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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年03月28日

三月書房

三月も、もうすぐ終わりですね。
自分の誕生月でもあるので、
私にとって三月という言葉は特別なものです。

大学の頃、京都に住んでいたのですが、
下宿の近くに小さな本屋さんがありました。

その名も「三月書房」。

一見、昔ながらの普通の本屋さんです。
いや、古本屋さんかな?と思わせるような、
地味な佇まいですらあります。

ところが、これが驚きの本屋さんなのですよ。

初めて入ったのは大学一年の春。
入ると右側に漫画のコーナーがありました。

もちろん大きな書店に比べると、
それは小さなコーナーです。

ところが、その品揃えにびっくり。
私の欲しい本ばかりで埋め尽くされていたのです。

それは王道から少し外れたマニアックな、
だけど漫画好きならタマラン本達。

それは、サンコミックスの大島弓子さんの漫画。
そして幻の岡田史子さんの本。

なぜ?この本屋さんは何?

新刊や文庫も、
面白い作家さんのものばかり。
私には敷居の高いものも多かったけど、
そのこだわりは十分に伝わってきました。

その後、下宿を移って遠くなってからは行ってなかったけど、
印象の強い、思い出の本屋さんでした。

だけど、
この世の中の流れです。
きっともうやってないだろうなあと思ってました。

ところが、ところがです。

ちゃんと今でも現存してることがわかりました。

どうやら
三月書房さんは、
私が考えていたよりも、もっと凄い本屋さんだったらしいのです。

福岡伸一さんなんて、
究極の本屋さんと言っておられます。

著名な文化人達が、
京都に行くときは必ず立ち寄る場所だとか。

でも、見た目は相変わらず、
古本屋さんみたいな外見なのですよ。

昨今の、
まず外見で目をひいて、とか、宣伝主体の営業戦略を、とか、
肉食系の勝つ経営至上と思える世の中で、
こういうお店が成り立っているということが、私は嬉しい。

おそるべし、三月書房さん。

私ごときがエールを送っても、
屁のつっぱりにもならんかもしれないが、
頑張って下さい。

京都に行くことがあったら、
こっそり訪れたいと思っております。  

Posted by キリンさん at 12:14Comments(6)王様の耳はロバの耳