2008年12月22日
黒い色は腎の色

漢方では、冬は「腎」の季節です。
「腎」は腎臓のことではなく、もちろん腎臓も含むのですが、
泌尿器関係と生殖器関係の、臓器とその働きをひっくるめたものを言います。
寒いとそういったものが弱りやすいので、暖かくして、腎が弱らないよう気をつけます。
腎に良いと言われる食べ物は、黒いものです。
昆布、ひじき、黒豆、黒ゴマなどです。
冬はお鍋をする機会が多いので、昆布で出汁をとることをおススメします。
鍋に敷いておくだけだから、簡単だし、美味しいし。
昆布は血圧を下げたり、カルシウムの吸収を上げる力もあるんですよ。
(ただ、ヨードも多いので、甲状腺の疾患を持ってる人は要注意。)
ワカメにも昆布ほどではありませんが、同じような働きがあります。
うちでは、お鍋によくワカメを入れますよ。美味しいです。
大昔に書かれた『素問』という本には、
冬には無理して活動しすぎるな、と書いてあります。
余裕を持って過ごして下さい。(それが無理かも。)
あっ、そうそう、
昆布は血圧を下げますが、出汁の素は血圧を上げるので、要注意。