2009年04月27日
漢方の古典に学ぶこと

写真の本は『傷寒論(しょうかんろん)』といいます。
中国で出版されたものなので、中国語で書かれています。
読めるのかって?
「読めません!!!」
辞書と格闘しながら、意味が取れるかなあ~~~って程度・・・。
これを読めるとは言わないのだ。
これは約1800年前の、後漢の時代のころ、
張仲景(ちょうちゅうけい)という人が著したと言われています。
漢方を勉強する人のバイブルとも言われます。
この本の面白いところは色々あるのですが。
その一つは序文にあります。
なんと、世の中の乱れ、医療者の腐敗、人々の飽食を憂いているのです!!
「本当の養生を考えもせずに、口に美味しいものばかり食べやがって!!」
みたいな。
現代と一緒じゃん。人間って、進歩がないのね。
今、豚インフルエンザの流行が危惧されています。
由々しきことであります。
でも、こんな時こそ冷静さが必要。
ちょっと前の新聞にも書いてありました。
「大流行がおこると、誰もが道端でばたばた倒れて死んでしまうような
そんな間違ったイメージを持っている人が大勢いるが、それはあり得ない。」
「健常者が感染したばあい、症状はツライかもしれないが、
たとえ特効薬がなくて、薬を飲まなくても、いずれ治る。」
「大切なのは、免疫力の低い高齢者や赤ちゃんなどに感染させないこと。
死亡するとしたら、そういう人達が中心だから。」
一番大切なのは、自分が健康でいることなのでは?
規則正しい生活をこころがけ、バランスのとれた食事をするのが基本です。
こんな時こそ、自分の生活を見直すチャンスなのではないでしょうか。