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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年11月02日

まさかの漢方 肩凝り




「肩が凝ってるんです。」
と言う人に
「とりあえず葛根湯飲んでみたら?」
と答えることがありますが、

「なんで?葛根湯って風邪の薬では???」
と驚かれることが少なくありません。

葛根湯(かっこんとう)という薬は、
大昔の中国で書かれた
『傷寒論(しょうかんろん)』
という本が出典です。

いや、本というものは当時まだなかったので、
原典は木の板みたいなモノに書かれて、繋げられた状態だったそうです。

それを、もうちょっと後の時代の人が、
紙に書き直して、
それにある人は加筆したり、ある人は注釈を加えたりしたものが、
今に伝わっているのです。
元々の木に書かれたものは残っていません。
(遺跡から一部だけ発掘されたものはあるけど)

そこに書いてあるのが、

「太陽病 項背強几几 無汗 悪風 葛根湯主之」

読めないって?まあ字面だけでも見てください。
なんとなく、雰囲気が伝わりませんか?

太陽病というのは、
邪がまだ入りたてで、身体の表(ひょう)にある状態。

項背とは、首筋から背にかけて。
ここが緊張しこわばっているという症状。

無汗とは、汗が出ない状態。

悪風とは、風を嫌う、つまり風にあたるとゾクっとするような、
つまり悪寒するような感じ。

そういう時に、
葛根湯はよく効きますよと書いてあるのです。

「風邪薬」とは、どこにも書いてないのです。

『傷寒論』というくらいですから、
もともとは「傷寒」という病気の治療法が書いてあるのですが、
そもそもこの「傷寒」という病気が、
現代では何と言う病気なのか、
わかってないのです。

感染症の一種らしくて、
腸チフスか、インフルエンザか、なんて言われているのですが、
決定的な答は出ていません。

ただ、この傷寒という病気の進み具合が風邪の症状に似ているので、
長きに渡って応用されているのですよ。

ちょっとウンチクが長くなりましたが、
つまり症状が似ていれば、他にも応用が効くということなのです。

首や肩がこわばるけど、邪が中にあるような複雑な病能ではなく、
温めると楽になりそうな感じ。

そんな肩凝りに、葛根湯はよく効きます。

常に肩が凝ってる人が、
ちょっと根を詰めたので今日はひどく凝ってる。
そんな時でも効きます。

ただ、根本治療とはちょっと違うので、
何ヶ月も飲み続けて治すわけではありません。

原因が他にある場合は
そっちの治療をしながら、
葛根湯を頓服て飲むという方法もあります。

他にも肩凝りで使う薬はいっぱいあるので、
いつでも誰でもどんな時でも、とはいきませんが、

とりあえず飲んでみるには
良い薬です。

これから風邪のシーズンです。
(すでに引いてる人も多い)
一番ポピュラーな風邪薬としての使い方は、
とにかく「ひいたかな?」
と思った時にすぐ飲むこと。

ぐずぐずしてると間に合わないので、
一つは手元に持っておくようにおススメします。

さて、
明日からボンベルタ橘では、
ポイント3倍とキャッシュバックセールが同時開催です。

是非ご利用くださいね。  

Posted by キリンさん at 12:03Comments(13)漢方