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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年09月10日

金メダルの思い出





東京オリンピックをリアルに知っている世代も、
ずいぶん減ってると思います。
1964年のです。

その頃たしか私は小学2年生でした。
校長室のテレビで、オリンピックを見せてもらいました。

うちの親は新し物好きだったので、
自宅にももちろんテレビがありましたが、
友達と一緒に観たこの瞬間の記憶しか残っておりません。

前にも書いた話だけど、
そのころ、オリンピックにちなんでメダルを作ってくるという宿題がありました。

私は宿題をしていく方がマレという横着な子供でしたが、
さすがにその時は、
世間の興奮に巻き込まれ、
やらねば!!と使命感に燃えたのであります。

でも、金メダルって・・・・・・・何?
テレビは当時そんなに鮮明ではなかったので、
なにやら丸いものとしか、わからなかったのです。

先生は、金でも銀でも銅でも、何でもいいよと言っていたなあ。

金のものはうちにはありません。

では銀・・・・・・・・。

当時、なぜかは知りませんが、
どこの家の裁縫箱の中にも、
銀のボールみたいなシロモノがありました。

それは、タバコの銀紙やチョコの銀紙などを上から貼って、
ちょっとずつ大きく育てていくものです。

表面はギザギザだけど、銀色の球体です。

母に宿題のためだからと頼んでそれをもらいました。

それに大工道具の中にあった釘をブチ刺し、
あとは首にかけるための・・・・・・・。

ひらめいたのが、棚の引き出しに溜め込まれたヒモ。

お菓子の箱にかけてある、紙のヒモです。
その中から紅白の色のおめでたいものを選び、
釘にしばりました。

完成した銀メダルを、私がどれほど誇らしく思ったことか。

そして次の日のことです。

「メダルを持ってきた人!!」

ほとんど全員が元気満々の声で、はいっ!!と勢いよく手を上げ、
自分のメダルを持ち上げました。

!!!!!????????

それを見た私のショック。

だって、どのメダルも、とても綺麗なんだもの。

厚紙を丸く切り、それに金色の折り紙をシワ一つなくピンと貼ってあるのがほとんど。
ほんとうにピカピカのメダルたち。

おまけに、ピンクや赤の幅広のリボンがつけてあり、
まるでアクセサリーです。

私は自分がもってきたシワシワの銀のタマをそっとランドセルにかくし、

「宿題わすれました。」
と言ったのでした。

ああ、懐かしい幼い私(遠い目)。

では、今日もお仕事がんばりましょうかね。  

Posted by キリンさん at 13:19Comments(2)王様の耳はロバの耳