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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年06月09日

哀愁のサイ




(彩楽さんとは、無関係です。)

巨大な動物を思い浮かべるとき、
まず、ゾウ、カバではないでしょうか。
サイって、なかなか思いつかない。

それに、ゾウ、カバは、なんとなく明るいイメージで
ご陽気なカンジがするのですが、
サイって、哀愁を感じさせます。

新聞から拾った話です。

サイには、黒サイ、白サイという種類があります。
でも、これは色とは無関係につけられた名前なんですって。

最初に白サイの説明を聞いた人が
「ワイド」を「ホワイト」と聞き間違えて、
「白サイ」にしてしまったんだそうです。
で、白がいるなら黒もいてもいい、なんてことで、
黒サイの名前もついたんですって。

人間って、いいかげんなもんです。

サイは、絶滅の危機に瀕しています。
それは何故か?
人間による乱獲です。

狙われているのは、サイの角。
これが男性強壮薬であるとか、
催淫効果があるとか、長く信じられて、
ものすごい高値で取り引きされていました。

でも、サイの角は皮膚が角質化したもので、
成分からいえばツメのようなもの。
みんな高いお金を払って、
サイのツメを煎じて飲んでいたわけ。

おそらく、ツノの形からくるイメージ先行だったのでは?

サイにすれば、いい迷惑ですよね。

ただ、漢方薬にもサイの角は「犀角(さいかく)」という名前で
清熱薬として使われています。
乱獲のせいで
こっちの材料も不足しているので、
最近は水牛の角で代用してるとか。
でも、効き目は落ちるんだそうです。

病気の人にとっても、いい迷惑。

サイは夜行性なので、昼間はおとなしくしています。
全速力だと60kmの速さなのに、
その実力を見せることは、あまりありません。

火が出ると、消す習性があるので
「森の消防士」とも呼ばれています。

何も悪いことしてないのに、
勝手な名前をつけられ、
乱獲され絶滅の危機に瀕しているサイ。

夜になったら
星を見上げて泣いているかもしれません。  

Posted by キリンさん at 11:21Comments(30)漢方