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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年03月13日

初恋の来た道




画像のカニよりも、臆病な十代でありました。

タイトルは、チャン・イーモウ監督の映画。
大好きな名作です。

なぜ初恋なんて言葉を思い出したかというと、
ソフトバンクのCMをみたせいでしょう。

白戸家ではない方のCM。

女学生が片想いの男の子に唐突に話しかけ、

「あたりまえじゃん。」
なんて冷たくあしらわれ、その場から走り去るのだけど、

結果はどうあれ
好きな男子と話せたという、
ただその嬉しさが胸を突き上げ、
笑顔があふれるというもの。

その不器用さ加減と、
走りながら空を仰いだ時にこぼれる笑顔が、
とても可愛いのです。

自分の話ばかりで恐縮ですが(今さら)、
高校の頃、一つ上の男子に片想いしてました。

幼なじみだから
別にいつ話しかけてもヘンじゃないの。

それでもなんとか自然に話しかけられるネタはないかと、
勉強もせず、そんなことに知恵をしぼっておりました。

「数学がわからない。」
よくあるパターンですね。

「いい参考書があったら教えて。」
一度に聞けって。

もう、ネタはない。ああああ・・・・・。

ある時なんて、

「きんぴら、好き?」

「うん。」

嫌いと言われるものとばかり思っていたので
(自分が嫌いだから)
そこで詰まってしまい、走り去った私でした。

相手の身になって考えてみましょう。

中庭を歩いていると、私に呼び止められた。
何だろう?

いきなり
「きんぴら、好き?」
と聞かれる。

なんのこっちゃと思いながらも正直に
「うん。」
と答える。次に返ってくる言葉を待ちながら。

しかし、私は困った顏していきなり走り去る。

その後姿を見ながら、そっとつぶやく。

「なんじゃ、そりゃあ・・。」

きっとヘンなヤツだと思われただろう。
実際にオマエはほんまにヘンなヤツと言われたことあるし。うう・・。

また別の時には、苦し紛れに、

「うちのクラスの子が、好きらしいよ。」と。

いや、その子って、私なんですけどね。
「なんていう子?」
と聞かれても、
「名前は言われん。」
としか言えず。

彼は私のクラスまで来て、
「どの子?」
と聞いたけど(そりゃあ聞くわな)、

「今日は休み。」
とウソこいたり。

ころんだりメカにいじめられたりした過去よりも、
もっと恥ずかしい片想いネタ。

思い出すと、身がよじれるほど恥ずかしいのに、
なんだか胸が温かくなるのは何故なんだろう。

CMを見ながら思ったキリンさんなのでした。  

Posted by キリンさん at 17:44Comments(7)王様の耳はロバの耳