2011年11月17日
いたずら電話と呼ばないで

薬屋という商売だからか、
昔はいたずら電話がよくかかってきたものです。
相手の顏は見えないけれど、
今日の画像のオジサンみたいな人を想像したものです。
内容は・・・ちとここでは・・・。
この頃は
携帯電話はもちろん、
固定電話でも、番号表示されるものが普及したおかげで、
めっきり減りました。
しかしながら、
昔はこのいたずら電話、わりと日常的だったと思い返すのです。
かかってくる方もですが、かける方も・・。
私が中学校の頃のこと。
仲良しの女子が3人も寄れば、
好きな人の話に花が咲きます。
私はあまり自分のことは語らずに、
人の話を聞いて楽しむ方。(性格の悪さが・・)
「今頃A君、何しょうるんかね。」
と、友達の片想いに水を向ける私。
「今日は部活もないし、家におる思うわ。」
と、ワナにかかる友達。
「ねえ、電話かけてみたら?」
と、ささやく私。
「えええ~~~!!!用もないのに、駄目よ!!!」
と、うろたえつつも喜ぶ友達。
「声、聞きたい思わん?」
と、突っ込む私。
「そりゃあ・・・・聞きたい・・・。」
と、正直に答える友達。
「じゃあ、かけてみんさい。」
と、たたみかける私。
「でも、用もないのに電話なんかしたら、嫌われるかも・・。」
と、恥らう真面目な友達。
「かけて、声を聞いたら、名乗らずに切ればいいんよ。」
と、悪だくみを仕掛ける私。
「えええ~~~!!いけんよ、そんなこと。」
と、マトモな友達。
「A君の声、聞きとうないん?」
と、マトモじゃない私。
「聞きたい・・。」
と、あくまでも正直な友達。
じゃあ、かけよう!!と、
私に引きずられるようなフリをしながら
足は積極的に電話を目指す友達。
震える指でダイヤルを回す。
ぷるるる・・・と呼び出し音。
声を殺して見交わす目と目。
「はい、もしもしAですが。」
と聞くが早いか
「あっ!!すみません!!間違えました!!!」
と怒鳴って電話を切る友達。
「ど、どうじゃった?」
「お母さんじゃった!!!!!!」
ごめんなさい、A君のお母さん。
それは私達です。
結構、こんなことしてました。
これもまた、いたずら電話なのでしょうか?
場合によっては迷惑な話に違いありません。
だけど、これもまた甘い思い出の一つなのであります。
それにしても、
昔の女子は純情でしたなあ。