2009年01月19日
断食明けました

ピンポイントで治療する西洋医学と違って
漢方には「天人合一(てんじんごういつ)」という考え方があります。
「心身一如(しんしんいちにょ)」もまた同じように
人間の心と身体は別々ではなく、一つなのだという意味です。
断食中には、このことがよくわかります。
楽しく断食してる時は、精神的にも安定していて集中力が増しますが、
苦痛でたまらなく「なんでこんなこと、何の意味があるの?」と考えてしまうと
逆に落ち込みます。
薬の効果も、気持ちによって格段の差があります。
「葛根湯ください。」
「ハイ、どうぞ。」
と買ったときと
「風邪ひいたみたいなんですけど・・。」
「いつ頃から、どんな症状ですか?」
「今朝から。首がこわばって、背筋がゾクゾクする感じです。」
「食欲はどうですか?」
「食欲はあります。」
「でしたら葛根湯がよく効きますよ。
食前に熱いお湯に溶かして飲んで下さいね。寒気がひどければ、
生姜のしぼり汁を入れると温まりますよ。」
「わかりました。」
と、相談しながら買った時では、
明らかに後者の方がよく効きます。
心と身体のバランスは健康にかかせないものですが、
それが崩れていることに自分では気付かないことがあります。
ところが、誰かと話しをしている時、はっと気付くことがよくあります。
誰か、特に心を許せる誰か、そういう人は大切にしたいものですね。