2009年11月09日
まさかの漢方 のど風邪

前にも書いたことがあるかもしれません。
風邪の方、ずいぶん増えて来ました。
ただ寒いというだけでなく、温かい日もあったりして、
気温の変動が激しいからと思われます。
身体の方も、合わせるのに疲れちゃうんですよね。
ただでさえ、疲れてるのにね。
さて、風邪のひき初めは「葛根湯」と、今や常識のように言われています。
ところが、いくらひき初めであっても、
葛根湯では治らないどころか悪化してしまうケースがあります。
その一つが「のどが腫れてひどく痛む」そんな時です。
風邪かな?と思う間もなく、いきなり喉に来たときには、
「駆風解毒散(くふうげどくさん)」をおススメしています。
葛根湯は、基本的に身体を温めて治すのですが、
強い炎症があると、それが悪化してしまうことがあります。
この駆風解毒散は、炎症(特に喉)をとる、冷やす薬です。
その他にも解毒効果があります。名前の通りですね。
初期の段階だと、1~2服で効きます。
だから、かかってから買いに来るよりは、
予備に持っておくといいでしょう。
特に風邪をひくと必ず喉にくるって方は、携帯を勧めます。
悪化したからでは、やはり時間がかかりますからね。
この薬の飲み方は、ちょっと変わっていて、
水かぬるま湯に溶かして少量ずつ口に含み、
うがいしながら飲み下すのが効果的と言われています。
ガラガラ、ごっくん、を繰り返すわけです。
「キリンさんって、いつもヘンなことばかり教えるのね。」
そう言われるかもしれませんが、
お料理だと「どうやったら美味しいか」がメインテーマであるように、
薬の場合は「どうやったら効くのか」がメインテーマですから、
味や飲み易さは二の次なんですよ。
話は変わりますが、
土曜日に来られたお客さま、
「ちょっと動悸がするのだけど、月曜日には病院に行くので、
薬を一回分ほしい」
とおっしゃるのです。
一回350円の漢方薬を勧めました。(あるんだ、そういうのが)
そしたら
「タダになりませんか?月曜日は病院で薬出してもらうんだから。」
と言われました。
スーパーの買い物袋には、果物やお菓子がいっぱい・・・。
当然、お断りしたら、買わずに帰られました。
実は、こういうことが増えてきています。
「湿布を一枚もらえませんか?家に帰ったらあるんだけど。」
「咳止めを一回分もらえませんか?家に帰ったら薬があるんだけど。」
箱を開けなければならない時は断りますが、
一回分ある時もあります。でも、
「えっ、それだけでお金とるの?」
とか
「1回でそれは高い。」
とか言われます。
それをタダであげたからって店がつぶれるわけではありません。
でも、それは社会のルールに反してるだろうと思うのですが、
皆さんはどう思われますか?
さて、雨模様の月曜日はなんとなく意気が上がりません。
そこをなんとか、元気出していきましょう。