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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年04月11日

天網恢恢疎にしてもらさず




「てんもうかいかいそにしてもらさず」
と読みます。

意味は、
天の網というものは、粗いように見えても、
神様は決して悪事を漏らすことはない、ってことだそうです。

つまり悪事はどんなにうまくやったつもりでも、
いずれバレるものだってこと。

私が大学の頃、試験というものがありました。
あたりまえだけど。

真面目に準備して真面目に取り組む、
私のような生徒がほとんどですが、

中には、真面目な努力が嫌いな人もいます。

そんな人が考えることは一つ。
そう、カンニング。

手段はいろいろありまして、

友達の答案を盗み見る、
(視力が良い人しか出来ないが)

机に書き込んでおく、
(俗に、机に覚えさせると言う)

カンニングペーパーを用意する、
(そんな努力するくらいなら、勉強せい)

以上が常套手段でしたね。
今だったら、携帯を使ったりするのかな。

だけど、カンニングが発覚したら、
退学と校則で決まっていましたから、
そのリスクを考えるとなかなかやれるものではありません。

しかしながら、
見つかったときに退学にならない為の
最善の方法というのもまた決まっておりました。

それは、逃げる。

発覚したと同時に、
自分の持ち物と答案用紙をすべてひっつかみ、
脱兎の如く走り去るというもの。

試験官はたいてい一人ですから、
教室を出てまで追いかけることは不可能。
だって、他の生徒を放っておくわけにはいかないもんね。

あとは、知らぬ存ぜぬを押し通し、
証拠不十分により処分はされないという筋書きを狙うのです。

友達の先輩が、
それを実践したそうですが、
あえなくバレて、掲示板に名前が載ってしまいました。

友達の話だと、
試験管に「きみは何をしている!!」
と咎められた瞬間に、

先輩は全ての荷物を引っつかみ、
トンズラに成功した!!!と、思っていたのだそうですが、
すぐに学生課から呼び出しがありました。

そこで言われたのが、

「キミ、机の上の学生証、忘れてたで。」

やはり悪いことは出来ないものですな。

ところで、この天網恢恢疎にして漏らさず、という言葉は、
『老子』に出て来るらしいのですが、
私はずっと覚え間違いをしていました。

天の使いほどの力がある泥棒は、
快々と仕事をして、
荒っぽいようであっても
水も漏らさぬほどの働きをする、

つまり、悪事を働くなら
それほどの器量がなくてはイカンのだ、と。

大間違いでした。
本当の意味を教えてくれた広辞苑さん有り難う。  

Posted by キリンさん at 13:53Comments(5)王様の耳はロバの耳