2009年05月13日
白い私、黒い私

「白いきこり 黒いきこり」という童話があります。
大好きなお話でした。
子供の頃は、いい人と悪い人は別々だと思っていました。
でも、そうじゃないんだと考えるようになったのは
いつの頃からでしょうか。
私の中には、白い私と黒い私が住んでいます。
中学の時、仲の良い友達が出来ました。
お弁当を食べるのも、遊ぶのも一緒。
でも、家の方向が反対だったので、
登下校は別々です。
彼女には仲の良い幼馴染がいて、
登下校は、そっちの彼女といつも一緒でした。
ある日、その二人がけんかをしました。
友達は沈みがちで、明るい表情が戻りません。
白い私は心配しました。
でも、どこかで喜んでいる自分、黒い私もいたのです。
これで、私が一番の仲良しなんだと。
とはいえ、大好きな友達の暗い顏を見るのが
だんだんに辛くなり、
幼馴染に話を聞いてみると、
誤解だとわかりました。
二人は仲直りして、また登下校を一緒にするようになりました。
白い私は友達の明るい顏をみて、とても喜びました。
でも、黒い私は心の底からがっかりしたのです。
白い私について、語る必要はないと思います。
問題は黒い私です。
こいつは、欲が深く、見栄っ張りで、妬み深く、腹黒いヤツです。
年齢を重ねても、ちっとも変わらず、衰えを知りません。
なんてヤツだ!!!
でも、この黒い私が妙にかわいく感じはじめています。
出来の悪い子ほどかわいいのと似てるかな?
(ちがうかな?)
黒い私がいるということが
人間として生きているということだと思えるからです。
だからって、肯定するわけではありませんよ。
そこを間違えないで。
黒い私との付き合い方が、
私の人生のテーマでもあります。
まだまだ未消化なのに、ブログに書いてしまった。
この話が心にひっかっかる人は、
一度自分の中の黒いヤツと向き合ってみてください。
いろいろと開けることも多いと思います。
では、たまった仕事に向かいます。