2011年02月01日
まさかの漢方(冷え症) 当帰四逆加呉茱萸生姜湯

こないだ、
沙夜さんと空さんが来てくれた時、
「こないだお土産にじゃがりこもらったんだ。
食べるんだったら、あげるよ。食べる~?」
と聞きましたら、沙夜さんが、
「そ、それって、もしかして、私があげたヤツ?」
・・・・そうでした。アナタから頂いたんでしたね。はい。
キリンさんの頭が働かないのも、
きっと寒さのせいと思われますので、
今日は寒さ対策の漢方薬をご紹介します。
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」
「とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう」
と読みます。
これは、しもやけのファーストチョイス。
つまり、手足が激しく冷える末端の血流が悪い人の薬なのです。
しもやけに漢方薬を使うの?
そう思われるかもしれませんが、
この薬で抹消の血流を改善し、冷えの原因となる水を排泄させることで、
驚くほどの効果がみられるのですよ。
今日はとても寒いので、
私も今飲んでみました。
味は、
辛くて甘くて苦くて酸っぱいカンジ。
舌に刺激が走ります。
でも、寒いときに飲むと甘さが際立って、
美味しいとさえ感じるのです。
飲み終わると、
お腹や背中がぽかぽかして、手足の冷えが緩くなってきます。
この薬、歴史がとても古いんです。
初めて出てきた書物は、
『傷寒論』。
知る人ぞ知る、漢方薬のバイブル。
西暦200年前後に生きていた、
張仲景(ちょうちゅうけい)という漢方家が書いた本。
この本の中には、
お馴染みの「葛根湯」「桂枝湯」「小青竜湯」「麻黄湯」
などが出てきます。
ひどい冷えがあるとか、しもやけが激しい場合は、
毎日きちんと飲み続ける必要があるのですが、
ただ寒いとか一時的に冷えるとか、
その程度でしたら、
頓服でもけっこう効きますよ。
まだまだ寒い日が続きそうです。
漢方薬を上手に利用して、乗り切ってくださいね。