2009年12月30日
寅年に向けて
今年最後のブログなので、
やはり漢方のことを書こうと思います。
「虎」で思い出すのは「白虎湯(びゃっことう」です。
いや、ただ「虎」という字が使ってあるってだけなんですが。
白虎と聞いてピンと来るアナタ、アナタは鋭い。
白虎とは、ご存知「四神」の一人(一神?)です。
天の四方を守る神様達、
東の青龍(せいりゅう)、南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)、
そして、西の白虎というメンバーです。
実は、それぞれにちなんだ漢方薬があるんですよ。
ご存知でしょうか?
しかも、『傷寒論』という漢方で最も古いとされている本に、
出て来るのです。
東の青龍、青龍湯という薬があります。
中国の東は海で、湿気による呼吸器系の病気が多かったそうです。
青龍湯には大小あるのですが、
いずれも湿気による呼吸器系の病気、鼻炎や喘息に使われます。
そして、これには「麻黄(マオウ)」という生薬が入っているのですが、
これは青いのです。
北の玄武、玄武湯は、
今では真武湯(しんぶとう)と呼ばれています。
これは、宋の時代の皇帝の名前とかぶったので、
名前を変更させられて真武湯になったものです。
北は寒い。アタリマエですね。
真武湯の中の附子(ぶし)という生薬は、
トリカブトが原料なのですが、
身体を温める薬。そして、色は黒。玄武の色です。
南の朱雀、朱雀湯については、実はまだはっきりしていません。
十棗湯(じゅっそうとう)という薬がそうなのではないかと言われているのですが、
確かな根拠はないのです。
でも、十棗湯に使われるナツメの色は朱雀の赤ではあります。
そして、西の白虎、白虎湯。
西は砂漠地帯です。つまり、乾燥して熱が出やすいのです。
白虎湯には石膏(せっこう)という生薬が使われています。
そう、あの鉱物の石膏ですよ。
石膏は、潤して熱を冷ますという効能があるんですよ。
色はもちろん、白なんですね~。
寅年とは直接には関係ないけれど、
四神と漢方薬のつながりを紹介してみました。
本当はもっと詳しくお話したいけど、
なにしろ30日ですから読む人も少ないだろうと。
(いや、手抜きではなく配慮と言ってほしい。違うか)
さて、皆様、今年一年わたしのブログにお付き合い頂き、
本当にありがとうございました。
来年は4日に再開の予定です。
お店の方は、元旦以外は開けてますので、
ヒマな人は遊びにいらしてね。3日以外はいる予定です。
それでは、良いお年をお迎えください。
やはり漢方のことを書こうと思います。
「虎」で思い出すのは「白虎湯(びゃっことう」です。
いや、ただ「虎」という字が使ってあるってだけなんですが。
白虎と聞いてピンと来るアナタ、アナタは鋭い。
白虎とは、ご存知「四神」の一人(一神?)です。
天の四方を守る神様達、
東の青龍(せいりゅう)、南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)、
そして、西の白虎というメンバーです。
実は、それぞれにちなんだ漢方薬があるんですよ。
ご存知でしょうか?
しかも、『傷寒論』という漢方で最も古いとされている本に、
出て来るのです。
東の青龍、青龍湯という薬があります。
中国の東は海で、湿気による呼吸器系の病気が多かったそうです。
青龍湯には大小あるのですが、
いずれも湿気による呼吸器系の病気、鼻炎や喘息に使われます。
そして、これには「麻黄(マオウ)」という生薬が入っているのですが、
これは青いのです。
北の玄武、玄武湯は、
今では真武湯(しんぶとう)と呼ばれています。
これは、宋の時代の皇帝の名前とかぶったので、
名前を変更させられて真武湯になったものです。
北は寒い。アタリマエですね。
真武湯の中の附子(ぶし)という生薬は、
トリカブトが原料なのですが、
身体を温める薬。そして、色は黒。玄武の色です。
南の朱雀、朱雀湯については、実はまだはっきりしていません。
十棗湯(じゅっそうとう)という薬がそうなのではないかと言われているのですが、
確かな根拠はないのです。
でも、十棗湯に使われるナツメの色は朱雀の赤ではあります。
そして、西の白虎、白虎湯。
西は砂漠地帯です。つまり、乾燥して熱が出やすいのです。
白虎湯には石膏(せっこう)という生薬が使われています。
そう、あの鉱物の石膏ですよ。
石膏は、潤して熱を冷ますという効能があるんですよ。
色はもちろん、白なんですね~。
寅年とは直接には関係ないけれど、
四神と漢方薬のつながりを紹介してみました。
本当はもっと詳しくお話したいけど、
なにしろ30日ですから読む人も少ないだろうと。
(いや、手抜きではなく配慮と言ってほしい。違うか)
さて、皆様、今年一年わたしのブログにお付き合い頂き、
本当にありがとうございました。
来年は4日に再開の予定です。
お店の方は、元旦以外は開けてますので、
ヒマな人は遊びにいらしてね。3日以外はいる予定です。
それでは、良いお年をお迎えください。