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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年01月04日

猫の中の猫




明けましておめでとうございます

今年もよろしく私のブログにお付き合いくださませ。(日本語か?)

さて、虎と言えばネコ科ですよね。
私は虎を飼ったことはありませんが、
猫はずいぶん飼いました。

猫を飼っていると、よその猫もまた、遊びに来たりするもんです。
上品な子もくれば、野良のドラニャン子も・・・・・。

中でも印象深いドラの中に、シロがいました。
シロ猫だからシロと呼んでいましたが、
目の上に傷があり、薄汚れた毛並みは一人暮らしの証です。

どでかいオス猫で、うちのメスニャン子には言い寄り、
(しかもモテる)
オスニャン子にはケンカをふっかけては怪我を負わせ、
魚は盗む、障子には穴を開ける、マーキングしまくる、
絵に描いたようなボス猫でした。

私も弟も、機会があれば石でもぶつけたいと願っていたのですが、
最も彼をにくんでいたのは、母なのでした。
そりゃあそうですわな。

家を汚されて掃除するのも、
魚を取られて困るのも、
みんな母なんですから。

シロはデブで横着で、人間が近寄っても平気で目を閉じて寝てるんです。
そのスキを狙ってぶんなぐってやろうと近寄ると、
本当に本当にもうちょっと、ってところで、
パッと逃げる。それはマッハのスピードです。

で、逃げるのもほんのちょっとだけ。
そこでまた寝る。で、こっちが追うと、またパッと逃げる。
これもまたちょっとだけ。
悔しいからまた追う。また逃げる。

それを5回くらい繰り返すと、しゃあねえなあと言う顏をして、
どこかへトンズラするのでした。

ある日のこと、母が川の横の道を歩いていると、
むこうから来たシロとバッタリ会いました。

母はどうせ当たらんだろうと思ったけど、
悔し紛れにシロを蹴ってみたら、
どういうわけかジャストヒット!!!!

シロは川に落ちてしまいました。





「うそっ!!!」
さすがに驚き慌てた母は、川を覗きました。

川と言っても水量は少なく真ん中を流れているだけで、
端の方には土が見えておりまして、
シロはその上にちょこんと乗っていたそうです。

そこから上の道まで、2メートル以上はあります。
じっと動かないシロを見ていた母は、心配になってきました。

放っておいたら、ここで死んでしまうのでは?
憎っくきボス猫シロですが、
それはやはり気が咎めます。

困った母は、家に帰ってハシゴを持ってきました。
このハシゴは木製で、かなり重いのですが、
それをかかえて母は走りました。

現場に戻って川をのぞくと、シロはそのままの姿勢でうずくまっていました。
母は急いでハシゴを川に下ろしてかけ、シロに声をかけました。
「シロ、シロ、おいで!!」

するとその声を待っていたかのように、
シロは、
ハシゴではなく川の石垣をたたたーっと駆け上り、
どこかへ走って消えました。



呆然とした母とハシゴを残して・・・・。

今となっては懐かしい、
野良猫ボスシロの思い出です。

シロの逞しさは、猫の中の猫。
猫の誇りを強く感じたのでありました。

さて、今年も元気出していきましょうね。  

Posted by キリンさん at 12:07Comments(24)王様の耳はロバの耳