2008年12月02日
葛根湯

写真の薬は、すべて葛根湯です。
葛根湯とは大昔の中国に『傷寒論』という本があって、それにのっている漢方薬です。
そこには、なんの生薬をどれくらいの量入れるのか、
要するにレシピがのっています。
「どこの葛根湯が一番効くの?」と、よく効かれます。
でも、どれもレシピ通りに作っているのですから、大差はありません。
「満量処方」についても聞かれますが、要するに量の問題なので、
今までのものを1,5袋、あるいは2袋飲むようなものです。
量を言うなら、液体タイプの方が多く入っています。
でも、そんなことより大切なのは「どんな風邪に効くのか?」ってこと。
「引き初め」とは、「風邪かな?」と感じてから二日目まで。
背中や首筋がゾクゾクする。
これにあてはまっても、ノドなどの炎症が強い場合や、身体の消耗がひどいとき、
胃腸障害がある時などは、適しません。
妊娠中も、状態によっては危険なこともあります。
それから、熱いお湯に溶かして飲むと、よく効きます。
寒気が強い時には、生姜の搾り汁を入れるといいかも。
飲んだあとは、できればすぐに布団に入って寝てほしい。
汗をガーッとかけば治ります。
いずれにしても、風邪薬を買う時は、最寄りの薬屋さんでしっかり説明を聞いて下さい。