2012年06月14日
湯舟では手拭いを使わないで下さい

タイトルを見ても、
若い人は意味がわからないかもしれませんね。
私が子供の頃にお風呂やさんや温泉に行くと、
かならずこの張り紙がしてありました。
それだけ大勢の人が、
湯舟で手拭い(今ならタオル)を使っていたわけです。
うんと小さい頃の記憶だと、
テレビや映画やポスターなどでは、
綺麗なお姉さんが湯舟につかり、
お湯で濡れた手拭いで頬のあたりをなでつつ
ウットリ、という姿が映っていました。
気持ちいいんだ、これが。
外ではもちろんやりませんが、
自宅では時々やります。
子供が小さい時などはタオルは遊ぶ道具。
乾いたタオルをお湯の表面にふわりと浮かせ、
下をきゅっとしぼって風船みたいな形にしたものを、
お湯の中に沈め、
それを子供が両手でぐしゃっと潰すのです。
そうすると、
タオルに入っていた空気が大きな泡になって
ボコボコボコッと上がってくるのが楽しくて、
何度もせがまれました。
だけど、これがうまくいくのは
タオルが乾いている最初の一回だけで、
二度目からはあまり空気が入らないのですよ。
私が小さい頃は
母と私と弟の3人で入ることが多かったので、
このタオルをどっちがぐしゃっと潰すか、
小さな争いの種でありました。
ご想像通り、有無を言わさず私が潰すのが常で、
たまに母が弟を不憫がってさせてやってましたけど。
こんな風に湯舟にタオルをつけることを
推奨はしませんが、
湯舟に浸かった時には是非タオルをお使い頂きたい。
美容院でシャンプーしてもらうとき、
蒸しタオルを首筋枕みたいにして当ててくれますよね?
あれをして頂きたいのです。
熱いお湯でしぼったタオルを首の裏に置いて
湯舟の縁に頭をあずけ、
しばらくそのままでいると、とても気持ちよく、
首筋の凝りがほぐれます。
寝付きの悪い人は、
なるべく寝る前に入浴してこれをすると、
ぐっすりお休みになれますよ。
じめじめした梅雨の時期であればこそ、
なるべく湯舟に入ることをおススメいたします。
では。