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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年04月02日

まさかの漢方 断食




昨日は日曜日だったけど、
4月1日でしたので、記事をアップしたところ、
皆様ひっかかって下さったみたいで嬉しゅうございました。

しかし、最初にもってきた画像を見ると、
うさんくさい感じが伝わるかなと思ったんだけどね。

さて、今日は断食のお話。
明日から、また酵素断食をしようかと計画しています。
春は毒出しのシーズンですから。

だけど、それのどこが漢方なのか?
不思議に思われることでしょう。
酵素は漢方薬じゃないもんね。

実は、いま勉強している漢方の本の中に、
断食のことが載っているのですよ。

それは、浅田宗伯という有名な漢方家が書いたものです。
時代は江戸の末期から明治の初期のこと。

浅田宗伯先生が治した症例の一つです。

小松屋徳兵衞さんの奥さんが、
数年の間、食べたものを吐いてしまってやせ細るという状態で悩んでいたそうです。
ついには起きることもままならず、胃液を吐いては苦しむと。

そこで宗伯先生は、
断食!!を命じたのですよ。

完全断食ではなかったのですが、
そばがきを少しだけ与えるという、ほぼ断食。
それから「丁香茯苓湯(ちょうこうぶくりょうとう)」という
漢方薬を飲ませました。

そうしたところ、
嘔吐は止んで、ちょっとずつ元気を取り戻し、
半年で全く元気ピンピンになったのだとか。

弱ってる人に断食させるなんて!!!
そう思う人もあったかもしれません。

だけど、この奥さん、
どうやら飽食三昧の果てに胃腸を弱らせ、冷えた状態になってしまい、
こんな状態になってしまったようです。

宗伯先生の患者さんって、ほとんど大金持ちなんです。
きっと口に美味しくて、
身体を冷やすものばかり召し上がってたんでしょうねえ。

病気になってからも、
きっと精をつけるのだと称しては、
贅沢なものを食べていたのでしょう。

この時の漢方薬は、
気を巡らして胃内停水を除き、お腹を温め、調子を整える薬です。

そのためには、お腹に食べ物が入ってくると、
そっちを処理するエネルギーが必要となるので、
はっきり言って治療の邪魔なのです。

酵素断食と、ちょっと似てませんか?

今の私達は、ほとんどが飽食です。

ですから、しばしの間、食べ物を入れないでおいて、
酵素という身体にパワーをくれるものを飲み、
元気を取り戻すのです。

晋の時代に『博物志』という本があるのですが、
「雑食(飽食)する者、百疾妖邪の集まる所・・・(略)
 故に、食過度にすべからず。」
という記述があります。

宋の時代の仏書の『釈氏要覧』の中には
「それ病は口より出ず(出る)。
 故に君子は言語を慎み飲食を節す。
 いわんや胃中の病においておや。」
と、あります。

三国志に出て来る張良も、断食したそうですよ。
これは仙人になるためだそうですが。

漢方の本で最も古いと言われる
『黄帝内経』の中にも、断食という治療法が載っています。
(ここでは奪食)
これは紀元前何百年に著されたものなので、
そんな昔から、飽食ということがあったのでしょうね。

今に始まったことではないのです。
わかっちゃいるけど、美味しいもの食べたい!!
人間って、ほんとうに愚かです。

私もとても愚かな食いしん坊。
だから、時々こうやって断食をして、
リセットするのでありました。

酵素を飲みながらなので、餌切れもなく、
必要なパワーだけを頂くことが出来るので、
皆様にもおススメしますね。

実は今回も一緒にする人達がいるのですよ。

春だからデトックス、そう考えている人、
どうぞご相談くださいね。  

Posted by キリンさん at 12:22Comments(4)漢方