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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年03月26日

穴があったら入りたいⅢ




小学校3年生の気持ちになって、お読み下さい。

その女の子は、なんでこんな時に、っていうタイミングで
おしっこに行きたくなるという悪いくせがありました。

給食の途中だったり、全校朝礼の最中だったり・・・。

その子の住んでる街ではあるイベントがありました。
地元新聞社主催の「童話大会」というものです。

各小学校の代表が、ひとりで舞台に立ち、
童話を身振り手振りをまじえて語る、という大会です。

その日は校内予選がおこなわれていて、
女の子は「3年い組」の代表でした。
(その学校のクラスは「いろは」順だった。
 ここは笑うところではありません。)

体育館の舞台の上、全校生徒を目の前にして
女の子は一生懸命語っていました。

その時、きてしまったのです・・・。尿意が・・・。

女の子は必死でした。ガマンしているので
自然に身振り手振りは大きくなります。

お散歩のシーンでは、必死で手を振り
高く足踏みをしてこらえていたのですが、

女の子はそのまま歩を進め、舞台のソデへ向かい、
階段を下りる頃には走っており、
そのままダッシュで体育館をあとにしたのです。

ああ、間に合った・・・・・。

しかし、トイレを出る頃には猛烈に恥ずかしくなり
そのまま家にトンズラしようかと考えていたら

そこに担任の女の先生が待ち構えていたのです。

いやおうなく手を引かれ、再び舞台の上まで引っ張っていかれました。
そこで先生はマイクに向かい、持ち前のよく通る大声で

「みなさ~ん!!大丈夫です!!おしっこに行っただけです!!
 今から続きを話してもらいます!!」

女の子は恥ずかしさを忘れるために無我夢中でお話をしました。
その結果、迫真の演技を認められて
見事、学校の代表になったのです・・・・・。

そして本選、市民会館の舞台裏では
各校代表と先生方が緊迫した雰囲気の中、待っていました。
その間、女の子の担任の先生は

「おしっこ大丈夫?おしっこ大丈夫?
 今度は途中でおトイレに行ったらダメよ。」

と、何度も何度も繰り返していました。
よく通るデカイ声で・・・。

自分の番が来た時、どれほど嬉しかったことか。
その喜びが演技にあらわれたのか、
女の子は見事準優勝に輝いたのでありました。

おもらしの話かと思った?
ある意味、もらす以上に恥ずかしかったんですよ。
今でも忘れません。

あ、でも、私じゃありませんから。
ある女の子の話ですからね。
  

Posted by キリンさん at 10:30Comments(20)王様の耳はロバの耳