2011年07月08日
田舎の法事

今年の桃。バックは実家の庭。
画像が若干暗いのは、
広島はまだ梅雨明けしておらず曇っていたから。
さて、
先週の土曜日は伯父の法事でありました。
母の兄で、享年は89歳。
亡くなって一年になります。
田舎のことですから、
法事は自宅で行われます。
集まったのは、15人ばかりでしょうか。
懐かしい再会に、みんなの顏もほころびます。
しかし、
今時座敷での法事は辛い・・・。
正座が・・。
その上、集まった人たちの平均年齢が高い。
年配ならば正座に慣れているのでは?
いえいえ、そうではありません。
みんな膝や腰が悪いお年頃。
正座で我慢するのが、というよりも、
そもそも膝が曲がらず正座が出来なかったりします。
低い椅子を持ち込んだり、
座布団を折り曲げて腰に当てたり、
それぞれ大変。
それでもお坊さんが見えて
お経が始まると、
なんとも言えない気分になりました。
静かな、落ち着いた、安らかな感情。
何人かのバーさん達は、
お経を唱和しているので、
不思議にハモったメロディーが流れていくのです。
お経が終わって
お坊さんがこちらを向かれました。
さあ、ありがたいお話が聞けるぞ。
謙虚になっている私をはじめ、
神妙に耳を傾ける面々。
「いや~、故人は背の高い人でしたな。」
はあ・・・・。
「奥さん、目の具合はどんなですか?」
(伯母への質問)
「特別変わりないですが。」
「ほうですか、何かあったら来てつかあさい。
長うなっても、嫌われますけんのう。
ほいじゃ、これで。」
えええええ~~~~~っ!!?????
それだけかいっ???ボーさん!!!
戸惑う私。しかしバアサン達は
「短うすんで、えかったえかった。」
「ほんまほんま、こないだのホンダさんとこは長かったもんね~。」
「足、のばそうや。」
ま、いいけどね。
その後はみんなで和気藹々を食事をし、
母と二人で帰ったのですが、
家に着くと母は
「アンタが一番かわいかった。
一番若う見えた。」
と嬉しそうに言うのです。
お母さん、見えるも見えないも、
私の周りにいた人たちは70代だから・・・・。
地元を離れていると、
なかなか親戚の行事に参加することが出来ません。
でも、たまにはいいのかな。
そう思った一日でありました。