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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年05月20日

子の心、母知らず。




実家の庭を眺める猫。
猫の名前は「アラシ」と言います。

ジャニーズの嵐を贔屓にしている母の命名。

さて、土曜日に私は実家に帰ってきました。

近くに住んでいた弟が、
四月から三重県の津に転勤になったので
母が淋しがっていたからです。

ちょっと顏を見せたら安心するかなあと。

朝も早よから高速バスに揺られ、
新幹線、呉線と乗り継ぎ、はるばる帰ってきたわけですよ。

「ただいま~。」
と声をかけながら家に上がり込むと、あれ?

・・・・誰もおらんがな・・・。

一人暮らしの母は、
さぞ私の帰りを首を長くして待ちあぐねていたであろう、
そう考えていた私は一気に拍子抜け。

これが小さい子供だったら、
「お母ちゃんがおらん~~~~~。」
と泣き出すところだよ。

でも私は大人ですから、
しばらく座敷に大の字になってぼんやり。
それから起き上がって、この猫のように庭を眺めてみました。

ちょっと草が伸びていたので
しょうがないから草をむしっていたら、

門の外の石段を上がってくる、のんきな足音が聞こえ、
「アラシ~、アラシ~。」
と呼ぶ声が。

・・・・娘より猫かよ・・・。

私の姿を見つけると、さすがに嬉しそうな様子で、

「ごめんごめん。
 友達が、知り合いの家の庭が綺麗なけん見に行こう言うて、
 連れて行かれたんよ。」

・・・・娘より庭かよ・・・。

その後、着ない洋服を見て欲しいと言うので、
タンスを開けてみていたのですが、
突然、

「バラが綺麗な庭があるカフェがあるんよ。
 今から連れて行ってあげる。」
と言い出したのです。

その時、時計は4時半。

実は、今回も私は携帯の充電切れ寸前で来てしまい、
駅前のソフトバンクに充電をたのんでいたのです。

そのお店は7時で閉店します。
翌日は早朝に帰らなければならないので、
その日のうちに取りに行かねばならんのですよ。

そのカフェはどこにあるんじゃ?
7時までに帰って来られるならいいんだけど。

「うん、郷原(地名)じゃけん、すぐよ。」

私が運転し、母の指示で道を走ります。

「こっちの新しい道が綺麗なけん。」

「そっち通ったら、早いん?」

「うん、早い。」

いや、私が馬鹿でした。

なんだか方向が違うのです。
それでも言われるがままに走る私。

「ねえ、なんか、遠回りじゃない?」

「いやあ、このへん、しばらく来てないけんアンタ懐かしいじゃろ?」

・・・・やはり遠回りなのですね・・・・。

それからやっと郷原あたりに差し掛かったのですが、

「そこを左よ。」

????左????

言われるまま走ると、もう郷原は彼方へ。

「ちょっと、郷原じゃないじゃん。
 なんか、焼山(地名)みたいなんじゃけど。」

「ほうよ。」

・・・・・かなり遠いんですけど・・・。

とにかく早く到着して早く戻り、
時間内に携帯を回収するのだ!!!!

ところが、

「お母ちゃん、さっきと同じとこ通ってない?」

「うん。さっき曲がるとこが違うたみたいな。」

・・・・・迷ってるんですね・・・。

「ちゃんと覚えてないん?」

「まあ、行っても普通の庭じゃけん、
 着かんかったら帰りゃあええわいね。」

・・・・ふ、普通の庭???バラが綺麗なイギリス庭園なのでは・・・??

なんとか氣力でたどり着くと、
たしかにバラは美しかったのですが、
ゆっくり鑑賞する気分ではとてもなく、
とっとと帰って携帯を回収したのでした。

いや~、キレもせずに付き合った私を褒めて下さいね。

翌朝、バタバタと帰り支度をしている私に

「そうそう、固定資産税のこと相談したいんじゃけど。」
と、言われたときには、

「今頃かよっ!!!」
と、さすがに声を荒げてしまいましたが。

そんな里帰りでしたが、
夜にはアメリカ在住のふたいとこと思いがけない再開を果たし、
母も喜んでくれたようで、
総合的に楽しいものでありました。

それにしても、
人間って年をとると子供になっちゃうのね。

二人で夕食を食べながら、
食材の好き嫌いをする母を見ながら、
なんだか母娘が逆転したような、
そんな気分になりました。

日曜日は博多で勉強会に参加。
とても充実した一日を過ごし、
宮崎に戻ったキリンさんです。

さて、気合を入れてお仕事しましょうかね。
今日も元気にがんばります。  

Posted by キリンさん at 13:25Comments(4)王様の耳はロバの耳