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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年06月11日

夏風邪の漢方薬




「藿香正気湯(かっこうしょうきさん)」

冬に、一度紹介したことがあるんだけど、憶えてる人は
よほどのキリンさんフリークですね。

嘔吐下痢の薬として、紹介しました。

でも、本来は夏風邪の薬として有名なものなんです。

梅雨から夏にかけての風邪は、胃腸障害を伴うことが多く、
一般的な風邪薬や、病院でもらう抗生剤などを飲むと、
かえって下利が止まらなくなったり、
風邪の症状はなくなってもお腹の具合がずっと悪かったり、

いつまでたってもスッキリ元気になれないことが、よくあります。

藿香正気湯は、漢方で言うと
「湿困脾胃(しつこんひい)」の薬です。
湿困脾胃とは、胃腸機能の失調と、これに伴う水分の吸収、排泄障害のこと。

原因は「水」にあります。
水といっても、飲み水のことだけではありません。

梅雨で湿度が高いこと、
冷たい飲み物、果物、生ものなど、水分すべてを指すのです。
それによって胃腸が弱ったところへ、
風邪の邪がつけこんで、夏風邪となるわけです。

頭痛、発熱、下利、全身倦怠、食欲不振、
そんな症状によく効きます。

この薬に含まれている「藿香(かっこう)」は、紫蘇科の植物で、
パチョリ、またはカワミドリが使われています。

紫蘇も、入ってます。

実は、藿香、紫蘇には、抗菌作用があるのですが、そのうえ
インフルエンザウイルスを抑制する作用も報告されているんですよ。

夏風邪なんて、ひかないに限るのですが、
こんなお薬があることを知っておくと、何かの時に便利です。

今日は真面目に決めてみました。  

Posted by キリンさん at 10:38Comments(24)漢方