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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年04月03日

新品のお洋服




画像の子供は
小学校に入ったばかりの私です。

え?可愛すぎるって?
いいの。誰も知らないんだから。

入学式のために、
おばちゃんがカーデガンを編んでくれました。
当時は機械編みが流行っていて、
おばちゃんはその機械を持っていたのです。

古く大きな日本家屋の広い部屋に
その機械は置いてあり、
そこでおばちゃんが
しゃーこしゃーこと機械を動かし編むところを
毎日のように見に行った私です。

それはサーモンピンクのに
少しだけ濃いピンクのラメが織り込んである毛糸。

実は、これはもともとおばちゃんのセーターでした。
それをほどいて編みなおしてくれたのです。

昨日、pia masaさんの記事で、
田舎では同じ洋服を着る率が高いというのを読んで思い出したのだけど、
昔は洋服を買うってことがあまりなかったので、
田舎だけど洋服がかぶる率は少なかったのですよ。

たとえば、
小学校の時のブルマですが、
私のは母のスカートを縫い直したものでしたし、
友達のはお兄ちゃんのズボンを改造したものでした。

入学式のお洋服だって、
私みたいに編みなおしのカーデガンや、
お兄ちゃん、お姉ちゃんのおさがりとか、
仕立て直したものも多く、

新品のお洋服を着てる人は少なかったかもしれません。

そういえば、
私は学年で一番チビな女子でしたが、
一番チビな男子のシモハラくんは新品のダブルのジャケットに
蝶ネクタイをしていました。

だけど、ご両親の出来るだけ長く着せようというもくろみのために、
シモハラくんの洋服はブカブカで、
腹話術の人形のように見えたのでありました。

しかし、その後シモハラ君がその洋服を着てるのを見た記憶がないのは、
もしかしたら借り着だったのかもね。
そういうことも普通にありましたから。

私が小学校6年生のとき、
学芸会の劇で「杜子春(とししゅん)」をやり、
私は主人公の杜子春を演じたのですが、

古い短くなったズボンをはいて
母の肌襦袢にヒモを巻き、
頭には
母が黒いタイツを、おだんご頭のカツラに改造したものを被り、
昔の中国の男の子に扮したのでした。

思えばリサイクルな時代でしたね。

うちの母に限らず、
どこのお母さんも忙しい中を子供のために
色んな工夫をするのがアタリマエだったのです。

今はどうなんだろ。

得たものと失ったものと、
どっちが大きいのかわかりません。  

Posted by キリンさん at 13:13Comments(2)王様の耳はロバの耳