2011年05月10日
子供はダメ

弟いじめの証拠写真ですが、
今日の記事とはあまり関係ありません。
しいて言えば時代背景か。
私が小さい頃、
子供には
「食べちゃダメ」なものが沢山あったように記憶しています。
たとえば唐辛子。
私のひい祖母ちゃんは、
いつも煙管をふかしているカッコいい婆さんで、
私には格別やさしく、
時々こっそりうどん屋さんに連れて行ってくれました。
婆ちゃんは、うどんが来るとまず小さなお椀に私の分を取り分け、
残りを自分で食べるのですが、
そこには必ず七味唐辛子をパッパとかけるのです。
それがまた格好良くて、
幼心に憧れはつのるばかり。
煙管は無理だけど、
その赤い粉を私もかけたい!!!!
しかし他のことには甘い婆ちゃんも、
こればかりは決して許してくれませんでした。
「子供がこがなモンかけたら、バカになる。」
と言われて。
それからコーヒー。
コーヒーといっても、もちろんインスタントなのですが、
それでも子供はダメで、
許されるようになっても牛乳たっぷりのお子様用。
大人が飲んでるコーヒーを子供が飲むと
「落ち着きがなくなる。」
「バカになる。(これは常套句)」
「鼻血が出る。(これも常套句)」
そしてウニ。
父がとってもウニを好きだったので、
たまに食卓に上っていましたが、
「子供の食べるもんじゃない。」
「腹を壊す。」
「バチがあたる。(これも常套句)」
当然これは贅沢ということもあったのでしょうが、
ウニに限らず、
普通の刺身も制限されていました。
「生ものは、腹を壊す。」
「赤痢になる。」
「バチがあたる。(またしてもこれ)」
ある日、
伯父が山で撃った雉を刺身にしてくれたのですが、
「子供はダメ」
と止められていました。
それをこっそり食べたときは
こっぴどく叱られました。
その当時は、
大人ってなんて理不尽なんだろうと
心の中で恨んだものなのですが、
(食べ物の恨みは50過ぎても色褪せない)
今にして思えば、
それぞれ理にかなっていたのではないでしょうか。
最近の事情はよくわからないのだけれど、
「子供はダメ」
ということが減っているような気がします。
子供が大人と同じものを食べるのを、
返って自慢にしている場合も。
これって、どうなのかな。
キリンさんの老婆心でありましょうかね。