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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年12月07日

群をなすもの





この写真に憧れるのは、
孤高でいることが難しいからでありましょうか。

昨今のテレビ報道にうんざりしています。
歌舞伎役者さんのこと。

結婚式の前後、
あれほど持ち上げて特番も打ち上げて、
散々ヨイショしておきながら、

この度の報道の有様は如何なものでしょうか。

ご本人がどんな方なのか、
私はファンでもなんでもないし
歌舞伎に詳しくもないので、
知りようもないのですが、

詳しい事実がわからないのをいいことに、
過去の行状や憶測を、
あれこれ言い立てるのは卑怯なのでは?

「本当のところはわかりませんが」
と言っておけば、
何を言ってもいいのか?

これって、いじめではないのか?

少し自分よりも上にいる誰かを引きずり下ろす快感。
その気持ち、わからないではないのが悲しい。

大学で法律を学んでいたとき、

「道を歩いていたら、誰かが数人に殴られていた。
 よく見ると、殴られているのは、
 日頃から嫌いだと思ってるヤツだったので、
 つい近寄って、一度だけ蹴りを入れた。

 このたった一度の蹴りも、
 立派な共犯になるのです。

 誰でもやってしまいそうだけど、
 共犯者の中で、
 一番これが卑怯かもしれません。」

教授のこの言葉を今も忘れないのは、
ついやってしまいそうな自分がいるからかも。

単独で誰かを攻撃するのは難しい。
でも群れてしまえば罪悪感も薄まります。

それどころか、
同じ目標を攻撃することで、
連帯感のようなものが生まれ、
自分達が正義であるかのような錯覚で、
罪の意識を覆い隠す。

人間は弱いものだから、
それはとても卑怯なことなのだと、
意識しておかなければ忘れてしまうかもしれません。

誰かと一緒に何かをする。
そこからは喜びやぬくもりが生まれるけれど、
自分の考えと違うなあと感じたときには、
No.と言える勇気を持ちたいものです。

今日の写真のキリンのように。  

Posted by キリンさん at 14:38Comments(7)王様の耳はロバの耳