん at 13:04Comments(4)漢方

2014年11月10日

まさかの漢方:怪我


怪我に漢方薬って、あるの?

あるんです。

昨日、友達のご主人のお見舞いに行きました。
ちょっとしたアクシデントで屋根から落ちたのだそうです。

10か所以上も骨折しており、動かせない状態ということで心配したのですが、
幸いなことに内臓や頭には損傷がなく、
安静にして、あとはリハビリすれば治るということでした。

病室に入ると、寝たきりではありましたが、
普通にしゃべっる声にも元気があり、
ちょっと安心。

さて、怪我に漢方薬を使うという話に戻りましょう。

大正12年に、関東大震災が起きた時のことです。

森道伯という有名な漢方家は、この時、
「通導散(つうどうさん)」という漢方薬を使って、大勢の人を救ったというのは有名な話です。

この薬の出典は『万病回春(まんびょうかいしゅん)』という本で、
「跌撲(てつぼく:打撲のこと)、傷損、極めて重く、大小便通ぜず、乃ち瘀血(おけつ)散ぜず、
 肚腹(とふく:下腹部)膨張し、上がって心腹(上腹部)を攻め、
 悶乱して、死に至らんとする者を治す」と、あります。

要するに、大怪我して大変な時にいいよ、ってことです。

なんでいいのか?

激しい打撲によって内出血を起こしたり、炎症が起こったりしてますよね?
それは、高速道路でトラックの横転事故があり、他の車も巻き込んで火災が発生しているようなものです。
早く火を消して、事故車を片付け、道を通さなくてはなりません。

それをしてくれる、そんな薬。
漢方的に言うと、気血が流れなくなってしまっているところを、通してくれるのです。

小さな怪我なら自分の自然治癒力で十分治せるのだけど、大きな怪我だとパワー不足なので、
漢方薬が強力な助っ人となってくれるわけです。

こんな時に使えるのは「通導散」の他にも、

「治打撲一方(ちだぼくいっぽう)」
「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
など、他にも色々あります。

と言っても、使えるケースはそれぞれなので、処方を選ぶ時には注意が必要なんですがね。

怪我はしないに越したことありません。
転ばぬ先の杖。

だけど転んでしまった時は、漢方薬の助けを借りる、
そういう選択肢があることを覚えておいて下さいね。

さて、今週がんばって働いたら、
日曜日からお仕事だけど京都に行けるのだ。
今回はダーリンも一緒なので、城崎に足を延ばす予定でおります。

その為にも、怪我しないように気を付けようっと。
皆様もご自愛くださいね~。  

Posted by キリンさん at 12:06Comments(2)漢方

2014年02月07日

漢方薬の副作用



私の実家です。

と言うのは嘘です。
門構えがカッコいいなあと思って写したの。
瀬戸内海のある島の、知らないお家。

さて、私は奥二重です。

そんなこと知らんわって?
まあまあ、聞いてくださいな。

奥二重の人ならご理解頂けるでしょうが、
子供の頃から損してました。

せっかく二重マブタなのに、認知してもらえないの。

「一重マブタ?」
と聞かれるたびに、

「ううん、奥二重なんよ。」
と、半目にしてアピールしたことが何度あったことか。

そんなことはどうでもいいから、
早く本題に入れ?はいはい、わかりましたよ。

そんな奥二重の私ですが、
完璧な一重マブタになったことがあります。

それはもう何年も前、激しい肩こりに悩まされていた頃です。

肩こりに使う漢方薬にも様々なものがあるのですが、
その時飲んだのが、

「芍薬甘草附子湯」

芍薬甘草湯だったら知ってるって人も多いでしょう。
こむらがえりとか、痙攣によく使う処方です。

芍薬甘草湯に附子を加えたのが、私が飲んだ薬です。
友達が煎じ薬を作ってくれました。

煎じ薬は、顆粒や錠剤よりも、
やっぱり効きがいいからね。

飲み始めると、どんどん肩が軽く楽になって、
やっぱり漢方薬だよね~、と思っていました。

が、それと同時に、
みるみる私のマブタは腫れていき、
三日もすれば立派な完全一重マブタになってしまったのよ。

友達にも電話して話したら、

「甘草か~~。」

「うん、たぶんね。」

芍薬甘草附子湯に含まれる、
甘草の仕業なのでした。

肩が楽なのはいいけど、一重マブタはイヤ。
それに続け過ぎると心臓に負担がかかることもある。

これは偽アルドステロン症というものですが、
詳しく知りたい人は自分で調べてね。

残念ながら薬を飲むのをやめたところ、
スルスルと顔の浮腫はおさまって、
もとの奥二重マブタに戻った私。

ここで誤解のないように言っておきたいのですが、
甘草はとても大切な、
漢方薬になくてはならない薬なんです。

おそらく私は甘草に対する感受性が高かったのと、
(年配の女性に多いと言われている。とほほ。)
ちょっと量を多く摂ってしまった結果なのでありましょう。

甘草の副作用を軽減するには、
炙甘草を使うという方法もあるのだけど、
とりあえず肩も楽になったので廃薬となりました。

甘草は、色んな漢方薬に含まれています。

怖がる必要はありませんが、
複数の漢方薬を飲む場合、
甘草の量が多くなることがあります。

そうなると、副作用が出ることも考えられます。

顔がパンパンしてきたら、
その薬を出してもらってる病院か薬屋さんに相談して下さい。

飲むのをやめれば、
ほとんどの場合がすぐ治ります。

そうそう、副作用の浮腫の場合、
午後になっても夕方になっても夜になってもずっと取れません。
お昼頃になるとスッキリするのは、
ただの飲み過ぎですから、生活習慣を変えましょう。

だけど50過ぎるとシワが増えまして、
むくんだらシワが伸びるかなあ~などとアホな妄想に浸るキリンさんなのでした。  

Posted by キリンさん at 11:37Comments(2)漢方

2013年12月19日

まさかの漢方:産後の聖薬



ブログの「アクセス解析」という欄に、

「人気記事上位100」という項目を見つけました。
今まであったっけ?

もちろん見ましたがな。
ブログを初めて苦節・・・何年かは忘れたが、
どの記事が人気なんだろうと思うでしょ?

結果は、

1。干し柿の効用

・・・・・期待外れ。まさかの真面目記事ですがな。
それに続くのが「チョコレート頭痛」「咳止めと便秘」

その後はずっと「まさかの漢方シリーズ」が並んでるんですよ。

私生活の恥をさらしてネタにしてきたのに、
世間が私に求めていたのは、そんなことじゃなかったのね!!!

というわけで(どういうわけだか、イマイチわからんが)、
今日は久々の漢方ネタを。

タイトルのように「産後の聖薬」と呼ばれる処方が漢方にはあります。

産後じゃないから関係ないわ~って?
いやいや、そうでもないのでもうちょっとお付き合いを。

「芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」
長ったらしい名前の処方が、それです。

「産後一切の諸病」を治すと言われているこの薬。
何をしてくれるのか?

産後は、ものすごく疲れています。
漢方で言うところの「気虚(ききょ)」です。
その気を補います。

大出血してますから「血虚(けっきょ)もおこしてます。
血を補います。

冷やしてはいけないので、優しく温める必要があります。
温める薬が配合されています。

ホルモンのバランスが崩れているので、
精神的に不安だったり、自律神経の乱れがあります。
そこを補う薬も入っています。

そして肝心なことですが、
まだ体内に異物が残っているし、傷も癒えていません。
血のめぐりをよくして、悪いものは排泄させ治癒力を高め、
肉体的な回復を促す必要があります。
そのための薬でもあります。

「へー、すごいね。でもやっぱり私には無関係。」
そう思ってるアナタ、よく考えてみて下さい。

ホルモンのバランスをとりながら、身体を温め、
疲れをとりながら血のめぐりをよくし体内の悪いものを出し、
気と血を補ってくれる。

産後じゃなくても、使えませんか?

たとえば更年期のアナタ。
冷えてて、疲れてて、ホルモンのバランスが悪く、
子宮筋腫もあったり、経血が増えて貧血気味だという人、
いっぱいいますよね。

まだまだ更年期には早いとうアナタでも、
ストレスの多い生活をしていると、更年期みたいな症状に悩まされることも。

とっても応用の効く、良い処方なんですよ。
思い当るフシがある方は、どうぞご相談くださいね。

さて、今日で酵素断食も最終日となりました。
今回は忘年会の都合上、三日で終了。
それでも身体はスッキリしてます。

来週も、今年最後の断食を三日やる予定でおります。
一緒にやりませんか?

やろうかな~と思ったら、ご連絡ください。

では、今日も元気だしていきましょうね。  

Posted by キリンさん at 11:47Comments(2)漢方

2013年07月21日

まさかの漢方 大柴胡湯




画像と内容は、何の関係もありません。

大柴胡湯(だいさいことう)製剤のCMを見ました。
といってもわからんかな。
商品名を出せばすぐわかるのでしょうが。

「大柴胡湯。わたしはこの漢方から或る種の威圧感を受ける・
 三尺の大刀はめったに抜かぬ陣太刀である。

 わたしは、この処方を用いるとき、毎度、相当な決断を強いられるのである。」

これは山田光胤(やまだてるたね)先生の著書、
『漢方処方応用のコツ』からの抜粋です。

私が師事する横山先生も

「大柴胡湯は伝家の宝刀」と表現されます。
それだけ切れ味は鋭いのだけれど、慎重に扱わねば怪我をするということです。

出典は『傷寒論』。
麻黄湯、桂枝湯、葛根湯などが載っている本。

以前も書いたけど、
これはウイルスや細菌などによる、
熱性疾患のための処方解説の本です。

大柴胡湯の組成は、
柴胡、黄芩、芍薬、半夏、生姜、枳実、大棗、大黄の八味。
ほぼ熱を冷ますという構成になっています。

生姜が入ってるけど、ここでは温める意味ではありません。

CMで紹介されているのは
ダイエットのための商品でした。

実は、これは全くの間違いではないのです。

『傷寒論』を書いたのと同じ著者による
『金匱要略』という本があるのですが、ここに、
「腹満寒疝宿食病脈并治(ふくまんかんせんしゅくしょくびょうへいち)」
という項があり、ここの応用として、

肥満症、肥満にともなう成人病予防に使われることもあるのです。

ただ、誰にでも使えるわけではないと承知しておいてほしいのですよ。
最初に言ったように、とにかく冷ます処方なのですから、
冷え性の人や体力のない人、下痢しやすい人には向きません。
体内に熱がある頑丈な人のためのものです。

「太ってるのなら、頑丈なのでは?」
と考えたら大間違いです。
太っていても、冷えが強く体力のない人は大勢います。

最初に登場頂いた山田先生も、ある患者さんを引き合いに出し、

「最初は大柴胡湯がよく効いたのでそのまま続けてもらっていたら、
 途中で証が変わって、全身脱力し立てなくなった」
という経験を、自戒を込めて書いておられます。

大柴胡湯にはまた別の一面があり、
強いストレスのある人によく効きます。

浅田宗伯先生は
「いわゆる癇性の鬱塞に用るときは、非常の効を奏す」と述べておられるように、
強い抑うつ状態の解消にとても良いのです。
そういう時には、漢方用語では肝熱といって強い熱が生じるからです。

大柴胡湯はその肝熱を冷ましてくれるのですよ。

だけど繰り返すように、
誰にでも使えるわけではありません。
なにしろ大刀を振るうわけですから、
それに耐えられる体が、あるいは理由が必要となるのです。

なんだか脅すようなことばかり書きましたが、
うまく使えば本当に良い薬なんです。

だからこそ、
安易に飲んだ人が、

「効かなかった」「かえって悪くなった」「副作用がひどかった」
なんて言うことを恐れるのでした。

老婆心?そうかもね。
でも、ちょっとだけ心の隅に置いておいてほしいのです。

漢方薬だからといって、絶対に副作用がないわけではないことを。

だけど、適切に使えば、
素晴らしい効果があるものだということを。  

Posted by キリンさん at 12:28Comments(6)漢方

2013年07月09日

熱中症と漢方薬




暑いですね!!!朝っぱらから夜中まで。
いや、夜中だって暑い!!

テレビでは熱中症のニュースが再三流れ、
注意を呼び掛けています。

画像にアップしたのは、
その熱中症によく使われる漢方薬です。

どんな時におススメかというと、

1、屋外の仕事、スポーツ
  (田畑作業、野球、サッカー、ゴルフ、山歩きなど)

2、屋内の作業
  (厨房、火気仕事、閉め切った倉庫など)

3、季節の体力低下
  (夏の体力低下、夏バテなど)

いつ飲めばいいのか?
その人によって違うのですが、

1、未病先治、予防、養生として毎日服用する。

2、汗をかく前、または汗をかいた後に飲んでおく。

という服用の仕方があります。

養生として長期連用にも、
救急、予防にも使える処方なんです。

漢方的にいえば、これは「気陰双補剤(きいんそうほざい)」といって、
足りない「気」と「陰」を補う薬です。

「気」とは、元気の気といってもいいでしょう。
激しく消耗た気を補ってくれます。

「陰」とは、身体の中の水分のこと。
体内を潤してくれます。

熱中症にかからないように、
こまめに水分補給しよう、
ミネラル、糖分もちゃんと摂取しよう、
炎天下を避けよう、
がまんせずにクーラーを入れよう、

など、注意すべきことは色々ありますが、
それでもなる時はなります。

暑い夏は始まったばかり。

熱中症にやられないように、
どうぞこの「生脈宝」で予防して下さいね。


  

Posted by キリンさん at 15:08Comments(7)漢方

2012年10月30日

まさかの漢方 腰痛いろいろ




ええっ?このブログで漢方?
なんて思う人もあろうかというほど、
漢方の話から遠ざかっておりましたが、

初心に戻って腰痛に使う漢方薬の話をしようかと。

な~んだ、失敗ネタじゃないのか、なんて言ってるそこのアナタ、
ちょっと体育館の裏に来なさい。

このブログを読んでいる人の中にも、
私に腰痛相談をしてくれた方が複数いらっしゃいます。

その多くに売りつけ・・いや、飲んでもらったのが、

「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」という漢方薬。

これは、もともと腰に問題がある人の腰痛一般に効果が高いので、
一番よく使うお薬です。

何をしてくれるかというと、
身体を温めつつ、水はけをよくしてむくみをとり、血流をよくして、
腰の不具合を治してくれるのです。

もともと腰の悪い人は、
なにかのタイミングで腰の神経が圧迫させることで、
痛みやしびれが出ます。

独活寄生丸は、その圧迫をとるのが得意です。

原因が複雑になっているときは、
他の漢方薬を併せることも多いのですが、
それは個人個人で違うので、
お店での相談になります。

しかし、これからの季節の腰痛に使うお薬で、
もう一つ忘れてはいけないのが、

「五積散(ごしゃくさん)」という処方。

ちょっと前、私はこれで助かりました。

ある日の夜遅くのことです。
私は路上で友達と立ち話をしておりました。
それはそれは寒い日で、風もぴゅうぴゅう。
骨の中まで冷え冷え。

ちょっと深刻な相談でもあり、
友達の話を聞いているうちに、気づいたら2時間・・。

私は疲れ果て、お風呂にも入らず倒れるようにお布団へ。

翌朝のことです。

うううう・・・・、い、痛い・・腰が・・。

立ち上がるのもキツイほどでした。

ここで飲んだのが、
五積散です。

熱いお湯に溶かし、ガンガン飲みました。
それがとても美味しかったので、効きそうな予感が。

漢方薬って不思議なんですが、
飲んだときに美味しいと感じると、効くことが多いんですよ。

予感は当たり、一日で痛みはとれました。
違和感が多少あったので三日は飲み続けたけどね。

こんなふうに、あきらかに冷えが原因のときには
五積散をお試しください。

この他にも腰痛の原因にはいろいろあって、
産後、更年期障害、生理痛、便秘などなど様々です。

そうそう、今からの季節に忘れちゃならんのが、
酒の飲み過ぎ。

それぞれ原因を解消すれば
腰痛は取れます。

困ったときには、是非ご相談くださいね。  

Posted by キリンさん at 11:24Comments(5)漢方

2012年09月10日

膀胱炎になって良かった




膀胱炎になりました。

そんなことになって、何が良かったのか?
まあそれは、今からお話しようじゃありませんか。

それは金曜日の午後に突然やってきて、
いきなりの激しさ。

急に空が曇ってきて、
あら暗くなってきたわねなんて言ってるうちに
ザーッと叩きつけるように降ってくる、
そんな感じ。

よほど病院に行って抗生物質もらおうかと、
そう考えるほどだったのですが、
仕事中でもあり、
まず漢方薬をガンガン飲んでみました。

1度目は、何の変化もなし。

何時間かして、もう一度飲み、
ちょっとだけ自宅に帰って休みました。
こういう時、家が近いと便利です。

一時間ほどでずいぶん楽になったので
職場に復帰。

その日のうちに、
あと二回飲みました。

翌日にはほぼ治ったか?という状態。
そこで漢方薬の種類を替えてみました。

これが失敗で、
最初ほどではないけれど、ちょっと悪化。

ここでハタ!と困ったことがあります。

実は、日曜日は博多の勉強会に出席する予定だったのです。
しかも是非とも聞きたいと思っていた内容で、
楽しみにしていたのに。

みんなで車に乗り合わせて行くことになっていたので、
もし症状が悪くなりでもしたら、
迷惑かけるに違いありません。

泣く泣くキャンセル。

そして漢方薬も最初の処方に戻し、
日曜日の朝ゆっくり過ごしていたら、
お昼前にはほぼ完治の状態に回復したのです。

思いがけない自由な時間ができて、
なんだか嬉しい気分にもなってきました。

日曜日は私は休みの予定だったので、
お店は二人のカリスマ店員達が頑張ってくれているはず。

ちょっと様子を見に行くことに。

お店に着いてみると、
ピーちゃんが元気に働いていました。

うんうん、頑張っとるな。
でも・・・あれ?

もう一人のアケちゃんが見当たらないのです。

「ピーちゃん、なんで一人なの?」
「え?・・・あ、あれ?今日はアケちゃんお休みでは?」

えええええーーーーーーーーっ!!!!!??????
まさか!!??

あわててカレンダーを見ると、
私の福岡の予定は来週になってるじゃありませんか。

私、一週間、間違えて指示してる・・・。

なかなか私が来ないので、
ピーちゃんは心配していたらしい。

ごめんね。
あぶなく博多に行っちまって、
丸一日アナタ一人でお店をさせるところだったわ。

ああ、膀胱炎さま有難う。

おかげで漢方薬の効果も試せたし、
結果オーライでございました。

ちなみに私が飲んだ漢方薬は、

「五淋散(ごりんさん)」と「荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)」
の合方です。
それと、免疫力を高めるリナのドリンクも飲みましたよ。

もしもヤバイと思ったら、
この組み合わせを是非ともお試しくださいね。

さて、膀胱炎も完治したことだし、
元気だしてお仕事いたします。  

Posted by キリンさん at 12:42Comments(9)漢方

2012年07月06日

まさかの漢方:汗をかいて疲れたら




梅雨明けはまだだけど、
とにかく暑いですね!!!!

テレビなどで、
省エネの夏!!熱中症にご用心!!!
今年は例年になく暑い!!

なんて、煽られてんじゃないかと思いながらも、
やはり不安ですよね。

今日ご紹介するのは
暑い夏には知っておきたい漢方薬の一つで、

「生脈散(しょうみゃくさん)」という処方です。

これは『内外傷弁惑論(ないがいしょうべんわくろん)』
という本が出典なのですが、
有名になったのは、毛沢東を救ったというエピソードがあるからです。

毛沢東が心臓の発作をおこし、もうダメって時に、
この生脈散を静脈注射して命を取り留めたと記録されているんですよ。

では、これって心臓の薬なのか?

そこが漢方薬の不思議なところで、
心臓にも使うことはあるけど、それに限ったわけではありません。

漢方的に言うと「気隂双補(きいんそうほ)」の薬。

〇益気生津(えっきせいしん)
  気とは元気の気のようなもの、津とは体内に必要な水分ですから、
  身体の元気を益し、潤いを取り戻して、活き活きと瑞々しくさせるイメージ。

〇斂隂止汗(れんいんしかん)
  気を益すことで毛穴を引き締め、必要な水分や栄養素が流れ出るのを防ぐイメージ。

弱った心肺機能を助け、元気な脈を生み出し、
身体に潤いと活力を取り戻すという処方なんですよ。

具体的に言えば、
炎天下の作業で大汗をかき、消耗したとき。

農作業、庭仕事、ゴルフ、スポーツ少年団、
そういったことで汗をかきすぎて体力を消耗したときの、
息切れや疲労、倦怠感にいいと思います。

今日は汗をかくぞ、そう思ったら
前もって飲んでおいてもいいですよ。

では、暑い暑い節電の夏、
がんばって乗り切りましょうね。  

Posted by キリンさん at 12:40Comments(6)漢方

2012年04月10日

まさかの漢方 七味唐辛子




七味と漢方と、何の関係が?????
そう思う人も多いでしょう。

七味と一味、どこが違うのか?

それは皆さんご存知のように、
一味が赤唐辛子だけなのに対して、
七味には他にも色んなものが入っているってことです。

そもそも七味唐辛子って、何?

実は、七味唐辛子というものが出来たのは江戸時代。
薬研堀のからしや徳右衞門さんが作ったものだそうです。

薬研堀(やげんぼり)とは、
医者や薬問屋が集まっている街。

そこで、漢方薬を参考にして出来た薬味が
七味唐辛子なんです。

中に入っているのは、
赤唐辛子の他に、

芥子(けし)の実、陳皮(ちんぴ)、胡麻、
山椒、麻の実、紫蘇、海苔、青海苔、生姜、菜種、
などです。

漢方薬というのは、
色んな生薬を組み合わせて効果が出るように作られています。

その組み合わせの妙というのは、
たとえば便秘薬だとしても、
腸に刺激を与える薬だけだとケイレンを起こす危険があるので、
ケイレン止めになる薬を配合していたり、
下痢になって脱水症状を起こさないように、
少し潤す薬が入っていたり、

身体に配慮して出来ているんですよ。

七味唐辛子もそれに似ています。

主薬と言うべきものは、
赤唐辛子ですね。

これが赤唐辛子だけですと、
胃腸障害を起こしたり、下痢したり、
精神的にかーっとなりやすくなるという副作用があります。

それが七味に配合されているもの達は、

胃腸の働きを助け、保護したり、
下痢を止めたり、
食欲を増したり、
気をめぐらせてスッキリさせるという
薬効を持っているのですよ。

七味唐辛子を作った理由は、
風邪をひいたとき食べる、
温かい蕎麦を引き立てて
より効果のある薬味があればいいなあ、そういうことだったそうです。

一味は確かに辛くて刺激的だけど、
体調の悪いときにはかえって良くありません。

元気であっても、食べ過ぎると、
様々な病気を誘発します。

たとえば、
胃炎、高血圧、糖尿病、心臓病、
膀胱炎、慢性咽頭炎、扁桃腺炎、皮膚病、痔、味覚障害、

胃癌、食道がんのリスクも高まると言われています。

また、副腎を刺激し続けることで、
アドレナリンの分泌が高まり、
過剰になると攻撃ホルモンとなって
暴力的な衝動にかられる恐れも。

日本人は、もともと唐辛子を摂る食文化があまりありません。
だけど、少量なら身体に良いということで、
工夫した結果が七味唐辛子なのかなあと思うのです。

見直しましたか?
七味唐辛子。  

Posted by キリンさん at 16:28Comments(8)漢方

2012年04月02日

まさかの漢方 断食




昨日は日曜日だったけど、
4月1日でしたので、記事をアップしたところ、
皆様ひっかかって下さったみたいで嬉しゅうございました。

しかし、最初にもってきた画像を見ると、
うさんくさい感じが伝わるかなと思ったんだけどね。

さて、今日は断食のお話。
明日から、また酵素断食をしようかと計画しています。
春は毒出しのシーズンですから。

だけど、それのどこが漢方なのか?
不思議に思われることでしょう。
酵素は漢方薬じゃないもんね。

実は、いま勉強している漢方の本の中に、
断食のことが載っているのですよ。

それは、浅田宗伯という有名な漢方家が書いたものです。
時代は江戸の末期から明治の初期のこと。

浅田宗伯先生が治した症例の一つです。

小松屋徳兵衞さんの奥さんが、
数年の間、食べたものを吐いてしまってやせ細るという状態で悩んでいたそうです。
ついには起きることもままならず、胃液を吐いては苦しむと。

そこで宗伯先生は、
断食!!を命じたのですよ。

完全断食ではなかったのですが、
そばがきを少しだけ与えるという、ほぼ断食。
それから「丁香茯苓湯(ちょうこうぶくりょうとう)」という
漢方薬を飲ませました。

そうしたところ、
嘔吐は止んで、ちょっとずつ元気を取り戻し、
半年で全く元気ピンピンになったのだとか。

弱ってる人に断食させるなんて!!!
そう思う人もあったかもしれません。

だけど、この奥さん、
どうやら飽食三昧の果てに胃腸を弱らせ、冷えた状態になってしまい、
こんな状態になってしまったようです。

宗伯先生の患者さんって、ほとんど大金持ちなんです。
きっと口に美味しくて、
身体を冷やすものばかり召し上がってたんでしょうねえ。

病気になってからも、
きっと精をつけるのだと称しては、
贅沢なものを食べていたのでしょう。

この時の漢方薬は、
気を巡らして胃内停水を除き、お腹を温め、調子を整える薬です。

そのためには、お腹に食べ物が入ってくると、
そっちを処理するエネルギーが必要となるので、
はっきり言って治療の邪魔なのです。

酵素断食と、ちょっと似てませんか?

今の私達は、ほとんどが飽食です。

ですから、しばしの間、食べ物を入れないでおいて、
酵素という身体にパワーをくれるものを飲み、
元気を取り戻すのです。

晋の時代に『博物志』という本があるのですが、
「雑食(飽食)する者、百疾妖邪の集まる所・・・(略)
 故に、食過度にすべからず。」
という記述があります。

宋の時代の仏書の『釈氏要覧』の中には
「それ病は口より出ず(出る)。
 故に君子は言語を慎み飲食を節す。
 いわんや胃中の病においておや。」
と、あります。

三国志に出て来る張良も、断食したそうですよ。
これは仙人になるためだそうですが。

漢方の本で最も古いと言われる
『黄帝内経』の中にも、断食という治療法が載っています。
(ここでは奪食)
これは紀元前何百年に著されたものなので、
そんな昔から、飽食ということがあったのでしょうね。

今に始まったことではないのです。
わかっちゃいるけど、美味しいもの食べたい!!
人間って、ほんとうに愚かです。

私もとても愚かな食いしん坊。
だから、時々こうやって断食をして、
リセットするのでありました。

酵素を飲みながらなので、餌切れもなく、
必要なパワーだけを頂くことが出来るので、
皆様にもおススメしますね。

実は今回も一緒にする人達がいるのですよ。

春だからデトックス、そう考えている人、
どうぞご相談くださいね。  

Posted by キリンさん at 12:22Comments(4)漢方

2012年02月15日

まさかの漢方 インフルエンザ




「麻黄湯(まおうとう)」
この名前、聞いたことありますか?

インフルエンザに効果があるとテレビで言ってたこともあって、
ここんとこ指名で買いに来られる方が多いのです。

麻黄湯とは、
『傷寒論』という漢方の本に出て来るのですが、

「頭痛し、発熱し、身疼き、腰痛み、骨節疼痛し、悪寒し、
 汗無くして喘する者は、麻黄湯これを主る。」
こう書かれています。

ホント、インフルエンザにぴったりじゃん、
そう思われて当然ですよね。

ですが、
本のどこにもインフルエンザと書いてあるわけではありません。

病名というものは、
人間がつけたものです。

名前の根拠は、
症状だったり、身体の部分だったり、菌やウイルスだったり、
発見者の名前だったり、
時代や土地によって呼び方が違ったり、
様々なのですが、

漢方の処方は、
その病名が出来るよりも古い時に出来上がっていたりします。

だから、
風邪に葛根湯、インフルエンザに麻黄湯、なんて言うのは、
あとから出来たこじつけとも言えるでしょう。

大切なのは、
どんな症状に使えて、どんな症状があると使えないか、
ちゃんと見極めることです。

なるほど
インフルエンザの初期には、
異常な悪寒と体中の痛みと高熱に苦しみます。

これは、麻黄湯の適応症です。

ですが、注意しなくてはならないことが一つ。
この中でとても大切な目標が惡寒なのですが、
毛布や暖房で暖かくなるような寒気は違います。

いくら温めても、歯がガチガチいうほどの寒気。
毛穴が閉じ切きって、一滴の汗も出ないような状態なのです。

この汗が出ないというのも、とても大切。

ちょっとでも汗が出るようであれば、
麻黄湯は飲ませるべきではありません。

何故なら、この薬は強い発汗作用があるので、
毛穴が開いていると、汗が出すぎて危険な状態になりかねないからです。

先日の勉強会でも、
中学生の男の子が麻黄湯を飲んだところ、
激しく脱汗して痙攣をおこしてしまったという話が出ました。

また、食欲不振などの症状がある場合にも不適。
心臓に問題がある人も要注意。

など、効果が強いかわりに制約も多いのです。

タイミングさえ合えば、
とても良い薬なのですが、
そこんところを知っておく必要があります。

安易に飲むべきものではないと
私は思っているのでした。

  

Posted by キリンさん at 16:32Comments(2)漢方

2012年01月13日

まさかの漢方 受験のお守り




いよいよセンター試験が始まりますね。

受験で最も大切なことって、何でしょうか?

今さら知識が増えるってことはあり得ませんよね。
自分が覚えていることだけが問題になっている、
そんな超ラッキーなことがあるわけもない。

となると、それはやはりカンニングの技術・・・などではなくて、
(アタリマエだ)
実力をいかに発揮できるか。

その為には、健康であることが大前提。
当日になって高熱を出したって話、よく聞きます。
それは日頃の養生が必要。

それに加えて、平常心で臨む、これがとても大切です。

前夜に興奮して眠れなかったり、
緊張のあまりお腹が痛くなったり、
ドキドキが激しく、
頭がぼうっとなったり、真っ白になったり、
手が震えたり・・・。

そういったメンタル面の不安を鎮めてくれるという
有り難い漢方薬が、

救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)です。

効能には

・気つけ
・息切れ
・動悸
・胃腸虚弱
・消化不良
・下痢

と書いてあるこの薬。
ストレスや不眠などでも使えるのは、
自律神経を整えてくれるから。

主薬は「麝香(じゃこう)」、「牛黄(ごおう)」
それに人参、羚羊角(れいようかく)、沈香(じんこう)、
龍能(りゅうのう)、胆汁などが配合されています。

これは開竅薬(かいきょうやく)と言って、
う~~~~~~っと詰まった気を、
ぱあっと開いて、
発散してくれる薬。

緊張すると、
なにかが詰まってる感じ、覚えがありませんか?
胸が詰まって苦しかったり、
ドキドキしたり、
熱感が頭に昇って溜まりぼうっとしたり、
手足に力が流れてくれず、ブルブル、ガクガクしたり。

そんな詰まりの薬です。

緊張でお腹が痛くなったり下痢する場合も、
気が滞るので、
胃腸がうまく働かずに、
ケイレンしたり、そのまま出したりするわけですから、
気がうまく流れれば解消されるのです。

受験の時、
身体の中の気をスムーズに流して、
冷静に取り組めるように手伝ってくれる、
そんな力強いお守り。

これを飲んだからといって、
突然天才になったり、
知識が増えまくったり、
そんな奇跡はあり得ませんが、
平常心をキープ出来れば有り難いですよね。

ああ、私の時にも、この薬があれば・・・。
なんて、私は試験が大好きで、あがったことなし。
落ちたときは、実力が足りなかっただけなのですが。

今年はインフルエンザの流行も
いつものように激しくはありません。

受験生の皆様が
いつも通りの実力を発揮してくれることを、
願っております。  

Posted by キリンさん at 12:45Comments(8)漢方

2012年01月11日

漢方温故知新




宿題が溜まってます・・ううう・・・・。

今勉強しているのは
橘窓書影(きっそうしょえい)という明治時代の本です。

以前も言ったことがあるけど、
昔の本を読んで感じるのは、治療家の真剣さ。

だって、今と違って、
検査する機械も治療する機械もない時代です。

「血液検査の結果では・・・」とか、
「CTで見たところ・・・」とか、
あり得ないのです。

漢方の代表的な診断法に、
「望診、問診、聞診、切診」というのがあります。

望診は、姿全体や顏色、目の色、髪のツヤなどを見ること。
問診は、相手の話を聞くこと。
聞診は、声を聞くこともだけど、匂いを嗅ぐことも入ります。
切診は、薬屋には出来ないけど、脈をとったりお腹に触ってみたりすること。

数値や画像のない時代には、
そうやって真剣に患者自身からのデータをとり、
自分の知識や観察力で判断し、
薬を考えていたのです。

必死にならないわけにはいきません。

匙加減ひとつ、って言うけど、
まさにそういう時代だったんですね。

考えようによっては、
今はなんでもデータばかり頼っていて、
そういう部分がおろそかになっているのでは?

数字にでてこないことって、
多いんですよ。

いくら痛みを訴えても、
「検査の結果、どこにも異常はありません。」
と言われる人がどれほど多いことか。

私は薬屋ですから、
血液検査もレントゲンも使えません。
だから、
昔の時代の五感+六感による診断記録は
本当に参考になるのです。

そんなわけで、
私は古い書物を一生懸命読むのでありました。
では。  

Posted by キリンさん at 13:01Comments(7)漢方

2011年11月30日

レディーファースト




酵素断食中です。

忘年会に備えて、
毒を出しておこうというコンタン。

さて、今日のお話ですが、
「孫思邈(そんしばく)」という漢方家のこと。

今までに二度ほど紹介したので
覚えている人がいるかもしれません。

孫思邈は隋~唐の時代を生きた人です。
日本で言えば、聖徳太子とかぶってるか、ちょっと後くらい。

私はこの人を大尊敬申し上げているのですが、
その理由の一つに、
彼が書いた「『千金方』という漢方の本があります。

『千金方』というタイトルは、
人の命は千金よりも尊いものだが、
その尊い命を救うための方剤を記した本、という意味なのです。

この本の何が好きかって、
前にも言いましたが、

「婦人科・小児科」から始まるところなんです。

孫思邈は、婦人・小児の疾患に対する予防看護を
崇本の義(すうほんのぎ・根本を尊ぶ意義)として
とても重要に考えていた人。

不妊症についても、
男性が原因の場合についても
大変詳しく言及しており、女だけの責任ではないとしているのです。

千年も昔に、そんな考えを持っていたとは。

その話を某男性にしたところ、
「めんどくさいからだよ。」

「はい??????」

「女が病気したら、
 男は自分のこと自分でしないといかんし、
 子供が病気したら、
 女の手をそっちにとられるから
 自分のことは自分でしないといかんし、
 早く治ってもらわんと、めんどくさいだろ。
 それだけのことだよ。」

日本の男はこれだから・・・・・・。  

Posted by キリンさん at 16:14Comments(4)漢方

2011年11月16日

怒髪天を突く元気




怒髪天を突く。「どはつてんをつく」と読みます。
文字通り、あまりの怒りに髪の毛が天にむかって逆立つほど、
そういう意味であります。

イライラしていて、つい怒ってしまう、
そんなことは珍しくありませんよね。

でも、
怒髪天を突くほど怒ることって、
そう日常にはないことです。

キリンさんは
どちらかというと怒らない方だと思うのですが、
あまりの理不尽にあうと、
こういう状態になったりします。

怒るってイヤなことですよね。

だけど、
めちゃめちゃ腹が立ったあと、
妙に爽快な気分になること、ありませんか?

漢方には五行説(ごぎょうせつ)という考え方があります。

一番よく知られているところでは
肝・心・脾・肺・腎という五蔵の名前。

それぞれがバランスをとって
健康を維持していると考えられています。

実は五行説には、感情も含まれているのですよ。

怒・喜・思・悲・恐、これです。

怒ったり、喜んだり、考えたり、悲しんだり、ビクビクしたり。
この五つの感情もまた、
バランスをとりながら心の健康を支えてくれているのです。

怒りすぎるのも良くないのですが、
あまりに怒らないように我慢しすぎると、
喜びの感情が希薄になったり、思い悩むことが多くなったり、
精神的に辛い状態に陥ったりします。

作家の佐藤愛子さんがエッセイの中で
「最近は怒る元気もなくなってきた。これが老いだろうか。」
と書かれています。

ほんとうに腹が立つとき、
ドカンと爆発するのもまた元気な証拠かもしれません。  

Posted by キリンさん at 11:40Comments(3)漢方

2011年11月05日

漢方薬の名前




いつもは土曜日はブログ休日なのですが、
昨日は漢方薬の名前の字を間違えるという
痛恨のミスをやらかしたので、反省の意味でアップしています。

誤字・脱字の女王という名前をほしいままに生きてきたのですが、
漢方薬の名前だけはきちんと書いておきたかった。

でも、いい訳なんですが、
漢方薬の名前って全部漢字だし(あたりまえだが)
ややこしいんだもの~。(反省の弁がこれか)

だけど漢方薬の名前には、
それぞれ意味があります。

たとえば葛根湯(かっこんとう)。
漢方薬というのは何種類かの薬を組み合わせて処方されているのですが、
主薬(しゅやく)といわれる一番大切な薬、
つまり葛根の名前をつけたものです。

仲間には、桂枝湯(けいしとう)、麻黄湯(まおうとう)などがあります。

そんな横着しないで、
入ってる薬を全部言えばいいじゃん、
そういう薬に、
芍藥甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。

これには芍藥、甘草の二味しか入ってません。
タケダ漢方便秘薬で有名な、
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)も、これです。

二味ならフルネームでいいけど、
多くなると、薬のアタマだけくっつけたのもあります。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が、これです。
めまいなんかに使いますね。

苓・・茯苓(ぶくりょう)
桂・・桂枝(けいし)
朮・・白朮(びゃくじゅつ)
甘・・甘草(かんぞう)

私が一番好きなネーミングは、

青龍湯(せいりゅうとう)
白虎湯(びゃっことう)
玄武湯(げんぶとう・別名は真武湯)
今に伝わってはいないのだけど、朱雀湯もあったと言われています。

知ってる人は知っている。

東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武。
そう、四神からとった名前。

これは、薬の色からつけられた名前。
それぞれ、青、白、赤、黒という色の煎じ薬なのです。

面白いなあと思います。

それから、薬効が名前になったものも。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
中、つまりお腹を補って気を益すという薬。

疎経活血湯(そけいかっけつとう)
経絡の流れをよくして、血流を活気付ける薬。

他にも色々あるんですよ。

もちろん西洋薬の名前にだって、
それぞれ意味があるのですが、

漢方薬はなんたって漢字です。
そこが面白いと思う私なのでありました。

だったら間違えるなって・・・最初に戻ったわ。

さて、ボンベルタ橘では、
キャッシュバックセールとポイント3倍セールを開催中です。
ポイント3倍は13日までですが、
キャッシュバックは月曜日までなので、お見逃しなく。

私は明日は福岡で日帰り勉強会の予定です。
大好きな仲間達と会えるので、とても楽しみ。では。  

Posted by キリンさん at 12:28Comments(3)漢方

2011年11月04日

まさかの漢方 腰痛

「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」
と読みます。

腰痛にも色々あるし、
その薬もまた色々あるのですが、
これは理屈抜きに飲んでもよく効く薬です。

漢方的に言うと、その主治は、

 痺証日久(ひしょうにっきゅう)
 肝腎不足(かんじんふそく)
 気血両虚(きけつりょうきょ)

教科書には、そう書いてあります。

痺証日久とは、寒や湿などの邪が体内に入ってしまい、
そのせいで腰や手足などの運動器に起る痛み、しびれなどの不具合が、
長年にわたって治らない状態のこと。

肝腎不足とは、肝臓腎臓のことではありません。
「肝は疏泄(そせつ・気の流れ)を主る、筋を主る。」
「腎は水を主る、骨を主り髓を生ず。」
と言われる働きがうまく行かないことを言います。

気血両虚とは、
栄養とパワーの不足をいいますが、
ここでは全身の、というよりも患部における不足のことです。

つまり、最初のきっかけは何であれ、
寒さや湿気や過剰な運動によって引き起こされ、
長年にわたってスッキリしない
腰痛や関節痛を、
めぐりを良くしながら、栄養も補給しながら、
治してくれる有り難い薬なのですよ。

中国では、とてもよく使われているそうです。

そうそう、出典について簡単に。

『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』
という古い中国の本。

書いたのは、孫思邈(581--682)という人。
(そんしばくと読みます)
実は以前も紹介したことがあります。

隋、唐の時代をまたぎ百年以上を生きて羽化登山したという人。
つまり羽根が生えて仙人になってってこと。

国王から、宮廷で仕えるようにと再三言われても、
ずっと断り続けて庶民に尽くした人ですから、
そんな伝説が残るのもうなずけます。

また、この本の「千金」という言葉は、
人名の重さは千金に優るって意味なのですよ。

そしてこの本のスゴイところは、
婦人科・小児科から始まるところです。

女子供、なんて言うけれど、
その女子供を一番に考えてくれていたのですね。

そして、不妊治療のことも載っているのですが、
男性不妊も女性と同じくらい問題にされているところ。

孫思邈は、「薬王」と呼ばれるほどの漢方薬の大家ですが、
食養生を最高の治療と言う人でした。

どんな薬も養生にはかなわない、と。

そんな人の書いた本ですから、
そこに出て来る漢方薬の効果が大きいのもあたりまえかもしれません。

長くなってしまった。

腰痛にお悩みの方、
一度この「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」を試してはいかが?

追記:画像にアップした
   独活寄生丸の漢字を間違えていました。
   あわてて消したけど、恥ずかしすぎて穴があったら入りたいっす。
   申し訳ございません。反省して精進を重ねます。  

Posted by キリンさん at 13:38Comments(6)漢方