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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年10月28日

騙されない人




友達の、おばあちゃんの話。

もう20年以上も前のことですが、
その日おばあちゃんは、
一人で留守番をしておられたそうです。

玄関のチャイムが鳴るので出てみると、
そこにはスーツ姿の若い男性が立っていました。

「東京から来ました。」
と言われて、おばあちゃんはすぐに思い当たったのです。

東京にいる孫娘の婿さんだと。

おばあちゃんは、
遠慮する婿を無理やり座敷に連れ込み、
お茶やお菓子で歓待しました。

「こっちには、何の用事で来たの?」
「はい、仕事で・・・。」

婿はそう言うと、
なにやらパンフレットのようなものを取り出しました。

何か機械のことが書いてあるようです。
そうそう、孫娘婿は機械の会社に勤めておるはずだった。

説明しようとする婿に
「いやいや、わかっちょるけん、
 仕事のことは忘れてゆっくりしんさい。」
と、優しく語りかけ、立ち上がるとビールを持ってきました。

またまた遠慮する婿に無理やりビールを飲ませ、
「仕事はどんな?」
と問いかけると、

「なかなか大変で、ノルマもあるし・・。」
と愚痴をこぼし始める婿。

優しく愚痴を聞きつつ、
「大変じゃろうが、頑張りんさい。」
と励ますおばあちゃん。

その時、柱時計が5時を打ちました。
するといきなり婿は
飛び上がるように立ち上がり、

「六時に間に合わん!!!」
と言って、あわてふためいて出て行ったのでした。

おばあちゃんは、
自分が引きとめたばかりに婿に迷惑をかけたのかと悲しくなり、
早速孫娘に電話をかけました。

「婿さんに迷惑かけて、すまんかったね。」

それを聞いた孫娘は、

「ダンナ・・ここにおるけど。それ、誰?」

あとで家族がパンフレットを見てみると、
どうやら怪しいインターフォンのセールスマンだったみたい。

でも、向いてないよね。

このおばあちゃんは、騙されたことがない人らしいのですが、
私も他人に騙されたことがないのが自慢です。
でももしかしたら、気付いてないだけなのかもしれません。

気付いてなければ、ないのと同じだから、
これでいいのだ。

話は変わります。

夕べは仕事上長いつきあいのある某氏と、
ダーリンと3人でお食事でした。
(おごりで食べる伊勢海老は美味かった)

その後、BAR小粋でアイスクリームを食べ、
楽しいおしゃべりで盛り上がり、
満足な一日でありました。

さあ、今日も元気だして行きましょう。
(週末に実家の母が来たいらしいが、台風はどうかしら)  

Posted by キリンさん at 11:10Comments(9)王様の耳はロバの耳