2009年10月30日
舞い上がったサル

最初にお味噌作りの連絡を少しだけ。
10:00からのスタートです。
お店が10:00オープンなので、それと同時に始めます。
遅れてもいいよ。その人の分は、誰かがしてくれると思うから。
さて、写真の本は、イギリスの動物学者デズモンド・モリスが書いた本です。
「人間は動物である。
怪獣そこのけに獰猛なこともあり、
そうかと思えば気高い存在となることもあるが、
動物であることに変わりはない。
私たちは自分のことを堕ちた天使と考えたがるが、
実は舞い上がったサルなのである。」
序文の最初に書かれたこの言葉は、
私をとても励まし、安心させてくれます。
天使を目指さなくてもいいのだ、と思えるからです。
天使を目指していると
「なんで自分は、みにくくて、いやらしくて、卑小な存在なんだろう。」
と、悲しくなることばかりで生きるのが辛くなります。
でも、それでいいんです。人間だもの。
だからといって、本能丸出しでいいわけではありません。
人間は一人では生きていけないのだから、
協力や思いやりは不可欠です。
そこが人間のすごいところ。
デズモンド・モリスも、人間には想像力と創造力があると言ってます。
「こんなことしたら、相手が傷付くだろう」
と想像する力。
「こういうふうにしたら、もっと楽しいに違いない」
と創造する力。
その力があればこそ、
生きていくために必要最低限のことだけでなく、
幅広いゆとりのようなものが、生活に生まれます。
デズモンド・モリスは、
人生という美しいゲームこそが、
人類の大いなる生物学的遺産であると締めくくっています。
それでは皆さま、楽しい週末をお過ごし下さい。