スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  

Posted by みやchan運営事務局 at

2011年08月02日

女が男に惚れる時




漫画家の一条ゆかりさんのエッセイの中に、
好きになる相手の条件というのが書いてありました。

その中の一つが

「私に何かを教えてくれる人」

これ、すっごくわかるという女性、多いのでは?
自分より物識りな男性に、私はすごく弱い。

そこで勘違いしちゃいけないのが、
「キリンさんはメカに弱いからメカのことを教えてあげれば
 モテるかも。
(私にモテたい人がいるかどうかは、この際棚に上げておく)」
それは間違い。

私はメカのことなんか知るつもりもないので、
教えてもらえればスゴイなあと思うけど、
そのあとに来るのは
「こいつ、使える。しめしめ。」
なんて思うくらいのこと。

私自身がとても関心のある分野で、
自分でも少しは知識があるとうぬぼれているところ。
そこを攻められると非常に弱いのです。

たとえば、
こないだから紹介している漢方の本。
あの本の著者である偉い先生。

漢方の勉強を始めると、
漢文を読む必要もでてくるのですが、
私には思いでの漢文参考書がありました。

高校の時に先生から紹介されて買った、
文庫本サイズの
「漢文の記憶」というガイドブックです。

大学に入ってからは使うこともなく、
いつの間にか紛失してしまったこの本。

何十年もたってから、漢文を読むことになろうとは。
本屋で探してもどこにもありません。

誰に聞いても、
そんな本は聞いたこともないと言われます。
オマエの覚え違いであろうと。

幻の本だったのか?

先生とお話したときに、
漢文の話になり、
何気なくその本のことを話してみました。

すると先生は

「ああ、あれは明治書院が出してる奴だな。
 絶版だろうが、こないだ神田の古本屋で見たぞ。
 コンパクトでいい本だ。」

と、事も無げにおっしゃったのです。

・・・・・・・・・惚れた。

その他にも
幕末太陽傳という映画がお好きだったり(私も!!!)
坂口安吾という作家の堕落論がお好きだったり(私も!!!)
そして私が知っている以上のエピソードを必ずご存知で、
それを教えて下さるのですよ。

これで夢中にならないわけがない。

今は少し体調を崩されていて、
もしかしたら、もうお目にかかれないかもしれません。

でも先生は私の永遠のヒーローなのでした。

  

Posted by キリンさん at 12:48Comments(9)王様の耳はロバの耳