2013年05月07日
友達と魅惑のタンゴを

踊ったのではありません。
聞きに行ったのです。
宮崎国際音楽祭のイベントの一つ。
徳永二男さん達が中心となったタンゴ演奏会が、
西都であったのですよ。
私には20年以上の付き合いになる友達が、
4人ほどおりまして、
老後は五角形の家を建てて同居しようという計画があります。
そのメンバーで行きました。
あのね、あのね、タンゴって、すごかった!!!!
特別にタンゴが好きというほどでもなく、
知ってる曲といえば、
ジェラシー、リベルタンゴ、ラ・クンパルシータ、
黒猫のタンゴ(?)くらいのものでした。
もうね、たまげたね。
曲が始まると、あっという間に情熱の世界に引きずり込まれ、
血が沸くとは、このことかと。
タンゴには欠かせないバンドネオンと、
バイオリン、ピアノ、コントラバスの、
激しく悲しい調べが織り成す非日常。
うまく伝えられませんので、
来年は是非とも聞きに行って下さいね。
私の言わんとすることが理解して頂けるでしょうから。
恋、したくなるよ。
さて、話は戻りまして、友達の話です。
私達は5人組だけど、
以前は7人の会と言っていたのです。
なんで-2になっちゃったのか?
一人はもともと馴染んでなかったので、
いつしか来なくなったのですが、
もう一人とはずいぶん仲良くしていたのですよ。
親友という言葉はあまり好きじゃないけど、
そんな風に思っていた人でした。
ある日わたしは言いました。
「もしも私に悪いとこがあったら、言ってね。
直すから。」
すると彼女はこう答えたのです。
「私に悪いところがあっても、言わないでね。
腹が立つから。」
とても驚きました。
そんな言葉が返ってくるとは。
それから彼女の身の上には色んなことがおこり、
なんだか方向を見失っているように思えたのだけど、
その言葉が繰り返し思い出され、
何も言うことは出来ませんでした。
私だけでなく、他の仲間とも距離が出来、
いつしか彼女は来なくなりました。
「私に悪いところがあっても、言わないでね。
腹が立つから。」
今でもそんな風に生きているのかなあ。
時々その言葉を思い出しては、
淋しい気分になるキリンさんなのでありました。