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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年09月22日

大野勝彦美術館にて





大野勝彦美術館に行ってきました。

そこは、背と両脇を山々に守られるかのように囲まれており、
正面には広々とした景色が開け、
その先には有明海が見えるという、
実に気持ちよく美しいところでした。

無知な私は大野勝彦さんについて
何一つ知らなくて、
ちょっとだけ調べてみたのですが、

書家にして画家。
そこまではいいのですが、

両腕を事故で失くした方。

ここで正直なところ、
少しだけ憂鬱な気分になったことを白状します。

「お涙頂戴」
そんな気分が浮かんできたように思います。
なにしろひねくれてるもんで。

でも、バスから降りて美術館に近付くにつれ、
とても良い気分に包まれ、
来て良かったかもと思い始めました。

そして大野さんの作品を見ました。

芸術的にどうなのか、
素人の私にはわからないのですが、
大野さんの心の中から湧き出るような言葉と、
力強く温かい絵を眺めているうちに、
素直に心打たれておりましたね。

それから大野さんご本人のお話を聞きました。

ここでまた私のひねくれた心は
「お涙頂戴」
と、秘かにつぶやいておりましたが、

聞いている間、
ずっと私は笑いっぱなし。

両手を失われた事故の話は
事実を淡々と、
その後のことは、
ユーモアたっぷりに時間をかけて、
語られたのです。

その話の中で一番印象深いのは、

「私は自分のことは何でも自分でできます。」
そう胸を張って言われたこと。

実際には無理なんですよ。
慣れた義手にも限界はあります。

でも、
「自分で出来ないことは、
 素直に人に頼むことが出来ます。
 
 だから、結果的には何でも出来るのと同じことです。」

そう続けられたのです。

五体満足だけど、ヒネクレ者の私と、
両腕はないけれど、素直な大野さんとの違いを、
思い知らされたようなカンジ。

ああ、うまく書けない。
人に伝えるのって、難しいわ。

今日はここまで。
とにかく機会があったら行ってみて下さい。

写真を撮ろうかと思ったのですが、
なにしろメカと相性が悪い私は、
事実を伝えれれそうにないとビビッてやめました。

だから、是非行ってみて下さい。

画像は大野さんの描かれた絵葉書。
可愛くて好き。

中途半端なところですが、
忙しくなってきたので続きはまた今度。  

Posted by キリンさん at 13:13Comments(9)王様の耳はロバの耳