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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年11月04日

まさかの漢方 腰痛

「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」
と読みます。

腰痛にも色々あるし、
その薬もまた色々あるのですが、
これは理屈抜きに飲んでもよく効く薬です。

漢方的に言うと、その主治は、

 痺証日久(ひしょうにっきゅう)
 肝腎不足(かんじんふそく)
 気血両虚(きけつりょうきょ)

教科書には、そう書いてあります。

痺証日久とは、寒や湿などの邪が体内に入ってしまい、
そのせいで腰や手足などの運動器に起る痛み、しびれなどの不具合が、
長年にわたって治らない状態のこと。

肝腎不足とは、肝臓腎臓のことではありません。
「肝は疏泄(そせつ・気の流れ)を主る、筋を主る。」
「腎は水を主る、骨を主り髓を生ず。」
と言われる働きがうまく行かないことを言います。

気血両虚とは、
栄養とパワーの不足をいいますが、
ここでは全身の、というよりも患部における不足のことです。

つまり、最初のきっかけは何であれ、
寒さや湿気や過剰な運動によって引き起こされ、
長年にわたってスッキリしない
腰痛や関節痛を、
めぐりを良くしながら、栄養も補給しながら、
治してくれる有り難い薬なのですよ。

中国では、とてもよく使われているそうです。

そうそう、出典について簡単に。

『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』
という古い中国の本。

書いたのは、孫思邈(581--682)という人。
(そんしばくと読みます)
実は以前も紹介したことがあります。

隋、唐の時代をまたぎ百年以上を生きて羽化登山したという人。
つまり羽根が生えて仙人になってってこと。

国王から、宮廷で仕えるようにと再三言われても、
ずっと断り続けて庶民に尽くした人ですから、
そんな伝説が残るのもうなずけます。

また、この本の「千金」という言葉は、
人名の重さは千金に優るって意味なのですよ。

そしてこの本のスゴイところは、
婦人科・小児科から始まるところです。

女子供、なんて言うけれど、
その女子供を一番に考えてくれていたのですね。

そして、不妊治療のことも載っているのですが、
男性不妊も女性と同じくらい問題にされているところ。

孫思邈は、「薬王」と呼ばれるほどの漢方薬の大家ですが、
食養生を最高の治療と言う人でした。

どんな薬も養生にはかなわない、と。

そんな人の書いた本ですから、
そこに出て来る漢方薬の効果が大きいのもあたりまえかもしれません。

長くなってしまった。

腰痛にお悩みの方、
一度この「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」を試してはいかが?

追記:画像にアップした
   独活寄生丸の漢字を間違えていました。
   あわてて消したけど、恥ずかしすぎて穴があったら入りたいっす。
   申し訳ございません。反省して精進を重ねます。  

Posted by キリンさん at 13:38Comments(6)漢方