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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年05月17日

姉と弟




私には弟が一人います。
兄も姉も妹もいませんので、
この世の中で、たった二人きりのきょうだいです。

弟は私のことが大好きです。
根拠?ないよ(きっぱり)。

当然そうだと思い決めて生きてきました。
だって姉だもの、私。

小さな頃は本当によくいじめて泣かせたもんです。
内容は、ここでは書けない。
私のイメージを著しく損なう恐れがあるので。

でもね、世話だってしましたよ。

熱を出して元気がなかった時、
近所の牛を飼ってるところまで夜道を歩いて
牛乳を分けてもらいに行ったことも。

うちの両親はよく出かける人たちだったので、
二人で留守番したりするわけです。

夜になってもなかなか帰ってこないと、
弟は泣くんです。激しく泣くんです。

「おかーーちゃーーん!!」
とわめきながら。
幼稚園の頃だから、しかたないんだけどね。

そんな時には私が弟をおんぶして、
暗い川沿いの田舎の道、
電信柱に裸電球の灯りをたよりに、
とぼとぼ歩きます。

そしてバス停に着くと、

「もうすぐ、バスが来るけん。」
と言います。

「お母ちゃん、乗っとる?」

「うん、乗っとるよ。」

しばらくして明るいバスのあかりが遠くに見えると、

「あっ、バスじゃ!」
と喜ぶ弟。

私も一緒に喜ぶふりはするけれど、
まだワカランと心の中はドキドキ。

手を振る二人を尻目に、
止まることもなく行き過ぎることもあれば、
止まりはしたものの、
両親の姿はないということもあります。

無情に閉まるドア。
私たちを置き去りにするかのように
走り去るバスの後ろ姿に向かって、

「お母ちゃん、おらんかったーーーー!!」
と叫び泣く弟。

次のバスまでに、たいてい1時間は間があったので、
それから私は泣く弟をおんぶして
家へと帰るのです。

そしてまた一時間後にバス停に行き、
またむなしく帰る、それを2~3回繰り返し、
やっと両親がバスから降りてきた時の嬉しかったこと。

こんな風に、お世話もしてやったもんなあ。
きっとイジメは帳消しですよね、うん。

意味もなく投げ飛ばしたことも、
砂かけたことも、
おやつを取ったことも、
トイレをのぞいて笑ったことも、
もっともっと、あんなことやこんなことも、

弟はきっと笑って許してくれ、
今でも私を大好きであろうと確信はゆるがないのです。

さて、
明日は実家へちょっと帰ります。

広島にいた弟が津に転勤したので、
淋しがっている母の顏を見に行くのですよ。

そして日曜日は福岡で漢方勉強会なのでした。

というわけで、土日は宮崎におりません。
でも帰って来るから、私のこと忘れないでね~。

では。  

Posted by キリンさん at 17:15Comments(2)王様の耳はロバの耳