2009年12月15日
ぼくの好きな先生

この絵は、中学時代の理科の先生。
カエルではありません。(似てるけど)
幸か不幸か、個性的な先生との縁が多かったように思います。
そういう時代だったのかな。
この先生は理科の先生。記憶に残る授業が一杯あります。
たとえば、地層について勉強するときには宿題が出ます。
「地層っぽい食べ物を、次の授業までに見つけて持ってくる。」
ってな具合。
チョコレート・・・・泥岩
雷おこし・・・・・・花崗岩
ビスケット・・・・・砂岩
べっこう飴・・・・・ガラス
こんなカンジ。そして授業の最後には、
「今日の授業を忘れんために、腹におさめとけ!!」
ってな具合。
さて、本題に入りましょう。
予告した、カエルの解剖です。
まず、カエルを自分達で調達するところから始まります。
友達と川へアミを持って出かけると、男子のグループが。
もう既に獲物をゲットした様子。
女子のために、カエルを取ってくれる・・なんてあり得なくて、
「がんばれよ。」
と声をかけるくらいのもんで、さっさと帰って行きました。
ま、カエルの捕獲はカンタンなのでどうってことないんですが。
さて、授業が始まり、グループに分かれて解剖に取り掛かります。
麻酔で眠らされたアワレなカエルは実験台の上に。
心臓などの臓器の動きを観察するために、
生きたままじゃないと使えないのでした。
腹をメスで切り裂き、ピンセットで内臓を分けながら観察。
「心臓が動きようるじゃろうが。」
先生の声に、ホントだ~と覗き込んだとき、事件が起きました。
ある女の子達のグループのカエルが、
突然、覚醒したのです!!!!!
そして、ぴょーーーーん!!と飛び上がりました。
ぎゃああああ!!!!!!!
カエルはハラワタをはみ出させ、
腸をヒラヒラさせたまま、ぴょんぴょん飛び回り、
教室は阿鼻叫喚の渦。
「そっちに行ったぞ!!」
「こっちじゃ!!」
ぎゃーーー!!!!!!!!!
泣き出す女子もいる始末。
そこで先生はカエルめがけて
たたたたっと駆け寄り、むんずと捕まえたと思うと、
机の角でカエルの頭を
「ごんっ!!!」
としたのです。
カエルはぐったり。動かなくなりました。
その後、何事もなかったかのように授業は再開され、
無事に解剖は終了。
カエルたちの亡骸は、裏庭に葬られたのでした。
とんでもないハプニングではありましたが、
カエルの心臓が動いているのを見たのは印象的でしたね。
ああ、生きてるんだなあと。
それで命の尊さを自覚・・・はしませんでしたが、
今でも忘れないところを見ると、
言葉では言えないけど大切なことを学んだのは確かなのでしょう。
それと、
いつもあんまり動かない先生が、
思いの外の素早さでカエルの息の根を止めた姿も、
目に焼きついて離れません。
こんな風に私は時々思い出を語りますが、
それを読んで、自分の思い出が蘇ったと言われることがあります。
それが嬉しい。
思い出は、財産だと考えているので。
それでは今日も元気だしていきましょう。