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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年10月03日

子供のけんか




子供のころ、
あまり喧嘩をしない方でした。
友達とはね。

弟とはしたけど(喧嘩というよりイジメという説あり)。

そんな私ですが、同級生と激しく喧嘩したことがあります。

その子は、転校生のヨシオカさんという女の子。
私たちは小学校2年生だったと記憶します。
私はヨシオカさんが来てくれて、どれだけ嬉しかったことか。

何故なら、私の家は同級生達とは一軒だけ離れており、
ご近所には友達がいなかったのですが、
ヨシオカさんは歩いて5分というご近所に越してきたのでした。

しょっちゅう遊びに行きました。
ヨシオカさんは、大人しい女の子だったので、
ほとんど私が遊びの提案をし、それを楽しむという感じ。

だけどある日、原因は忘れてしまったのだけど、
ヨシオカさんと大喧嘩をしてしまったのです。

私は走って家に帰ると、一人でものすごく怒っていました。
と同時に、後悔もしていました。
せっかく家の近くに友達ができたのに、もう二度と遊んでくれないかも。
いや、ヨシオカさんが悪いのだ。私のせいじゃないわ。

逡巡していると、
玄関の戸がガラッと開き、すぐにピシャッと閉まる音が。

もしや・・!!!?????

走って玄関に出てみると、
そこには手作りの封筒が置いてありました。

封筒を握りしめて飛び出したけど、
もうヨシオカさんの姿はありませんでした。

そこに立ったまま急いで開けてみると、そこには手紙が入っていたのです。

「つかさちゃんのバカ。よくもわたしを なかせたな。
 バカ、カバ、チンドンや、おまえのかあちゃんでべそ。」

今となっては懐かしいフレーズですが、
まさに喧嘩の常套句が羅列されていました。

でも、封筒に入っていたのはそれだけではなかったのです。
そこには、手作りのイヤリングが入っておりました。

きっと自分の宝物だったと思われるオモチャの真珠玉に、
緑色の糸を通しただけというシンプルなものでした。

糸をつまんで持ち上げて、空にかざしてみました。
2年生の私には、それが本物の宝石のように光って見えました。

怒ってるんだぞ、だけど仲直りしたいんだよ。
という気持ちのように思えて、一気に嬉しくなった私。

いそいで私も手紙を書き(バカ、カバの類)、
入れるものが思いつかなかったので、
その頃おそわったばかりの折り紙で、鶴を折りました。

えっ、キリンさんが鶴の折り紙を??と思ってるアナタ。
きっとその危惧は当たってたことでしょう。

今でさえ不器用なのに、2年生だからね。

それでも、一生懸命折りました。
貴重な金と銀の紙で。

えっ、折り紙の中でもよりによって折りにくい色を??
と思ってるね。
はい、あの2色はツルツルして難しいんだよね。

でも、その二枚を一生懸命折りました。
そして、綺麗な包装紙を切って封筒を作り、
それに入れてヨシオカさんの家へと走ったのですよ。

嬉しくて嬉しくて、一生懸命でした。

そのツルをヨシオカさんがどう評価したかはわからないけど、
私たちはめでたく仲直りしたのです。

子供の頃は、一分一秒を真剣に生きていたような気がします。
ほめてあげたいような、そんな気分です。

さて、今日もまた元気だしていきましょうね。
  

Posted by キリンさん at 12:56Comments(2)王様の耳はロバの耳