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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年06月10日

若かったあの頃




今朝はちょっと贅沢して
朝風呂に入ってきました。

湯船にゆっくりつかりながら
雨音を聞く。
ああ、なんて幸せなんざんしょ。

雨の音は何故か昔を思い出させるもので、
昔話を一つ。

雨とは全く関係のない内容だけど、
気にしないでね。

私は中学校の一年生。
ソフトボール部に入っていました。

夏休みであったと記憶するのですが、
その日は自主練習で、
参加者は少なく、
一年生は私だけでした。

練習が終わったとき、オクバ先輩が
「久保に行こうか。」

久保というのは
学校のそばにあるお好み焼やさんです。

お好み焼のほかにも、
うどんや汁ソバ、かき氷にところてんという、
広島では正統派の品揃え。

その店を一人で切り盛りしているオバサンは
とても優しい人だったことを覚えています。
オバサンの人柄と、美味しい味もあって、
学校帰りには中学生の溜まり場となるのでした。

今は知りませんが、
当時は先輩といえば雲の上の人。

その人たちに誘われたのですから、
しかも一年生は私ひとりなのですから、
もう有頂天です。

「はい!行きます!」
と張り切って、先輩たちの後ろに従います。

そして久保に着くと、
先輩たちは口々に注文を始めました。

「お好み~(広島ではお好みという)、ソバ入りで。」
「私はイカ天入り」
「汁ソバ」
「私は肉入り」
「おっ、贅沢じゃね~。」

「あとでかき氷も頼もうね~。」

みんなの注文が出揃ったころ、
オクバ先輩が思い出したかのように私を振り返り、

「アンタは頼んだ?」
「いえ・・。」

デキ先輩が
「みんながうるさいけん、注文出来んかったんよね。
 一年は可愛いねえ。

 早よ注文せんと、遅うなるよ。」
と、優しく声をかけてくれました。

「何にする?」

いくら聞かれても黙っている私。

「どしたん?」

しかたがないので本当のことを言わねば。

「いえ、財布持ってきてないんで。
 私はいいですから、みなさん食べてください。」

ええええ~~~~~っ!!!!!!!
と、どよめく先輩方。

お金がないならついて来んさんな~!!
なんで言わんの~~!!

だって、だって、先輩に誘われたんだもの。
断れなかったんだもの。
嬉しかったんだもの~~~~~!!!!

なんてことも言えず、
真っ赤になって黙る私にモンコ先輩が、

「ええよ、私がおごってあげる。」

わ~~、モンコ優しい~~!!
さすがモンコ~~!!
と他の先輩に言われながら涼しく微笑むモンコ先輩。

・・・・・・・惚れた。

雨の音を聞きながら、
なんでそんなこと思い出したのでしょうね。

その日はカンカン照りの、
暑い夏の日だったのに。

セミの声だけはうるさかったな。

考えてみれば、
その頃からタカリ癖が・・いや、あの、その・・。
わざとじゃないし。

まだまだ梅雨は続きます。
週末も元気だしていきましょうね。  

Posted by キリンさん at 13:25Comments(7)王様の耳はロバの耳