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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年02月22日

うそ泣き




松田聖子ちゃんが、
レコード大賞だったか何だったかの時、
泣いてたけど涙が出てなかったってことで、
「ウソ泣き」だとずいぶん言われたことがありました。

しかし、ウソ泣きしたことない人っているのか?
と実は私は思っていた。

私ですか?はい、ありますとも。

ウソ泣きして成功だったのが、
小学校6年生のとき。

当時の小学校では、
学習発表会という行事がありまして(学芸会とも言う)
うちのクラスは
杜子春(とししゅん)という劇をすることになりました。

知ってる?
芥川龍之介の小説ですよ。

私の役は、
主人公の「杜子春」という役。男なんだけどね、この人。

その練習の最中のことです。
杜子春が無言の行をしていると、鬼達がやって来て、
杜子春に殴る蹴るの暴行を加えるというシーンがあるのですが、

鬼役の男子達は面白がって
本当に殴ったり蹴ったりしやがった、
いや、したのです。

ふざけてのことだから、
たいして痛くはなかったのですが、
杜子春は殴り返すわけにはいかないもんだから、
口惜しくて口惜しくて、
ちょっと泣くフリをしてみました。

そしたらうまい具合に涙が出てきて、
本格的に泣けたのです。

もちろん男子達には先生の雷が落ち、
全員が私にペコペコと頭を下げてあやまってくれました。

女子は私を取り囲んで
「大丈夫?」
の嵐。
大成功、ふふふのふ。

それから練習が終わって帰ろうとしてたとき、
階段の下で鬼役の男子と出くわしました。

彼は両手を握り締め、搾り出すような声で
「さっきはごめん。」
と、もう一度あやまってくれたのです。

その時はさすがにちょっとだけ、
心がチクっとしたのですが、
「こっちこそごめん。ウソ泣きなんよ。」
とは口が裂けても言えず、
「もう怒ってないけん。」
なんて、いい人のふりしちゃったりなんかして。

それから成長して、
数々のウソ泣きを駆使して参りましたが、
あまりにも黒いので、
それらの公開は控えさせていただきます。

最近は、ウソ泣きなんてしません。
何故だろうか?

その場しのぎの小芝居をして、
たとえ上手くいったにしても、
大局的に見ればさしたる影響もないってことに気付いたからかな。

と、まとめたところで今日はおしまい。

あさってから、
一周年記念のイベントがあります。
どうぞお立ち寄り下さいませ。  

Posted by キリンさん at 12:31Comments(12)王様の耳はロバの耳