2013年08月06日
8月6日の朝。

子供の頃、8月6日が嫌いでした。
何故なら、登校日だったから。
せっかくの夏休みなのに、どうして学校へ?
かつての夏休みの宿題の定番、
「夏休みの友」は、一日1ページずつ進むように出来ていたのですが、
8月6日のページには、
必ず原爆ドームか原爆の子の写真が載っており、
学校でみんなでそれを読むのです。
そして、体育館で原爆関連の映画を観たり、
原爆の歌を歌ったりするのでした。
それが全国の小学校の当たり前だと思っていたけど、
そうではないと知ったのは広島を出てから。
今朝、広島市長の話の中に、
核兵器禁止を国際法にするよう働きかけてほしいという言葉がありました。
世界の70か国(だったと思う)で、
核兵器禁止を国際法にしようという活動があるのですが、
日本はそこに参加していないのです。
大人の事情と言ってしまえばそれまでなのでしょうが、
私は広島市長の言葉である
「核兵器は絶対悪」という言葉を支持したいと思います。
ちょっと古い映画なのですが
「博士の異常な愛情」という映画をご存じですか?
スタンリー・キューブリックの代表作の一つです。
ほんのボタンの掛け違いのような事情が重なって、
世界に核戦争が起こってしまうまでの過程を描いた、
ブラックコメディーです。
エライ人たちが必死に回避しようとするのだけど、
色んなことが裏目に出たりして、失敗。
誰も望んでもいないのに、色んな手を打って阻止しようとするのに、
核爆弾は落ちてしまいます。
映画のラストは、やわらかいバラードにのせて、
連鎖的に爆弾が落とされて生じたのであろうキノコ雲が、
次から次へと空へ咲くというなんとも恐ろしいシーンなのでした。
リアルに核実験のキノコ雲の映像じゃないかしら。
特撮じゃないよ、きっと。
核兵器なんて誰も使うつもりなどなくても、
持ってるとこんなことが起こらないとは絶対に言えない、
そう訴える映画なのでした。
シリアスではなくコメディーってところも、
かえって空恐ろしい感じがするのですよ。
機会があったら観てみてね。
さて、お陰様で私は元気に生きてます。
お仕事がんばりましょう。