2009年11月27日
一瞬の出来事

日常の暮らしの中で、ひやっとすること、はっとすること、ありませんか?
ずいぶん前になるのですが、目の前で起きたことがあります。
それは広島駅の新幹線のホームでのこと。
その日は割合混んでおり、降りるお客さんも多かったと思います。
最後に降りたのは、赤ちゃんを抱いたお母さんと、
その後に続く2~3歳くらいの男の子でした。
その男の子、新幹線からホームへ降りようとしたとき、
そこに開いたわずかな隙間から、するっと、落ちたのです!!!!
一瞬にして姿が消えたってカンジ。
その直後、出発の合図のプルルルル・・・という音が・・・・・!!!
「ダメ!!子供が!!!!」
と叫びながらホームに這うようにして手を伸ばすお母さん。
危ない!!誰か!!と思ったそのとき、
周りの人達はじっとしてはいませんでした。
居合わせた人達、それぞれに、駅員さんを探して走る人、
ドアがしまらないように、
新幹線のタラップとホームにまたがるように足をかける人、
ホームに立って、両手を新幹線にかけている人、
お母さんと一緒に這いつくばって下へ手を伸ばす人、
みんな口々に、
「子供が落ちたぞ!!!」
「ダメだ!!」
「止まって!!」
と叫びながら。
駅員さん、乗務員の人達も気付いてくれ、
新幹線は止まったままでした。
じきに子供は助けあげられ、無事で大泣き。
お母さんはしゃがんだまま赤ちゃんを片腕に抱き、
もう片方の手で子供を抱きしめ、
泣きながら必死でみんなに頭を下げて、
「有り難うございました。」
を繰り返していました。
さっきまでお母さんと一緒に血相を変えていた人達は、
急に我にかえったかのように、
「いやいや。」
ってなカンジで、さっさと三々五々に散って行きました。
私はなんだか嬉しかった。
きっとそれぞれ行かなければならない事情もあったでしょうに、
その状況を目前にして、
反射的に、身体が動いていたのであろうと。
人間って、やっぱりまだまだ捨てたものではないようです。
それにしても、無事でよかった。
さて、今夜は勉強会の発表当番です。頑張らなくては。
それから日曜日は福岡で勉強会なので、お店におりません。
夕べ、ちょっと美味しいもの食べに行ったので、
パワーアップして乗り越えられそうです。
おくちゃん、ありがとうね。また行きます。