2012年05月21日
財布を失くした時

先日、友達がうっかり財布を落としたのだけど、
親切な人に届けてもらったと喜んでいました。
それで思い出したことが。
それは中学二年生。
修学旅行の夜のことでした。
男子3人が、にやにやしながら近付いてくるのです。
アナタだったら、何を考える?
修学旅行といえば、やはり、アレでしょう。
愛の告白っちゅうやつ。
私の頭の中では、いやがおうでも妄想がふくれあがり、
はち切れんばかり。
「ずっと言えんかったけど、
オマエのこと・・・。」
キャー、どうする??どうする??私!!!!!
最初に口を開いたのは、ヤマナカ君。
「オマエ、何か失くしちょらん?(失くしてない?)」
「え・・・・??????」
なんだか変わった愛の告白だと思っていると、
となりにいた〇〇君(名前忘れた)が、
「誰が読書の好きな髪の長い女の子なんじゃ?」
「わははははは。(三人の大笑いの声)」
いきなり私の背中を冷たい予感がすーーーーっと走りました。
次の瞬間には頭にかーーーーーっと血が上り、
「あんたら、とったね!!!ウチの財布!!返して!!!」
「何言ようるんな。(何を言うんだ。)廊下に落ちちょったんを、
親切に拾うちゃったんじゃに。(拾ってやったのに)」
実は、こうなのです。
当時ちょっと流行したのが、自分の名刺。
それを財布に入れていたのですが、
ヤマナカ君達はそれを見たのですよ。
それは市販のかわいいイラスト付きのもの。
そこに名前や住所を書き入れるようになっているのですが、
私が買ったものには「自己紹介」という欄があったのでした。
そこに書き込んだのが
今思い出しても恥ずかしいけど
「読書の好きな髪の長い女の子です」
なんでそんなことを書いたのか?
書き入れながら妄想していたのは、
もしかして、財布を落としてしまうかもしれない。
そして、それを拾ってくれるのは、
もしかしてカッコいい男子かもしれない。
そしてそして、もしかしたら、
そこから愛が芽生えるかもしれないーーーー!!!!
(身をよじりながら)
妄想の中の男子は、かっこよくて上品で親切で爽やかなの。
それがまさか
現実のアホでお調子者の男子に拾われるとは。
ああ、不覚。
「うそ書いたらいけんでーーー。」
「ぎゃはははは。」
「うそじゃないもん。本が好きじゃし、髪も長かったもん。」
(修学旅行前に切った)
「昼にパン4個食べるとかーー。」
「どははははは。」
「どゲツじゃとかーー。(ケツがでかいの意)」
「ぶははははは。」
冷静に考えると、
旅行も始まったばかりだったし、
財布が戻って本当に良かったんですけどね。
散々な目に合ってやっと返してもらえたとき、
煮えくり返った頭の中で、
オマエらに告白されても絶対に断る!!!と誓った私でしたが
その3人に告白されることは
後にも先にもありませんでしたとさ。
他にも数々のエピソードがあるのですが、
それはまた次の機会に。
今週も元気だしていきましょうね。