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Posted by みやchan運営事務局 at

2016年12月27日

30歳を過ぎた大人を信用するな


こないだTVでよしだたくろうが、
懐かしいこのフレーズを口にしたのを見ました。

昔、若者の合言葉だったと。

それを聞いて、高校生のころのことを思い出したのです。

高校一年生のとき、
同じクラスのクニ子ちゃんとジュン子ちゃんと3人で、
授業をさぼったことがあります。

当時の私達は、
どうして大人の言われるままに勉強しなければならないのか?
なんちゅうテーマについて話し合ったり、していたので、
意味のない授業に出る必要はない、なんて言って、
それを実践してみたわけです。

今にしてみれば、嫌いな授業をたださぼっただけなんですが。

そして、さぼってどうしたかと言うと、
高校の裏の神社でアイス食べて遊んでただけなんですが。

2~3回ほどさぼった頃、担任の先生にバレてしまいました。
そりゃそうだよね。

担任は、中年の男性で、英語の先生でした。

背がひょろっと高く、ヤセ型でメガネをかけており、ちょっぴり猫背。
無造作にのびた白髪交じりの頭、おせじにもおしゃれとは言い難い先生。

授業はオーソドックスで、特別なエピソードなどで笑わせることもなく、
英語の発音もとりたてて良くもなく、決して話し上手とは言えない先生。

だけどだけど、文化祭の全校生徒が投票する教師人気ランキングでは、
ナンバー1に輝く先生。

なぜか?それは、先生が誰に対しても誠実という姿勢を崩さないから。
教師の体罰に逆らえなかった時代に、
先生は体罰どころか、誰かを怒るところさえ見たこともありませんでした。

英語教官室に呼ばれた私達に、先生は優しくたずねました。

「なんで授業をさぼったんか?」

自分たちだけの時は、勇ましく論じ合うくせに、
さすがに声が出ない私達。

でも、一番頭の良いクニ子ちゃんが、言いました。

「授業に出る意味がわからないからです。」

すると先生は、いきなり、
びっくりするような大声で、

「ふざけるなっっ!!!!!!」

と怒鳴ったのです。

たまげたね。もう、心臓が止まるかというほど。

その後は、いつもの口調に戻って、
優しく私達を諭してくれたのですが、そのあたりは全く記憶になし。

3人が授業に出る意味を理解したかどうかは別として、
それからさぼることはありませんでした。

2年になってから、担任は外れたけど、
ずっと英語の授業ではお世話になった先生。

先生の大声を聞いたのは、後にも先にもその時だけでした。

そういえば、
先生の授業中に指されたことがあります。
何かを質問されたのです。
ちょうど居眠りしてたときでした。

「寝てたので、わかりません。」
そう言うと、先生はちょっとあきれたように、

「オマエはのん気なのう。」
と、自分ものん気な声で言いました。

普通だったら、そこで別の人を指すところだけど、
先生は違います。

「今の質問は、こうこうこうで・・・」
と、私に説明し、答えさせようとするのです。

簡単な質問だったので、なんとか答えることが出来、ほっと一息。

大人を信用するなという言葉に共感していたあの頃でも、
信用することが出来た、唯一の人だったかもしれません。

「ふざけるな!」という言葉、
今でも私の宝物です。  

Posted by キリンさん at 16:52Comments(0)王様の耳はロバの耳

2016年12月14日

この世界の片隅に



また、キリンさんったらミーハーなんだから~。

そう思ったアナタ、体育館裏に来なさい。

いま映画が大変な話題になっているけれど、
私がこの漫画を買ったのは、5~6年は前のことなんです。

待てよ。そもそも、これってなあに?と思ってるアナタもいるのでは?
要するに「この世界の片隅に」自体を知らないという。

だって、大ブレイク中のアニメ映画だけど、
宮崎では上映されてないもんね。
予定も今のとこないもんね。(たぶん)

漫画もすごく売れてるっていうけど、
宮崎の本屋さんだと、奥のコーナーにひっそりだもんね。
(見に行った)

これは、戦争中の市井の女性を主人公に描いた漫画です。
お嫁に行った、その先での日常が描かれております。

背景は私の出身地である呉市。

呉には海軍工廠があったので、とても賑わっていた時代。
広島市よりも人口が多かったとも聞いております。

こないだY子さんからメールがあり、
「この世界の片隅に」という映画を是非とも観てほしい、と言われました。
ほんとうに、ほんとうに、いい映画だからと。

そして、主人公の「すず」が司と重なる、んだそうで。

アニメでは、「すず」の吹き替えを「のん」さんが担当し、
これまた絶賛を浴びておりまして。

まあ、そんなキャラなんだよ。似てねえし。
Y子さんは、私のどこが重なると思っているのでしょうか?

今度また体育館裏で聞いてみようかと。

とはいえ、「すず」はある意味では個性的なのだけど、
一般的な生き方としては、本当に普通です。

その普通さが胸を打ちます。

ほのぼのとしたユーモアに包まれた物語が、
じわっと反戦を訴えており、それが心の奥に届いてくるのです。

私は漫画しか読んでないけれど、
ラストでは涙がぽろぽろこぼれ、息が苦しくなりました。

それでも、読後感はスッキリしており、
あらためて、人生を頑張ろうと思えたのでした。

よかったら、読んでね。映画がきたら、是非とも映画館に足を運んで下さい。

私も宮崎で上映される日を心待ちにしております。

久しぶりのブログ、読んでくれて有難うございました。  

Posted by キリンさん at 11:32Comments(2)王様の耳はロバの耳