2012年10月30日
まさかの漢方 腰痛いろいろ

ええっ?このブログで漢方?
なんて思う人もあろうかというほど、
漢方の話から遠ざかっておりましたが、
初心に戻って腰痛に使う漢方薬の話をしようかと。
な~んだ、失敗ネタじゃないのか、なんて言ってるそこのアナタ、
ちょっと体育館の裏に来なさい。
このブログを読んでいる人の中にも、
私に腰痛相談をしてくれた方が複数いらっしゃいます。
その多くに売りつけ・・いや、飲んでもらったのが、
「独活寄生丸(どっかつきせいがん)」という漢方薬。
これは、もともと腰に問題がある人の腰痛一般に効果が高いので、
一番よく使うお薬です。
何をしてくれるかというと、
身体を温めつつ、水はけをよくしてむくみをとり、血流をよくして、
腰の不具合を治してくれるのです。
もともと腰の悪い人は、
なにかのタイミングで腰の神経が圧迫させることで、
痛みやしびれが出ます。
独活寄生丸は、その圧迫をとるのが得意です。
原因が複雑になっているときは、
他の漢方薬を併せることも多いのですが、
それは個人個人で違うので、
お店での相談になります。
しかし、これからの季節の腰痛に使うお薬で、
もう一つ忘れてはいけないのが、
「五積散(ごしゃくさん)」という処方。
ちょっと前、私はこれで助かりました。
ある日の夜遅くのことです。
私は路上で友達と立ち話をしておりました。
それはそれは寒い日で、風もぴゅうぴゅう。
骨の中まで冷え冷え。
ちょっと深刻な相談でもあり、
友達の話を聞いているうちに、気づいたら2時間・・。
私は疲れ果て、お風呂にも入らず倒れるようにお布団へ。
翌朝のことです。
うううう・・・・、い、痛い・・腰が・・。
立ち上がるのもキツイほどでした。
ここで飲んだのが、
五積散です。
熱いお湯に溶かし、ガンガン飲みました。
それがとても美味しかったので、効きそうな予感が。
漢方薬って不思議なんですが、
飲んだときに美味しいと感じると、効くことが多いんですよ。
予感は当たり、一日で痛みはとれました。
違和感が多少あったので三日は飲み続けたけどね。
こんなふうに、あきらかに冷えが原因のときには
五積散をお試しください。
この他にも腰痛の原因にはいろいろあって、
産後、更年期障害、生理痛、便秘などなど様々です。
そうそう、今からの季節に忘れちゃならんのが、
酒の飲み過ぎ。
それぞれ原因を解消すれば
腰痛は取れます。
困ったときには、是非ご相談くださいね。