2009年01月21日
麻黄湯

「麻黄湯(まおうとう)」という漢方薬、ご存知ですか?
最近、インフルエンザに病院でよく出されています。
タミフル耐性ウイルスが多発しているせいもあるかもしれません。
この薬、よく効きます。でも、誰でも飲めるわけではありません。要注意なのです。
麻黄湯は葛根湯と同じく『傷寒論』という古い古い中国の漢方の本に載っています。
ポイントは
1.悪寒
2.汗が出ない
3.初期、せいぜい二日目まで
4.体力がある、胃腸障害がない
発熱は、あってもなくても良いのです。
絶対に注意すべき、欠かせない点は、汗をかいてないということと、
体力があるということです。
麻黄湯は、実は、早く熱を上げて汗を出し、
治るまでのスピードアップをはかる薬なのです。
ターボエンジンの搭載は、
弱った身体には負担になるので、
かえって汗が出てとまらなくなったり
胃腸障害を起こしたりするのです。
それと、いつまでもダラダラ飲む薬ではありません。
最初は効いたと思っても、
一日か、せいぜい二日でやめるべきです。
その後は、体力回復をはかるタイプの薬にチェンジしましょう。
漢方薬は身体に優しいものばかりではありません。
使い方によっては、毒になることもあるのです。