2011年10月30日

下戸の言い分




まったくの下戸ではないのだけれど、
お酒があまり強い方ではありません。

乾杯のビールが、
食事が全て終わって席を立つころまで残っています。

アレルギーだったり、
気分が悪くなるわけではないのですが、
結局は好きじゃないんですね。

「とことん飲んでみたら実は飲めるのでは?」
なんて言われたりもするけど、
美味しくもないのに、どうして飲まなければならんのか、
納得できません。

「酔うと楽しいよ。」
なんて言われたりもするけど、
別に酔わなくても楽しめるので、余計なお世話です。

「飲んでない人がいると白ける。」
なんて責められることもありますが、
それは酒飲みの勝手な言い分で、
そんな人に限って、
酒に弱い人が無理して飲んで悪酔いしたりすると、
「飲めないのに、無理して飲むからだ。分を知れ。」
なんて、これまた責めたりするんですよ。

下戸にとって、
辛いのがワリカンです。

どう考えても、1000~3000円くらい損します。

仲の良いグループだと、
「オマエは飲まないから。」
ってことで、下戸価格を設定してくれたりしますが、
それは特別。

「あら~、飲めないんですか?
 だったら、ジュースでも何でもお代わりしたら?」
なんて言う人もいたりしますが、

アンタ、食事しながら何杯ジュース飲めますか?
と聞きたい。

そもそも食事のときにジュースなど飲みたくないし。
烏龍茶を頼むのも、ほとんど義理。
雰囲気を壊したくないというだけの理由なのですよ。

最近はやりのフリードリンクという制度も、
下戸にはとても不利。

これだとセット価格になっているので、
下戸価格もなにも、全く一律のお値段です。

「私、飲みませんので。」
と言ってみても、
「いや~、全員でないとちょっと・・。」
てなことになります。

はっきり言って、
フリードリンク料金の1500~2000円は、
下戸にとっては、
まったくドブにお金を捨てているようなものなのです。

だけど、そんなこと言うと、
なんだかケチなヤツと思われるのではないか、
雰囲気を壊すのではないか、
もう声をかけてもらえないのではないか、

そんな懸念が頭をよぎるので、
別にどうってことないフリをしているのです。

大人の世界では、下戸は少数派。
呑んベエの機嫌を取って生息しているのですよ。

とはいえ、私は飲み会が大好き。
友達のほとんどがウワバミでして、
浴びるように飲む人も少なくありません。

お酒を好きな人がお酒を飲む様というのは
見ていてとても気持ちがよく、
とても楽しい気分にさせてくれるものです。

だから、
多少の無駄なお金も惜しくないと思っているのですが。

ただ、これから忘年会のシーズンであり、
回数が多いとね、愚痴も言いたくなっちゃうんですよ。

今日は日曜日だし、
ブログを見る人も少ないかと思い、
こっそり愚痴ってみました。

では。  

Posted by キリンさん at 13:59Comments(8)王様の耳はロバの耳

2011年10月26日

号泣する準備は出来ているか




アルプスの少女ハイジが号泣する場面。
そう言われて、
どんな場面を思い出しますか?

クララが立ったとき?
おじいさんの家に帰ってきたとき?

もちろん、その時も涙を流したことでしょうが、
私が一番心に残っているシーンは、
そうではありません。

ハイジはアルプスを離れて
ペテルブルグという都会の、クララの家で暮らしているとき、
だんだん元気がなくなっていき、
ついに、夢遊病になってしまっていることがわかります。

その時、お医者さんがハイジに色々と質問をするのですが、
ハイジは

「泣きたい気分になるけど、
 泣いちゃいけないから我慢する。

 みんなに親切にしてもらっているのに、
 そんなこと言えない。

 我慢できないときは、
 枕に顏を押し付けて声が漏れないようにする。

 いつも頭が重い。」

それを聞いたお医者さんは、
泣いていいんだよ、いま思いっきり泣いてごらん。
そう優しく話し、

「いいの?」
「いいんだよ。」

その言葉にハイジは、思いっきり号泣するのでした。

私はハイジが幼心にどれほど我慢していたのか、
そう思うと、
そのいじらしさに一緒に泣いてしまいます。

先日、朝のNHKで、
涙を流すことの精神的な効果について話していました。

私のブログでも、
泣くっていいことだと何度も紹介していますが、
同じ泣くにしても、
号泣するのが一番効果的なのだそうです。

感情のコントロールが効かないほど泣くことで、
副交感神経(休養の自律神経)が優位になり、
頭がカラッポになってすっきりするそうです。

そうは言っても、
なかなか泣くって難しいこと。

ハイジのように、
「泣いていいんだよ」と言ってくれる人がいればいいのですが、
なかなかそううまくはいきません。

そんな時には
自分で自分に
「泣いていいんだよ」
そう言ってあげてください。

悲しい映画やドラマを観るのも、
いい方法です。

手段は何でもいいので、
号泣する時間を作ってみてはいかが?

そして頭をカラッポにして、
ぐっすり眠ってくださいね。

  

Posted by キリンさん at 11:44Comments(11)健康一般

2011年10月25日

まさかの漢方 咳止め




以前にも記事にしたと思っていたのですが、
どうやら勘違いであったらしく、
探しても過去記事にありませんでした。

風邪をひいて咳が出始めると、
いや~な感じ、しませんか?

なんだかこの風邪、長引きそう。
そんな予感がして。

また実際に店頭に来られる方の多くが
「病院に行き始めて二週間になるけど・・・」
とか、長い方だと二ヶ月になるけど、なんて言われたりします。

咳が出るときに使う漢方薬は、
何種類もあるのですが、
一番ポピュラーでよく使うのが、

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)です。

これは初期の風邪から
少し長引いているときまで、
かなり幅広い時期に使って著効するので、
とても重宝します。

先日、超有名ブロガーさんがご夫婦で遊びに来てくれたとき、
ご主人(匿名ですがpがつく人)の方が、
咳が出ると言ってたのでこれをおススメしました。

これがとても効いたらしく、
昨日のブログにアップしてくれています。
(無理やり書かせたわけではない)

リンクというワザを使えないので、
興味のある人は自力で見てみて下さいませ。
日々是好日というタイトルです。(匿名性なし)

ただ、どんな咳にもこれが効くわけではありません。
ですから、購入の際にはお店で症状をちゃんと話してくださいね。

それと、余談でありますが、
この麻杏甘石湯という薬、
痔に使うこともあるんですよ~。不思議でしょう。

今日はこれからちょっと忙しくなりそうなので、
ここまでですが、
咳が長くなると本当に辛いものなので、
お早めにご相談下さいね。

ではまた。  

Posted by キリンさん at 12:20Comments(3)漢方

2011年10月19日

お姉ちゃん。実は叔母。




まつまるさんのリクエストにお応えして、
叔母の話を書きますが、
絶対に秘密にしてください。

それが出来ない人は読んではいけません。

私には二人のお姉ちゃんがいるのですが、
実は二人とも叔母なのです。

が「おばちゃん」と呼ぼうものなら
命にかかわるような仕置きが待っているので、
幼少時より、ずっとお姉ちゃんで通しております。

色々とエピソードは多いのですが、
これは大人になって、
3人で道後温泉に旅行に行った時のはなし。

フェリーの中で、何か忘れたのですが、
大きいお姉ちゃんが思いっきりおかしなことを言ったので、
私は飲んでいたお茶を思いっきり吹いてしまいました。

小さいお姉ちゃんはすぐに自分の荷物の中から
何やら黒くて薄いツルツルした布を出し、
私の顏を拭き始めました。

「もう、つかさちゃん、恥ずかしいねえ。」
と、小さい子供にするように。

それだけでも恥ずかしいのですが、

「お姉ちゃん、もしかして、これキャミソールじゃないん?」

「そうよ、キャミソールじゃけど、
 洗うてあるけん清潔よ。
 失礼な。」

いや、誰もキャミソールが汚いと言ってるわけでは・・・。
有無を言わさず、黒いキャミソールで私の顏を拭くお姉ちゃん。
ああ、そんなアナタが大好きです。

フェリーが着くと、そこにはバス停がありました。
もうバスは止まっていたのですが、
どうやら出発までに時間があるようです。

時刻表を見たら、あと5分で出るみたい。

ちょうど良かったねえと乗り込む3人。
席についてしばらくした時、
小さいおねえちゃんが

「ちょっと、私、トイレに行ってくるわ。」

ええ!!!???マジっすか???
あと5分もないけど!!!???

「お姉ちゃん、やめてえや。
 トイレに行っとる間にバス、出るよ。」

「そんなん、アンタがバス止めとって。」

いや、そんな力は私にはございません。
それからお姉ちゃん、声がでか過ぎます。みんな笑ってます。

「途中で出たらどうするん!!」
といきりたつお姉ちゃんをなんとかなだめ、
目的地に着いた時は、すでに疲れが。

疲れを取るために、早速3人で温泉にゴー。

私は有名な公共の古い温泉に行きたかったのだけど、
横着モノの二人はホテルのお風呂で十分だと主張。

それはホテルの上の方の階のあり、
広いお風呂のほかに、
ベランダみたいな露天風呂っぽいお風呂がついてました。

小さいお姉ちゃんと私は、その露天風呂へ。

大きいお姉ちゃんは
「誰が見とるかワカラン。」
と、妙な恥じらいを見せて中のお風呂へ。

露天につかりながら風を受け、
ああいい気持ち。

「(大きい)お姉ちゃんも来りゃあええのに。」
と、ガラス戸越しに中を見ると、

お姉ちゃんは湯船ではなく、
洗い場に立っておりました。

そこで立ったまま、シャワーで、
マタを洗ってました・・・・・・・・。

お姉ちゃん、さっきの恥じらいはいったい・・・。

もう、これ以上はカンベンして下さい。

くれぐれも、ここで読んだことは
口外しないでね。

秘密が漏洩したことがばれたら、
私の身が危なすぎるので。

もっと色んなことがあるのですが、
それでも私は
この二人のお姉ちゃんが大好きなのでした。
実は叔母だけど。  

Posted by キリンさん at 19:34Comments(10)王様の耳はロバの耳

2011年10月18日

宮崎日日新聞さま




今朝、新聞に載りました。

「キリンさん、逃げて!!!!!!!!」
ってなことではありません。

宮崎日日新聞を裏から開いて右側のページ、
健康歳時記という記事のおとなりの、

「ミニきゅんと」というコーナーで
紹介されているのです。

お陰様で朝オープンと同時に
「血流を観てください。」
というお客様が。

お電話のお問い合わせ、ご予約も多数頂いております。

皆様のご期待にちゃんと応えられるよう、
がんばります。

記事に書いてる「秋ウツ」については
以前たしか記事にしたと思うのですが、
また改めて。

今日は忙しいのでここまででございます。

そうそう、
電話やメールをくださった方々、
有り難うございます。

わざわざ足を運んでくれた三人のブロガー様、
いつも感謝しております。
また来てね。

では。  

Posted by キリンさん at 16:18Comments(4)王様の耳はロバの耳

2011年10月17日

秋の日の出来事




画像は実家の猫。
残念ながら本文とは無関係です。

今朝は寒かったですね。
やっと秋になったと喜ぶ私ですが、
それも本文とは無関係です。

朝一番でお店に来られたお客様は、
おそらく70歳になるやならずと思われる男性でした。

「オトコの人、おる?」

「いえ、今日は支店の方に行っておりますが。」

「アンタだけな。」

「はい。」

男性はなんだかモジモジしながら
「オトコの人がいいっちゃけど・・・。
 何時ころ来やっと?」

男同士じゃないと話せないこと!!!????
もしかして、アレですかい??
しかし、薬屋たるもの、ひるむわけにはいきません。

「今日と明日はこちらには来ないんですよ。」
 私で良ければ伺いますが。」

男の人は、
やはりモジモジしながら私から目をそらし、

「いや・・前にオトコの人に相談したとよ。
 今日は結果を報告に来たもんやから。」

結果!!!!
そ、そ、それは・・・・・聞きたくないような、聞きたいような。

「いつなら、おりやっとな。」

男性の店員といえば、
ダーリンのことに違いないのですが、
配達や集金などで、
お店を出たり入ったりするのです。

「日時を決めていただければ、
 店にいるように言っておきますが。」
と言うと、あわてたように手を振りながら

「いやいや、そこまで・・・・。」
と、口ごもるオジサン。

「では、伝言しておきますよ。
 結果は良かったんですか?それとも悪かったんですか?」

これは、決して好奇心で聞いたわけではありませんよ。
薬屋としての使命感ですから。
間違えないでね。

オジサンはまた目をそらしながら、

「いや・・見てもらおうと思ったとよ。」

み、み、見る!!!!!!!
それはちょっと・・・・!!!!!

「じゃあ、見てもらおうかね。」

えええ!!!!マジっすか!!!!!
いつでも逃げられるよう、
足を外側に向けてスタンバる私。

「ここやっちゃけど、首の裏のタムシ。」

・・・・・・不覚にも、なんだかガッカリしてしまった私を許してね。

言われたところえを見てみると、
綺麗に治ってました。

めでたしめでたし。  

Posted by キリンさん at 12:47Comments(8)王様の耳はロバの耳

2011年10月14日

女にうまれて来たけれど




うちの子供と、
竹取物語の話になりました。

ご存知、かぐや姫のお話です。
竹から生まれた絶世の美女で、月に帰った姫でありました。

なんだかかわいそうなイメージがあるけど、
なかなかイケズな一面が。

言い寄る求婚者に無理難題をふっかけて
あきらめさせようとしたことは、
有名なエピソードですが、

具体的にどんなおねだりをしたのか、
知ってますか?

五人の男性達に、伝説のお宝を持って来いと命令したのです。

それを手に入れようとした五人は、
それぞれ苦心するわけですよ。

「仏の御石の鉢」
 これを所望された人は、誰も知らない深い山奥の寺に行って、
 古ぼけた鉢を手に入れ、これですと嘘をつくが、バレて逃げる。

「蓬莱の玉の枝」
 最初から、こんなもんあるかと踏んだ男は、
 職人を集めて秘密裏にニセモノを作らせる。
 でも、かぐやの屋敷で披露してるところに職人達が来て、
 金を払えだの騒いだので発覚。

「火鼠の皮衣」
 異国の商人に相談したら、騙されて偽者を買わされる。
 しかし披露してるとき、火をつけたらアッサリ燃えてしまったので、
 がっかり。

「龍の首の玉」
 自ら船に乗り、竜宮を目指すが、嵐にあって果たせず、
 そのうえ寝込んで目がつぶれる。

「燕の子安貝」
 これも自ら燕の巣をあさるのだが、
 高いところの巣に手を突っ込んであさってるとき、
 それらしきモノが手に触れたので喜んだ拍子、
 足をすべらせて落ちて腰を打ち、寝たきりに。
 しかも手に握っていたのは、燕のフンのカタマリであった。

う~ん、あきらめさせる為とはいえ、ヒドイのでは?
そう思うのは私だけでしょうか。

タイトルの「女にうまれて来たけれど」
というフレーズは、
ちょっと古い歌の歌詞でして、

恋をした相手に本命がいて、
自分は報われないのだけれども
どうしても思い切れない。

歌の終りは

だ~めな、だ~めな~、
ホントにだ~めな~、
いつまでたっても、だめなわ~た~し~ね~~~~
と来るのです。

こんな女になりたい、と思う人は誰もいないと思うのですが、
かぐや姫のように、
愛することを知らず、純粋に残酷な女よりも、
ちょっとは人間味があるのではないか、
とも思うのでした。

なりたくはないけどね。

さて、今日は金曜日です。
夜は食事会と勉強会のかけもちです。
どっちも外したくないので、頑張ります。

では皆様、良い週末を。  

Posted by キリンさん at 16:16Comments(5)王様の耳はロバの耳

2011年10月11日

卑怯者の弁




画像のカニには、何の罪もありません。

中学校の頃、塾に通っていました。
前にも紹介したように、とても厳しい先生でしたが、
授業は面白くて興味深いものでした。

授業の進め方はいつも同じテスト形式で、
まず問題が配られ、私達はそれを解くのです。

時間がきたら先生が現れて、
席の順番に子供達に答えていかせるのですが、
先生はその正誤と、必要に応じて解説を加えていかれるのでした。

最初は基本問題なので、
次々に進んで行くのですが、だんだん難しくなり、
最後の問題などは、
一人でも正解がいればいいほうという高レベルだったのです。

まだ塾に入って日もない頃、
解答が進むにつれ、だんだん答えられなくなってきます。

「やってません。」

「やってません。」

「やってません。」

という声がしばらく続いたとき、
先生はいきなり怒鳴ったのです。

「やれば出来るんか!!!!!???」

ただでさえ静かな教室が、
凍りついたように静まり返りました。

「やってません、と言うのは、
 とても卑怯な答なんですよ。

 やってない、いうことは、
 やれば出来たけどやってない、という意味でしょう。

 考えても出来んかったくせに、
 貴様ら、言い訳がましいこと言うな!!!」

怖くて怖くて、みんな下を向いて黙ったまま。

しばらくしてから次の子が、

「・・・・出来ませんでした。」
と言いました。

それを聞いた先生は、ちょっと間を置いて、

「はい、次。」
と言われたので、そこからはみんな
「出来ませんでした。」
と続けていったのです。

この話は、
昨日、向田邦子さんのエッセイを読んで思い出したのです。

向田さんが子供の頃、
ガラスの筆立てを壊してしまったときに、
お父さんに

「壊れました。」
と言うと、お父さんはひどく怒って

「筆立てが自分で割れたのか!!??
 お前が壊したんだろうが!!
 私が壊しました、そう言いなさい。」
と叱ったのだそうです。

私自身、とても卑怯者で、
無意識に自分をかばう言い回しをよくすることがあります。

だから、この二つの話は、
忘れてはならないことなのでした。  

Posted by キリンさん at 15:32Comments(8)王様の耳はロバの耳

2011年10月07日

お買い得セールのお知らせ




画像に意味はありません。

ボンベルタ橘では、
本日から10日まで、秋のご優待会を実施しております。

当店もそれに合わせて、
本日から10日まで、

全品10%引きセールを致します。
(一部の商品を除く)

どうぞご利用ください。

と、今日は商売ブログしてみました。
告知もせずに、いきなりでごめんなさい。

今週末はお仕事します。

コメントしにくいだろうから、
しなくてもいいよ。
(コメント欄の閉じ方がわからん)

あ、でもコメントしてくれたらお返事はします。
ご意見ご希望、
日頃から根にもってることでも、
口に出せない感謝でも、
じゃんじゃんばりばり(死語か?)お寄せくださいね。

借金と求愛は受け付けません。あしからず。  

Posted by キリンさん at 11:29Comments(5)王様の耳はロバの耳

2011年10月06日

人間なんて




「あの時、もしかしたら死んでいたかも。」
そんな局面、ありませんでしたか?

私の場合まず最初は、1歳になるやならずで、
本人まったく覚えていないのですが、

バス停のベンチの上、
背もたれに寄りかかって立っていた時のこと。
何を思ったか、不意に後にそっくりかえり、
そのまま脳天逆落としでコンクリートに激突したそうな。

母は死んだと思ったらしいが
脳天にデカイたんこぶが出来ただけで済みました。

二度目は小学校3年生のとき、
一つ下の男の子を自転車に乗って追いかけており、
車道に飛び出したら
キキーッと大きなブレーキ音が。

運転の上手な人で良かった。

同じころ、
海で浮き輪につかまっていた私。
浮き輪の中にはまってるんじゃなくて、
手で持っているだけの状態。

足が届くか届かないかのところでプカプカしてたとき、
いきなり大波がドンブラと襲い掛かってきまして、
浮き輪から一瞬手が離れたの。

うまく浮き輪が離れていかず、
よこのヒラヒラにつかまれたから良かったものの、
泳げない私には大きな危機でした。

プールでスケキヨになったこともあったわ。

中一のときは、
公園のウンテイ(漢字を忘れた)の、上を歩いていたのでした。
そこから石のベンチに飛び移ったのだけれど、
勢い余って、そのまま前の鉄の柵に落ちたのです。

しこたま胸を打ち、
しばらく息が出来ず、窒息死するかと思った。

最後は大人になってから、
40歳の頃、とても疲れていた雨の夜。

車を運転していた私は赤信号に気がつかず、
そのまま突っ込んでしまいました。

右から来たタクシーが、
すごい音をたててクルッとまわって回避してくれたのが、
目の端にうつり、
それでやっと事態が把握できたわけです。

なんだかなあ、
今こうして生きているのって、
ある意味奇跡のような偶然なのかもしれません。

もしかした終わったかもしれない
あの時も、あの時も、あの時も、
私は偶然死ななかった。

志賀直哉の『城之崎にて』という小説のテーマも
こういうことだったのかな。

人生はいつかどこかで終わるものだし、
深く考えても答えはないのだけれど、
今こうして生きているのですから
大切にしようかと、そう思う今日この頃なのでした。  

Posted by キリンさん at 15:43Comments(7)王様の耳はロバの耳

2011年10月04日

ローカル線の風景 その2




思い出したことがあって、書きたくなりました。

私は大学を卒業後、広島に電車通勤しておりました。
昨日ご紹介した呉線で、です。当時は国鉄だったかな?

その日は仕事が終わったあと、
駅の本屋で筒井康隆の新しい文庫本を買いまして、
それを早く読みたくて読みたくてたまらず、

ホームに待っていた電車に飛び乗ったのです。

乗ったとき、
「ん?」
という軽い違和感はあったのですが、
とにかく早く座ってページを開きたかったので
そんなことは、すぐ消し飛んでしまいました。

思ったとおりの内容に笑いをこらえつつ、
すぐに私は本に夢中になってしまいました。

いつ電車が出たのかも気付かぬほどだったのですが、
かなり時間が経ってからの車内アナウンス、

「次は八本松~、八本松~」
という声に、はっと我に返りました。

こ、こ、これは呉線じゃない!!!!!!
山陽本線だ!!!!!

呉線と山陽本線は、しばしば同じホームに停車します。
それで、間違えたんですね~。

このまま乗ってたら、岡山に行ってしまいます。
降りて引き返すしかありません。

次の駅で降りて、逆の下り線のホームに向かう私。
だまってたらキセル乗車になるので、
駅員さんに事情を話しました。

当時はわりとユルかったせいか、
次の下りに必ず乗るようにと言われただけで、おとがめ無し。

それはいいのですが、
さっきから、ずっと私の後ろに一人のオジサンがついて来ているのです。
私が間違えた電車に乗っていた人で、
一緒に降りてからずっと。

ちょっと気味悪くて、pia masa・・いや、
ヘンタイか???と警戒していました。

私が逆のホームに行っても、ずっとついて来ます。
そして隣りに立っているので、
さすがに怖くなってきました。

するとそのオジサンは、
誰に言うともなく口を開いたのですが、

「わし、腹が痛い言うて仕事を早引けして帰ったのに、
 今から広島駅に戻ったら、
 会社の連中と一緒になってしまうわ。どうしょう・・。」

オジサン!!!あなたもですか!!!!

本当に偶然なのですが、
その人も私と同じで呉線と山陽本線を間違えて乗ったのです。
そして、しかたなく引き返そうとしているのでした。

今から引き返して、会社の人達と顏を会わせたとき、
そのオジサンはどんな言い訳をするんだろうと思ったら、
おかしくておかしくて、一生懸命笑いをこらえたのです。

それから引き返して呉線に乗ったとき、
最初の軽い違和感の理由がわかりました。

山陽本線は、とても静かだったのです。
全員が行儀よく、押し黙った人々でしたが、
呉線は乗った途端に乗客のざわめきが聞こえ、
なんだか、知らない国から帰ってきたような安心感が。

すぐに友達が乗り込んできて、
私に話しかけてきます。

今までの顛末を話すと大ウケで、
失敗の心細さを打ち消してくれるのでした。

今となっては懐かしい思い出。

いやあ、ローカル線って、
本当にいいものですねえ。  

Posted by キリンさん at 14:30Comments(6)王様の耳はロバの耳

2011年10月03日

ローカル線の風景




里帰りした時、
ローカル線の呉線に乗りました。

これは広島から瀬戸内海に沿って走る、
田舎の電車です。

昔に比べると、埋め立てが進み、
海が見えない所も増えているのですが、
それでもまだ、穏やかな瀬戸内海の景色を見るには十分で、
夕焼けの風景などは
鮮やかに燃える空と海と小さな島々が息も止まるほどの美しさです。

あ、画像の風景は呉線ではありません。
手持ちになかったので、イメージ画像です。
誤解のないように。(興ざめさせてスマン)

先日、呉線を利用した時の話。

私が乗る駅は始発だったので、
四人掛けの窓際の、景色の良い席に座っておりました。

それから二駅ほど過ぎたとき、
中年のオジサンが乗り込んで来たのです。

二人連れでした。

私が座っていたところは、
はす向かいにサラリーマン風のお兄さんが座っているだけだったので、
席は二つあいているのですが、
隣りではなくて斜め向かいになります。

きっと隣り同士に座りたいだろうなあと思って、
私はサラリーマン兄さんの隣りに席を移り、

「こちらにどうぞ。」
と言いました。

オジサンはとても嬉しそうにお礼を言いながら、
二人並んで腰掛け、おしゃべりを始めました。

それで初めてわかったのですが、
一人は少し障害のある人のようで、
もう一人のオジサンがしきりにいたわっている様子が
とても伝わってくるのです。

兄弟なのか友達なのか、
それはわからないのですが、
景色を見ながらの会話は、楽しそうでありました。

この話は、
キリンさんって優しいのね、そう思ってほしくて紹介してるのではありません。

電車やバスに座っていて、
席を譲ろうかな、と思う局面は誰にでもあるはず。

でも、そこで実際に行動するのは
ちょっとした勇気です。
特に私のように自意識過剰な人間には、
なかなかそれが出来ないのが常。

ところが、そんな私が何も考えずにそれが出来るのは、
呉線だから。

何故なのか?

呉線はとても賑やかです。
誰かがいつもおしゃべりしたり、しています。

その時も、女子高校生らしき集団が
小鳥のようにさえずっていましたし、
大学生らしき男の子達も、なにやら話しておりました。

私もかつてはそうでした。
この電車に乗ると、
必ずといっていいほど知り合いに出会い、
降りるまでおしゃべりしたものです。

よほどウルサイ時には注意もされたけど、
ほとんどは黙認。

この電車に乗っている人達は、
知らない人であってもなんだか身内のような、
そんな気分でいられるのです。

これがシーンと押し黙った普通の電車やバスの中だと、
「こちらにそうぞ。」
と席を譲ったり、
重そうな荷物を持った人に
「持ってあげましょうか?」
と声をかけたり、
なかなか出来ません。

だって、
何かちょっとしでかしただけでも
「ちっ!!」
と白い目で見られそうだもんね。

呉線は、そのあたりが寛容です。

もしも私が何かにつっかかって転びそうになっても、
知らん顔したり、
バカじゃないの?ってな冷たい顏しないで、笑ってくれそうな感覚。
(わかりにくいか?)

そんな中だから、
素直な気持ちで席を譲ったり、
荷物を持ってあげたり、
出来るような気がします。

そんなことを考えたので、
ここでちょっと紹介してみたのです。

世の中が殺伐として、
気持ちがささくれ立ってそうな人が多いなか、
心が和む空間なのでありました。  

Posted by キリンさん at 12:30Comments(6)王様の耳はロバの耳

2011年10月01日

お葬式




結婚式の記事の次にお葬式とは。

主人の父が亡くなりました。
半年ほど入院していたのだけど、
そんなに重篤というわけでもなかったので、
突然のことに驚いています。

危険な状態であったら
実家に帰ったりしてないもんね。

木曜日に実家に帰って
月曜日に宮崎に戻り、さて働くぞ!!と思っていたら、
翌日の火曜日の朝に容態が急変して
そのまま亡くなったのです。

まるで私が実家でのんびり過ごせるように、
待っていてくれたみたい。

とにかく優しい人で、
同居して20年以上になるのだけれど、
私のことはずっと
「つかささん」と呼んで大切にしてくれました。

火曜日の朝、病院から知らせがあって
店番がある私は行けなかったのだけれど
他の家族は全員が駆け付け、
主人が
「お父さん」と声をかけると

「は~い・・」
と答え、そのまま息が途絶えたのだそうです。

とにかく丈夫で頑丈な人だったので、
ずっと元気でいてくれるようなつもりでいたけれど、
一度具合が悪くなってからは
どんどん火が小さくなっていくように弱ったのでした。

半年ですから長い患いではなく、
ひどく苦しむ場面も少ないまま、最期を迎えたのは、
周りに対する気遣いのようにも思えます。

そんな人でした。

通夜、葬儀に来てくれた面々は、
本当に父との別れを悼んでくれる人ばかりでした。

そして、きっと父が一番に喜んでいるだろうと思えるのは、
二人の弟のことです。
ちょっとした諍いから
10年以上もお互いに音信不通だったのです。
その間にはさまれた父はずいぶん心配していました。

その二人が棺を前にして、
色々と語り合っていたようです。

お葬式って不思議。
すべてが魔法のように思えることばかり。

父のお葬式の前後は、
お天気が安定せずに、急に雨が降ったりしましたが、
お葬式の日だけは綺麗な秋晴れで、
一日中、それは続いたのでした。

それから、
訃報を聞きつけて
色々と気遣ってくれたブロガーの皆様、
心から感謝しております。

メール、電報、お花、弔問、
とても嬉しかったです。

それから特に、
いち早く訃報を耳にして、
心配してキリン堂に顏を出したばっかりに
受付を押し付けられた二人、

BAR小粋の御頭と、はりがねやホショのりあんさん、
突然のことなのに快く引き受けてくれて、
有り難うございました。
二人の実務能力の高さにはたまげました。
(私が駄目すぎるという説もある)

くすりのキリン堂は、
父が始めたお店です。

頑張って続けて行くのが供養かなあと、
そう思う今日でありました。  

Posted by キリンさん at 12:35Comments(10)王様の耳はロバの耳