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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年10月15日

痴漢よけブザーを使うと




ご無沙汰いたしました。

某pia masa氏のブログで、痴漢防止ブザーのことを書きますと、
そう約束したまま放置してました。

約束とは果すもの。もちろん、そうですとも。
ってなわけで、今日はそのお話を。

中学のときでしたか、
母と呉にある一番大きなデパート(当時)、銀座デパートに行ったときのことです。

どこの売り場か、もう覚えてはいないのですが、
女店員さんと母が、なにやら深刻そうに話しておりました。

まだかなあ、長いなあ、ため息をつく私。

「つかさちゃん、ちょっと来んさい。」
そう呼ばれて行ってみると、

「今度から、これ持っときんさい。」

母から渡されたのは、
ちょっとたまごっちに似た、ピンクの丸い物体でした。
お尻からピンクのヒモが出ています。

ちょっと可愛い雰囲気だったので、嬉しい気分になりながら、

「これ何?」
と聞いた私。

「これ?痴漢よけブザーよ。」

「はあああああああああ?????????」

痴漢って、なんぞや????????

いや、痴漢という言葉は知ってたけれど、
そんなのテレビや漫画の中にでてくる都会にしかいないのでは?
うちみたいな田舎に、
しかも色気のかけらもない私なんか、関係あるとは思えないのですが。

隣りの女店員さんは、したり顏で語ります。

「何かあってからでは、遅いですからねえ。」

口車に乗せられた母は、すっかりその気。
もう支払いの段取りになろうとしていました。

女店員さんが包みましょうと言うのを、
もうすぐ持たせますからと制して、
たまごっち、もとい、痴漢避けブザーを私の手に残して
二人はレジの方に歩いていきました。

ぽつんと残された私は、
そのブザーをぼんやり見ていました。
ヒモを引っ張って抜くと音が鳴るらしい。
じっと見ていると、なんだか、今そのヒモを引かなくてはならない、
そんな気が、ジワジワと私を責め始めたのです。

あまり考えもせず、ヒモを引き抜きました。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

フロア中の人が、一斉にこっちをバッと振り返りましたね。

けたたましく鳴ったその音は、
ピーー、でもキューー、でもカーーーーでもなく、
今まで聞いた音の中で最も不愉快きわまりない大きな大きな音でした。

転がるような勢いで走ってきた女店員さんが、
ボー然としてる私からたまごっちをひったくり、
ピンを戻すまで、
音はみんなの鼓膜をつんざいて響きわたったのです。

母は今までに見たことがないほどの速さでお勘定を済ませ、
私の手をひっぱり、とっととその場を後にしたのですが、
ぽつりと

「あれ使うん、恥ずかしいね・・。」

それっきり私はその痴漢よけブザーを触ることもありませんでした。
どこかの引き出しの奥深く、しまったまま、
いつか捨てられてしまったような気がします。

あれを使って痴漢から逃げることが出来た、
そんな人いるのかなあ。疑問です。

さて、今夜は友達と久々のカラオケです。
楽しんできますね。  

Posted by キリンさん at 15:38Comments(4)王様の耳はロバの耳