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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年10月15日

漢方薬アレルギー




当店では漢方薬をおススメしております。
(知らなかったなんて言わないでね)

ですが時々
「前に飲んだけど、身体に合わなかった。」
と言われることがあります。

先日のことですが、
咳と痰で悩んでるという女性が来られました。

「いつごろから?」
と聞くと
「去年かしら、もっと前も時々あったかしら。」
というお答え。

ご本人は、飲み慣れた新薬をご希望だったので、
それを出したのですが、

「こっちの方が合ってると思うので、試しに飲んでみて。」
と、漢方薬を二日分差し上げてみました。

二日後
「効いたわ!!!!!」
とご来店。

「あ、漢方薬、効きましたか。」
そう言うと、

「えっ!!!あれ、漢方薬だったの!!!!」

「そうですよ。」

「漢方薬だと知ってたら、飲まなかった。」
とおっしゃるのです。

以前、漢方薬を飲んで気分が悪くなったそうで、
それ以来ずっと漢方薬は自分の身体に合わないと思っていたのだとか。

そういう人、実は多いのです。

でも、たった一種類の漢方薬を飲んで、
それが効かなかった、合わなかったというだけで、
全部の漢方薬が合わないというのはヘンじゃありませんか?

たとえば
西洋薬の鎮痛剤を飲んだら合わなかったといって、

「西洋薬は私には合わない。」
そう決め付ける人がいるでしょうか。

「バファリンがダメだったから、キャベジンもダメ。」
そんな人、聞いたことありません。

鎮痛剤がダメでも胃腸薬やビタミン剤は別と考えるのが普通でしょう。

漢方薬といっても種類はたくさんあります。
中に入っている薬物も、それぞれ違います。

たとえば
葛根湯と黄連解毒湯、
この二つに同じ薬物は一つも入っていません。

だから、
たった一種類の漢方薬を飲んでダメだったからといって、
全ての漢方薬がダメと決め付けるのは早計に過ぎないのです。

また合わないというのも曖昧な表現で、
気分が悪くなったといっても、
そのときの症状の一つだったりして、
漢方薬は無実であることが多いのではないでしょうか。

ただ、
ある薬物に対して過剰に反応したりアレルギーが出るということは、
ないわけではありません。

ですから
漢方薬を飲んでアレルギーが出たとか、
悪い症状が出たという時には、
その薬の名前と、出た症状を覚えておいてほしいのです。

それがわかれば、
どの薬なら良くてどれがダメなのか、
ある程度の判断が出来ます。

さて、最初のお客様の話に戻ります。

漢方薬は証さえ合えば、
二日分で効果が実感出来るということも、
よくあります。

そのお客様は
「漢方薬って、効くのねえ。前の時はなんだったんだろうねえ。」
と言って、同じ薬を一週間分買って行かれました。

漢方薬に対する不信感はきれいに払拭されたようです。
うれしい。

そうそう、
今日の新聞に
「腎臓病の人は難聴になる割合が高い」
なんて新発見のように書いてありました。

漢方では、腎の影響は耳に出るって昔から言ってるんだけどなあ。

今日は漢方ブログの本質に立ち返り
(そうだったの??なんて言わないで)
ちょっと真面目に書いてみました。  

Posted by キリンさん at 11:57Comments(22)漢方